2023.06.29
★タイ国民の精神のひとつ「マイペンライ」★
タイ国民のおおらかな国民性を表す一つの代表的なタイ語の言葉として「ไม่เป็นไร(マイペンライ)」があります。「大丈夫」「仕方がない」「なんとかなるさ」といったような意味を持つ「マイペンライ」は、タイ人がよく使う言葉という以前に、国民性を象徴した言葉で、私はこの言葉が大好きです。
例えば、レストランで従業員同士が喋っていて呼んでもなかなか来ず、やっと来たと思ったらとても面倒くさそうに応対したり、料理が出てくるのに1時間かかったり、他にも日常生活において日本では考えられないのんびりした事象がタイではたくさん起こります。これは、一人ひとりの自由を尊重し、あまり深く悩みすぎないタイ人の国民性が表れています。
私も最初は気になりましたが、実際に毎日生活していると、むしろそんな些細なことにイライラしていることがバカらしくなりました。今となっては、逆に忙しさに溢れる東京が少し息苦しいかも…と思ったりします。
仕事でも良い面として感じることがあります。例えば新たな案件に取り組もうとするとき、日本の場合は、事前調査を経て、入念な計画を練り、何度も承認を得るなど、実際の案件に着手するまでに時間と手間がかかることがあります。しかし、タイの場合は、ある程度計画を練ったらまずはチャレンジしてみて、ダメだったらその時に次の手を考え、問題解決していくというフットワークの軽さがあります。
大きな案件であればあるほど、日本的な慎重かつ丁寧な進め方が必要なシーンがあると思います。案件の内容や状況次第でどちらも良し悪しありますが、こうした良い意味で脱力した仕事の進め方・タイの国民性は、日本人にはない学ぶべき良い部分だなと感じます。
同時に、今後グローバル化が進んでいくと、当然ながら外国人と一緒に働く機会が増えますが、こうした本質的な国民性の違いを理解・尊重し、ビジネスパートナーとして信頼しあえることが、仕事をうまく進める上で非常に重要なファクターになると実感しました。これからの日本の社会人に必要なスキル・考え方になると思います。
今後私の人生において色んなことが起こると思いますが、「マイペンライ」と少し楽観的に捉えられたらいいなと思っています。是非皆さんも使ってみてください!
最後になりますが、私が海外生活を通じて学んだことが、少しでも伝わっていれば嬉しいです!計4回に渡る私の記事を読んでいただき、本当にありがとうございました(コップンマーカップ)!