なる時も「ON」に!
正しい換気
換気を行っているつもりでも、正しいやり方でできていないと、実は換気の効率が落ちてしまっている可能性があるということはご存知でしょうか?
ここでは、より効果的な換気を行っていただくために、正しい換気の実践方法についてご紹介します。
その前に、一般的な住宅の場合、「2003年7月(建築基準法が改正された月)以降」に建てられた家か、「2003年6月以前」に建てられた家かによって、適切な換気方法が異なってきます。
各住宅に適した方法をそれぞれご紹介しますので、ぜひご自身のお住まいに合うほうを選んでご覧ください。
ご自身のお住まいに該当する方をクリックしてください。
2003年7月以降に建てられた住宅・アパート・マンション
2003年7月以降に建てられたお住まいの換気方法についてご紹介します。
2003年7月には建築基準法が改正され、24時間(常時)換気可能な換気設備の設置が義務付けられため、2003年7月以降に建てられた住宅には機械換気が標準設置されています。
新鮮な空気環境を維持したい居住空間はクリーンゾーン(常時、新鮮な空気を取り込み)、トイレや浴室など汚染物質を拡散したくない空間をダーティゾーン(空気の排出先)とし、家全体の換気を行っています。
戸建住宅(第1種換気)の場合
集合住宅(第3種換気)の場合
換気術①:
換気扇のスイッチは如何なる時も「ON」に
換気扇のスイッチを、電気代がもったいない等の理由から、OFFにしたりしてしまってはいないでしょうか?実は、換気扇は常にONにしておくのが正しい使用方法です。
清掃やメンテナンス以外で運転を切らないよう、家族とも共有しましょう。なお、運転をONにすることで、最低でも120分に1回以上、家全体の空気が効率的に入れ換わるように、住宅設計がなされています。
住宅モデルでの室内の空気環境比較
換気扇OFF時
換気扇ON時
※白い煙は住宅内の汚れをイメージ
換気術②:換気口を要チェック
せっかく換気扇を運転ONにしていても、空気の出入り口を塞いでしまうと、空気の通り道が塞がれてしまうため、十分な換気が出来ない可能性があります。換気扇・換気口まわりが汚れていないか、家具を置いていないか、確認しましょう。
換気扇の汚れは
取り除きましょう
換気口(給気口・排気
口)は開けましょう
換気口をタンス等で
塞がないようにしましょう
換気術③:
家族が集まる時間帯は積極的な換気を
家族が集まる食事時間は、密状態になりがち。空気も汚れやすくなります。
例えば、台所のレンジフードファンを運転させ、離れたところの窓を開ける。それだけで空気が流れていきます。
あくまで密の時間帯のみ推奨する方法です。レンジフードを常時運転すると、本来クリーンゾーンのリビングが、ダーティーゾーンとなってしまい、家全体の換気経路が崩れる可能性があります(他の部屋で発生した汚染物質が集まるなど)
レンジフードファンは大風量で排気するため離れた窓から、新鮮な外気を室内に取り込むことができます。
ここまで、2003年7月以降に建てられた住宅の正しい換気の実践方法でした。
ぜひ、ご自身のお住まいの換気環境を今一度ご確認いただき、それぞれに合った換気のポイントを取り入れてみてください。
ぜひ以下の記事もご覧ください。
換気する前に知っておきたい
換気の基礎をおさらいします。