おせち料理
(日本・正月)日本でお正月にいただくおせち料理は、もともとは正月以外にも端午(たんご)、七夕(たなばた)などの五節供(ごせっく)の祝儀料理「御節供(おせちく)」を指していましたが、次第に正月料理に特化した「おせち料理」へと変化していった歴史があります。そもそも農耕をつかさどる歳神(年神)様へのお供えだったおせち料理には新年の豊作と家族の無病息災、子孫繁栄などを願った縁起のいい料理が盛り込まれます。
例えば黒豆の「まめ」には古来「丈夫」「健康」などの意味があり、加えて「“まめ”に働く」「“まめ”に暮らす」という語呂合わせにもなっていて、縁起を担ぐのにはもってこい。栗きんとんは、黄金色に見えることから豊作や金運を願って定番となったといいます。
紅白なますは、細く切られたにんじんと大根が水引を連想させ、紅白という色の取り合わせの縁起のよさも相まって祝い料理の定番に。海老は長いひげや曲がった腰が長生きの象徴とされました。田作りは、その昔イワシを田んぼの肥料にしたところ、豊作となり、5万俵もの米が収穫できたという話から、五穀豊穣を願っておせち料理に組み入れられました。別名の「五万米(ごまめ)」の名前でも知られていますよね。
ちなみにおせちの食べ方は目上の人から順番に、一の重の重箱の真ん中から少しずつ取るのがならわしです。その理由は重箱の隅から箸をつけると、家の隅々まで幸運が届かなくなるから。そんな小さな縁起を積み重ねるのも、おせちの味わいのひとつなのかもしれません。
今回は、三菱調理家電で作る
黒豆と栗きんとんのレシピを
ご紹介します。
材料7~8人分
黒豆200g
重曹小さじ1/2
調味料
砂糖220g
しょうゆ大さじ1
塩小さじ1/3
水6カップ
作り方
①もどす
黒豆はやさしく水洗いし、ザルに上げて水気をきる。
鍋に調味料を入れて【火力8】でひと煮立ちさせたら火を止める。
重曹を加えて混ぜ、黒豆を入れてふたをし、10~12時間漬ける。
②煮る
【火力7】でひと煮立ちさせてから【火力5】にしてアクをとり除く。
【煮込み・火加減2】でタイマーを1時間30分にセットする。
落しぶた(紙ぶた)をし、鍋のふたをふちから2cmほどずらしてかぶせる。
煮汁が少なくなってきたら、黒豆がかぶるくらいまでお湯を加える。
再び【煮込み・火加減2】でタイマーを1時間にセットし、照りが出て黒豆が柔らかくなるまで煮る。
火を止め、そのまま冷ます。
※ずらしてふたをするときに菜箸をはさむと、ふたと鍋の隙間を一定に保ちやすい。
※黒豆によって柔らかくなるまでの時間に差があるので、仕上がりは指でつまんでつぶせるくらいを目安にする。
※煮ている間は、常に黒豆が煮汁にかぶっている状態を保ち、煮汁が減ってきたらお湯を足す(冷たい水を加えると温度差で豆にシワができやすい)。
材料7~8人分
栗の甘露煮16粒
サツマイモ約500g
クチナシの実(乾燥)2個
調味料
砂糖100g
栗の甘露煮のシロップ1/2カップ
塩ひとつまみ
水あめ大さじ1
作り方
①下ごしらえをする
サツマイモは両端を切り落として2cm幅の輪切りにし、3〜4mmくらいを目安に厚めに皮をむく(正味300g)。数回水ですすいでから30分ほど水にさらしてアクを抜く。クチナシの実は麺棒などで粗くたたいてガーゼで包む。
②煮る
鍋にサツマイモとかぶるくらいの水を入れて【火力7】でひと煮立ちさせ、ゆでこぼす。
新たにかぶるくらいの水、ガーゼ袋を入れて【火力7】でひと煮立ちさせ、【火力4~5】でサツマイモが柔らかくなるまで15分ほどゆでる。
ガーゼ袋をとり除き、ザルに上げて水気をきる。ゆで汁はとっておく。
③フードプロセッサーにかける
サツマイモとゆで汁1/2カップ、水あめ以外の調味料をフードプロセッサーに入れて滑らかになるまで回転させる。
④仕上げる
鍋に移して水あめを加える。【火力4】で加熱し、木ベラで混ぜながら鍋底に引いた線の跡が1〜2秒でスーッと消えるくらいの固さまで煮詰めたら、栗の甘露煮を加えて混ぜる。軽くあたためて、火を止める。バットなどにあけて冷ます。
※サツマイモの皮を厚くむくことで、口当たりが良くなり、アクが抜けて色よく仕上げることができる。
※冷めると固くなるので、ゆるいくらいで加熱を止める。
※クチナシの実を包むガーゼは、お茶用パックを使ってもOK。
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2021.01.08