身近な家電で毎日の暮らしを支える三菱電機。
ひとたび空に目を向ければ、実は宇宙からも社会を見守り続けています。
宇宙がもっと身近になる未来に向けて、今どんな取り組みが行われているのか──。
その最先端をアート体験で感じることができるのが、
現在METoA Ginzaで開催中の「Space in Ginza ― 銀座の中の宇宙」です。
「Flowers for Ginza」に続く、METoA Ginzaの第2弾イベントを編集部がレポートします!
- 開催期間
- 2016年7月9日(土)~2016年9月22日(木・祝)終了しました
三菱電機と宇宙
宇宙がまだ人類の夢でしかなかった1960年代。来る宇宙との共生を見据えて、三菱電機はいち早く宇宙事業をスタートしました。1969年に受注した電離層観測衛星「うめ」以降、三菱電機が製造を担当した人工衛星は60機以上。そのなかには、通信衛星「スーパーバードC2」、静止気象衛星「ひまわり8・9号」、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」、準天頂衛星「みちびき」など、私たちの暮らしを支える身近な人工衛星も数多くあります。
また、世界15カ国が参加する国際宇宙ステーション(ISS)では、日本の実験モジュール「きぼう」の電源系やISS補給機「こうのとり」の電気モジュールの開発を担当。その技術は、世界中が見守る宇宙開発の最前線で活躍しています。
数十年にわたる通信衛星技術と世界500以上の衛星プロジェクトで培われた経験をもとに、三菱電機は標準衛星プラットフォーム「DS2000」を開発。低コスト、短納期、高信頼を誇る「DS2000」は、今後ますます増加する商業衛星開発の要として、世界各国から注目されています。
【1F】
アートもグッズもスイーツも宇宙一色!
1Fエントランスフロアは、銀座に広がる宇宙の入り口。宇宙服をモチーフにしたアートの展示や宇宙関連グッズを販売するほか、カフェレストランでは期間限定のコラボメニューも楽しめます。
宇宙服とレーザー光線が織り成す神秘のアート
フロアに足を踏み入れてまず目に飛び込んできたのは、光り輝くアストロノート。まるで銀座に宇宙飛行士が降り立ったかのような演出に、早くもイベントへの期待が高まります。これは、アーティスト松尾高弘氏による宇宙服×レーザー光によるライティングアート「BLUE ORBIT」。無数の光がダイナミックな軌道(ORBIT)を描きながら宇宙服を照らす様は、まさに人類が宇宙の洗礼を受けているかのような神々しさ。時間と共に刻々と表情を変えていくため、ずっと眺めていても飽きません。日が落ちた時間に見ると、より一層神秘的な光景を楽しめます。
イベント期間限定の宇宙グッズに注目!
1Fのショップでは、宇宙をテーマにしたグッズをイベント期間限定で販売しています。文房具やピンバッチ、トートバッグなど来館の記念になるアイテムが盛りだくさん。なかでも編集部員の興味をそそったのはスペースフード(宇宙食)!海老ピラフやチョコレートケーキ、ストロベリーアイスなど、「え、こんなものが?」という味覚がズラリと並んでいるのです。ひと味違った銀座のおみやげにいかがでしょう?
目で、舌で、おいしく宇宙を味わい尽くす
METoA Ginzaを訪れたらぜひ立ち寄っていただきたいのが、Me's CAFE & KITCHEN。イベント期間中は、1日20食限定のコラボメニューが登場します。メインスイーツの「サターンガトーショコラ」は、マンゴーアイスとチョコレートで土星を象ったガトーショコラに、銀河や月を模した粒々のソースをアレンジ。チョコとスパイスの絶妙な組み合わせが、未体験の食感を楽しませてくれます。ドリンクには、地球をイメージしてカラフルなアートを施した「スペースモカ」をセット。新感覚スイーツで、宇宙気分を味わってみませんか?
【2F】
METoA VISIONで壮大な宇宙に魅せられる
METoA Ginzaが誇る64面4K液晶マルチディスプレイ「METoA VISION」。壮大な宇宙を映し出すのにふさわしい超級大画面で、これまでにない圧倒的な映像体験を楽しめます。
迫力の大画面映像で宇宙とのつながりを実感!
イベント期間中のコラボレーションコンテンツとして登場したのは、注目のクリエイティブチーム、カイブツの映像作品「PIECE OF UNIVERSE」。64面4Kマルチの壮大なディスプレイに描かれる本物の宇宙映像は、まさに圧巻!宇宙から銀河系、太陽系、そして地球や生物、さらにミクロなものへと視点を変えていくことで、自分も宇宙の一部なのだと実感できる作品となっています。またフロアの一角には、「ひまわり8・9号」や「みちびき」にも使われている三菱電機の標準衛星プラットフォーム「DS2000」の1/2模型も展示。フロア全体で宇宙を体感できます。
【3F】
体験型アートで宇宙テクノロジーに触れてみる
3Fでは、宇宙で活躍している三菱電機のテクノロジーをユニークなアートや模型で展示。見るだけでなく、参加し体験することで、より身近に宇宙を楽しめるしかけがいっぱいです。
準天頂衛星の測位精度をアートで表現!
フロアの中心でひときわ目を惹くカラフルなオブジェ。「今、ここにいるよ。/I am here」と名付けられたこのインスタレーションは、三菱電機が設計・製造を手がける準天頂衛星をモチーフにしています。カーナビなどでおなじみの準天頂衛星「みちびき」は、宇宙約4万キロメートルの高度から自分のいる場所をセンチメータ級で測定できる高度な測位精度が特長。その技術をわかりやすくカタチにし、参加型のアートで表現したのが、建築家/デザイナーのエマニュエル・ムホー氏の作品です。銀座の雑踏をイメージしたこのオブジェは、よく見るとひとつひとつのパーツが同じ人の形をしています。そして、さらに目を凝らすとどこかに子猫が……?みなさんもぜひ探してみてください。
手を動かすだけで宇宙遊泳を疑似体験!
3Fではほかにも、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の模型を使ったアート作品や、デジタルサイネージで宇宙遊泳を疑似体験できるインスタレーション、実際に宇宙で食されているスペースフードや調味料など、宇宙航空研究開発機構(JAXA)ご協力による、さまざまな展示が楽しめます。遠い宇宙で今行われていること、使われている技術に、銀座の真ん中で直に触れられるのもこのイベントの醍醐味。まさにここは、「銀座の中の宇宙」なのです。
会場に流れる“いい音”の正体は……?
標準衛星プラットフォーム「DS2000」と聞いて、DIATONEの名機「DS-2000」を思い浮かべたオーディオファンも多いのではないでしょうか。そんなつながりもあって(?)、スペシャルプロダクトのコーナーでは、DIATONEスピーカーの試作モデルが展示されていました。会場のシステムでは宇宙にまつわる楽曲を三菱カーナビ「DIATONE SOUND. NAVI」で鳴らしているとのことでしたが、みごとに迫力のあるサウンドが楽しめます。ご興味のある方は、ぜひベストポジションに座ってゆったり試聴してみてください。
METoA Ginza支配人から皆様へのメッセージ
最後に、「Space in Ginza ─ 銀座の中の宇宙」の開催にかける三菱電機の想いを、METoA Ginzaの今川孝二支配人に聞いてみました。
三菱電機は、1960年代に宇宙事業に参入して以来、さまざまな人工衛星や追跡管制局、大型望遠鏡などを製造してまいりました。その技術は、たとえば気象衛星「ひまわり」や準天頂衛星「みちびき」、宇宙ステーション補給機「こうのとり」など、今この瞬間も宇宙で活用され、地上の生活に役立てられています。
あと数年で100周年を迎える当社では、これまで以上に、皆様にもっと知って頂ける、好きになって頂けるようなイベントを、METoA Ginzaで展開してまいります。
今回の「Space in Ginza ─ 銀座の中の宇宙」では、一見遠い世界に感じる宇宙を、アートやゲーム性のある展示と結びつけることで、当社の宇宙への取り組みとともに、より身近に感じていただこうという企画です。METoA Ginzaならではの体験型のしかけを数多くご用意しているほか、トークショーや宇宙との交信イベントなどのスペシャルプログラムも予定しています。
この夏、ぜひMEToA Ginzaで“銀座の中の宇宙”体験をお楽しみください。
CLUB MITSUBISHI ELECTRICでは今後も引き続き、
METoA Ginzaの最新情報をご紹介していく予定です。
ぜひお楽しみに!