快適で便利な暮らしを支える上で欠かすことができない家電。
役目を終えたとき、家電にはどんな未来が待っているのでしょうかー。
知られざる“その先の世界”を、最先端のリサイクルテクノロジーとアートの融合でご紹介するのが、
METoA Ginzaで開催中のイベント「Re-Birth in Ginza – 家電リサイクルが創る、
出会いと驚きの世界。」です。三菱電機の家電リサイクルに共感したクリエイターたちの手により、
まったく新しい物語と空間が銀座に生まれました。その見どころを編集部がレポートします!
- 開催期間
- 2017年2月22日(水)~2017年6月14日(水)終了しました
三菱電機の家電リサイクル
三菱電機グループは、“技術と行動で人と地球に貢献する”ことを指針に、環境ビジョンを策定しています。グローバルな事業活動で取り組むのは、「低炭素社会の実現」「循環型社会の形成」「生物多様性の保全」の3本柱。なかでも「循環型社会の形成」においては、1999年に家電リサイクル工場を業界で初めて稼働させ、2015年度末までに延べ70万トンのリサイクルを達成しています。また、三菱電機独自の「大規模・高純度プラスチックリサイクル」技術の開発により、新製品に再利用可能な高品位プラスチックの総量も、従来の6%から70%へと大幅拡大。家電から家電への自己循環リサイクルを実現しています。
【1F】
アートやスイーツに込められた「再生」への想い
再生ストーリーの入り口となる1F。ここでは、アート作品で家電リサイクルのはじまりを体験できます。ショップではイベントに関連したエコグッズコーナーを、カフェでは注目のコラボメニューも用意されています。
「解体」のきらめきをシャンデリアに
1Fのアテンションゾーンでみなさまをお出迎えするのは、キラキラと輝く色とりどりのパーツで構成されたアート作品。よく見ると、冷蔵庫やテレビ、エアコン、室外機のようなカタチをしています。きらめくマテリアルは、それらが手解体された後の姿。その回りでは、らせん状に流れる光の輪が家電を照らしています。まるで、再生への門出を祝福するかのように──。「解体のシャンデリア」と名付けられたこの作品は、リサイクルの最初の工程である解体と破砕を表現したもの。制作者の工業デザイナー川本尚毅さんは、実際に三菱電機のリサイクル工場を見学し、この着想を得たそうです。解体された家電は、ここから新しい未来へ。物語は、まだまだ続きます。
リサイクルやエコ素材から生まれたグッズが並ぶショップ!
「Re-Birth in Ginza」の開催に合わせて、1Fのショップも様変わり。天然素材100%の食器や、ワインのコルク栓から生まれたコースター、とうもろこしのでんぷんから作ったエコバッグなど、リサイクルをテーマにしたさまざまなグッズが並んでいます。どれもやさしい色合いと手触りのものばかり。見学の記念に、ぜひ手にとってみてください。
コラボ限定スイーツもお見逃しなく!
毎回楽しみにされる方も多い、Me‘s CAFE & KITCHEN in METoA Ginzaのコラボメニュー。今回登場するのは、環境活動の3R(リデュース、リユース、リサイクル)にかけた、3種のベリー“3B”のアイスケーキです。新鮮なストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーをコンポートにし、分けて三層に積み重ねることで、おいしく美しいスイーツが生まれました。このアイデアは、家電リサイクルの「解体」「選別」「再生」の工程にインスパイアされたもの。プレート&カトラリーにも、“土に還る”天然素材を使用しています。さわやかなベリーの酸味とひんやりなめらかな舌触りに、シナモンの香りとクルミの食感をプラスした、大人のテイストをお楽しみください。
生まれ変わりの旅をナビゲート
1Fアテンションゾーンから続く、カラフルな破片のナビゲーションライン。2F、3Fへと流れを辿っていくと、徐々に破片が小さく、色も白へと近づいていきます。そう、実はこれ、プラスチックのリサイクル過程をモチーフにしているのです。廃材が真っ白なプラスチックに生まれ変わるゴールを目指し、館内を回ってみましょう。
【2F】
映像作品で体感する「循環」のダイナミズム
2FのMEToA VISIONでは、「循環」をテーマにしたスペシャルムービーを公開。DRUM TAOのパフォーマンス映像に、音とアニメーション、そして風が融合したダイナミックな作品は必見です。また、エレベーターホールでは、実際にリサイクル素材が使用されている三菱電機の家電も展示されています。
家電から家電へ。リサイクルの先を追ってみよう
ナビゲーションラインに沿ってエレベーターで2Fへ上がると、まず目に入るのがずらりと並んだ三菱家電。冷蔵庫、掃除機、IHクッキングヒーター、エアコンなど、どれも新しい家電ばかりですが、いずれもリサイクル素材が使われています。展示コーナーでは、リサイクルされたパーツを実物や写真で紹介。生まれ変わったその姿を、ぜひ本物で確かめてみてください。
力強い和太鼓と華麗な舞で魅せる循環の世界
ズシンと響く和太鼓の鼓動。視界に広がる艶やかな舞。そしてそれらに合わせて会場を吹き抜ける風……。眺めるだけの映像の枠を超え、全身に訴えかけてくるのが、METoA VISIONで公開中の「Re-Birth 循環の鼓動を聴く」です。巨大な64面マルチディスプレイを舞台に展開されるのは、和太鼓アーティスト集団DRUM TAOの演奏とアニメーションの融合により、家電の生まれ変わりを描くスペシャルコラボムービー。渾身のパフォーマンスも圧巻ながら、解体され、破砕された本物のリサイクル素材を映像に使うことで、リアルな迫力を生み出しています。使われなくなった家電がその先に見るドラマチックな世界を、目で、耳で、肌で感じてみてください。
【3F】
リサイクルの終着地点は、新しい旅のはじまり
「Re-Birth in Ginza」のゴールとなる3F。アテンションゾーンでは、1Fのアートと対になる作品を展示しています。また、家電リサイクルの工程をインタラクティブアートや実験、パネル展示で学べるコーナーも。ぜひ体験してみてください。
緑のゲートとたくさんの笑顔でおもてなし
3Fエキシビジョンゾーンの入り口は、緑をあしらったゲートが目印。ゲートの内側にはめ込まれたパネルにもご注目ください。これは、三菱電機がグローバルで展開している環境活動の風景をハニカム状に組み合わせたもの。世界中の緑とたくさんの笑顔が並んでいます。ゲートをくぐると、いよいよリサイクルの最終工程に到着です。
指でなぞって体験!楽しいリサイクルワールド
デジタルサイネージに映し出されるのは、遊園地のような世界で、楽しげに動き回るこびとたち。絵本に見立てた手元のインターフェースに指をあててズームインしてみると、そこはゆかいな家電のリサイクル工場だとわかります。クリエイティブラボLENSによるインタラクティブアート「カイタイノセカイ」は、役目を終えた家電がリサイクル素材として生まれ変わるまでのドラマを、可愛らしいアニメーションとこびとたちのコミカルな動きで表現。指でこびとたちの動きを追っていくうちに、自然とリサイクルの面白さに引き込まれていきます。
実験で、パネルで学ぶリサイクルのしくみ
壁面ディスプレイ「PLASTICS RECYCLING」では、三菱電機の家電リサイクルの工程を10段階に分けて紹介。大きさや色の違うブロックやリサイクル素材の実物を使って、手解体から破砕、選別、ペレット化までの流れをわかりやすく展示しています。また、水や磁石などを使って選別の実験をできるコーナーも用意。自分の手で、家電リサイクルを疑似体験できます。
「解体」から「再生」、リサイクルの大団円へ!
ナビゲーションラインの終着地点にあるのは、生まれ変わったばかりの家電を、光り輝く多面体デザインで表現した「Reincarnation ー 再生 ー」。1Fの「解体のシャンデリア」からつながる、川本尚毅さんのアート作品です。光の粒をまとって輝きを放つオブジェは、リサイクルされたエアコンを天に頂いています。その足元には、再生ペレットが敷き詰められ、まさにそこから家電が蘇ったかのよう。操作台に手をかざすと、オーロラ色の光がオブジェの中を流れ、リサイクルの感動を共有できるしかけになっています。
光でもっとキレイになる!「あなたへのあかり」
3Fでは、LEDがもたらす多彩な光をユニークなしかけで体験できる「あなたへのあかり」も展示しています。特設ボックスの中に入ると、目の前には大きな鏡。そこに映し出される自分自身を、さまざまな色の光でLEDが照らします。すると、光の種類によって肌の色や雰囲気が変化していくのがわかるはずです。自分をもっともキレイに見せてくれる光を見つけたら、ボタンで合図。鏡の中にキラキラと光るアニメーションが現れるので、スマホなどで自撮りをしてみましょう。自分専用ライトで、素敵なポートレート撮影を楽しめます。
家電の再生物語を一緒に旅してみませんか?
「解体」と「再生」を繰り返して、私たちの暮らしに寄り添う家電。「Re-Birth in Ginza」は、その知られざるリサイクルの旅路を映像やアートで楽しんでいただける、METoA Ginzaならではのイベントです。三菱電機の最先端リサイクル技術が実現する、家電の「再生」への物語を、ぜひみなさんも一緒に体験してみてください。
「Re-Birth in Ginza – 家電リサイクルが創る、出会いと驚きの世界。」は、2017年6月14日(水)まで開催の予定です。
CLUB MITSUBISHI ELECTRICでは今後も引き続き、
METoA Ginzaの最新情報をご紹介していく予定です。
ぜひお楽しみに!