銀座で体験する新しい「風」の世界
心地よく頬を撫でる風。髪を乱す突風。冷えた体を温めるエアコンの温風……。
私たちの身近にいつも吹いている風。
それを目に見えるかたちで展示するユニークなイベントが、METoA Ginzaで開催されています。
風をビジュアライズするだけでなく、さまざまな風を体感したり、自らつくり出したりと、
この空間でしか味わえない仕掛けも盛りだくさん。
銀座に生まれた風の工房「Wind Lab in Ginza」で、みなさんも風を体験してみませんか。
- 開催期間
- 2017年10月20日(金)~2018年2月25日(日)終了しました
三菱電機と風の歩み
三菱電機は1921年の創業後、2年間で約1万台の扇風機を世に送り出しました。以来100年近くに及ぶ風の事業は、ここから始まります。1968年度には、世界初の「ラインフローファン」を搭載した霧ヶ峰を発売。
壁掛形エアコンのスタンダードを構築し、その普及に貢献しました。
1985年に、静音化の先駆けを果たした「エクストラファン」は、換気扇のプロペラ羽の基本形となっています。また、1993年には、濡れた手をジェットの風ですばやく乾燥させる「ジェットタオル」により、これまでのハンドドライヤーの常識を転換。
いつの時代も、新しい発想で新しい風を暮らしの中に届けてきました。
現在もご家庭のエアコンや換気扇をはじめ、電車内空調システム「ラインデリア」や、風力発電向けの風計測ライダー、空港上空で風の動きを計測する「スキャニング ウインド ライダー」など、社会のあらゆる場所で“三菱電機の風”の技術が活躍しています。
【1F】
心地よい風のオブジェと限定スイーツでおもてなし
1Fでみなさんをお出迎えするのは、風を形にしたシンボルオブジェ。隣接するショップやカフェでは、風をモチーフにしたグッズやスイーツも限定販売中です。
風を目で見て楽しむインスタレーション
1Fのエントランスゾーンを飾るのは、「Illuminated Wind ー風のゆらぎ」と題されたシンボルオブジェ。ボルドーレッド(赤)・パウダースノウ(白)・オニキスブラック(黒)のライフスタイルエアコン「霧ヶ峰Style」が生み出す心地よい風を、幾層もの帯のゆらぎで表現しています。立体的で繊細な帯の動きは、まさに霧ヶ峰の気流そのもの。時間経過で変化するカラーライティングにより、さまざまな表情を楽しめます。目に見えない「風を見せる」というユニークな仕掛けは、「Wind Lab in Ginza」ならではの発想。ここから始まる、まだ見ぬ風の世界への期待感を膨らませてくれます。
風と遊べるアイテムたちが大集合!
1Fのグッズコーナーでは、本イベントに合わせて風にまつわる書籍や工作キットを販売。竹とんぼやブーメラン、風見鶏を進化させたデザイン玩具から本格的なクラフト飛行機まで、お子さんはもちろん、大人も楽しめる品揃えです。
珍しいグッズも多いので、ぜひ覗いてみてください。
クリスマスの定番、風車のパイを召し上がれ
編集スタッフも毎回楽しみにしている、Me's CAFE & KITCHENのコラボメニュー。今回は、お皿の中で回るウィンドミル(風車)をイメージしたチェリーパイが登場しました。注文を受けてから焼き上げるという熱々のパイの中には、自家製のアメリカンチェリージャムがたっぷり。冷たいアイスクリームとの相性も抜群です。生クリームで気流が描かれたプレートには、色とりどりのドライフランボワーズやスパイスチョコ、ピンクペッパーが散りばめられ、組み合わせごとに新たな味や食感を楽しませてくれます。イベント期間中だけの限定メニューなので、ぜひお見逃しなく!
【2F】
全身で風を感じる、初めての映像体験
2Fでは64面のマルチディスプレイ「METoA VISION」で日本の四季に吹く風を映像とファンで疑似体験。今回からディスプレイの配置を映像に包み込まれるように変更し、より没入感を高める仕掛けとしています。
風になって、日本の四季を駆け抜ける
氷原の雪を溶かし、春を連れてくる霧ヶ峰のあたたかな風。桜の花びらをそよがせる扇風機SEASONSの風。露を吹き飛ばすジェットタオルの力強い風。そして季節を夏から秋へと誘う換気扇の入れ替える風──。めくるめく日本の四季の美しいCG映像に合わせて、三菱電機製品のつくり出す風を体感できるのが、「Be the Wind」です。全身を包む風の正体は、天井に設置された5台のエアー搬送ファン。映像と連動して、シーンごとにリアルな風を送り届けてくれます。4DXなど五感に訴えてくる映画はありますが、ここまで風にこだわった映像体験は初めて。まるで自分が風になって映像世界を駆け抜けるような、不思議な感覚を味わえます。
CG映像に風として描かれる無数の線は、実際の気流データを書き起こしたもの。まさに三菱電機の風を“見て”“感じる”作品となっています。「Be the Wind」上映後には、ネットで大人気の「霧ヶ峰」50周年スペシャルムービー『人生に吹く風』が流れます。
【3F】
ウインドラボで知られざる風の世界を体験
3Fには、三菱電機製品の風を使ったアートや最先端の風計測、整風技術を学べる体験型の展示が大集合。さまざまな風に触れることができます。
風の体験コーナーへの入り口はこちら
3Fは、風のアートや技術がぎっしり詰まった「Wind Lab in Ginza」のメイン工房。1F、2Fとはまた違った“ラボ感”に、編集スタッフの期待も高まります。とにかく見どころの多い今回の展示。ひとつひとつご紹介していきましょう。
三菱電機と風、約100年の歴史をひもとく
まずはパネルで、三菱電機の風の歴史をおさらい。このコーナーでは、1921年に始まる創業以来の風との関わりをコンパクトに学べます。エポックメイキング製品の実機も展示され、なんと1947年発売の若葉色扇風機の実物も登場。色合いも爽やかなこの1台は、それまで黒一色だった扇風機のイメージを一新し、戦後日本に明るい風を吹かせたそうです。また、コーナーには貴重な霧ヶ峰初期型モデルの展示もありました。霧ヶ峰の誕生は、半世紀前の1968年度。50周年を記念した映像も紹介されています。
「ラインフローファン」で風を奏でてみよう
風を遠くまでまっすぐに届ける「ラインフローファン」。今から50年前、三菱電機が世界で初めて霧ヶ峰に搭載※した円柱形の送風機です。エアコン室内機の軽量・薄型化に貢献したラインフローファンは、壁掛形エアコンの標準として今も世界中の多くの製品に使用されています。METoA3Fでは、この“まっすぐに進む風”を自身でつくり出す疑似体験コーナーを用意。ラインフローファンを模した小さなユニットに息を吹きかけると、さまざまな効果音とともにハート型の花びらや風の精がスクリーンを流れていきます。9種類のアニメーションを楽しめるのだとか。みなさんもぜひトライしてみてください。
※1967年10月発売
風の動きがわかる「スキャニング ウインド ライダー」
「スキャニング ウインド ライダー」とは、風の動きを計測・可視化する装置。空港周辺の風の情報を管制塔に送ることで、飛行機の安全な離着陸に貢献しています。このスキャニング ウインド ライダーを製造しているのは、国内では三菱電機だけ。※日本で唯一の風を見る技術を、会場では特殊なフィルターを使って体験できます。飛行機が飛んでいる映像に向けて、フィルターをかざしてみると……?風の動きを通して、飛行機の着陸シーンの舞台裏が見えてきます。
※日本国内の空港での使用において
「シロッコファン」が繰り出す風のダンス
白いステージに収まった7つの赤い玉。編集スタッフが近づくと、その1つがポーンと空中に飛び上がり、やがて映像や音楽に合わせて全部の球が踊り始めました。何もない空間に繰り広げられるその光景は、さながら“風のダンス”のよう。あっと驚く仕掛けのタネは、ダクト用換気扇やレンジフードファンなどに使われている「シロッコファン」にありました。持ち前の“強く押し出す風”とコントロール力により、球体をリズミカルに操っているのです。人が近づく方向に向けて、動きを変化させる可愛らしい球体たち。その華麗なダンスは必見です。
世界最高速エレベーターの風を整える技術
中国最高層のビルで知られる上海タワー(上海中心大厦)。ここで日々人々の移動を支えているのが、三菱電機の世界最高速エレベーター※です。分速1230mという超高速にも関わらず、乗り心地は快適だと大好評。その秘密は、このエレベーター用に特別に開発された流線形の整風カバーにあります。気流を整えることで、騒音と振動を抑えているのです。3Fでは、この整風カバーの模型を使って風を整える実験コーナーを設置。風に向けてカバーを構えることで、気流が落ち着いていく様子をスクリーンで確認できます。
※2017年10月現在稼働しているエレベーターにおいて
「Wind Lab in Ginza」で風と遊ぼう
風を見て、触れて、体験できる「Wind Lab in Ginza」。創業以来、風と向き合い続けてきた三菱電機だからこそ実現できた、他にはないユニークなイベントだと感じました。展示や映像、アート、各種の体験コーナーまでどれも見逃せないものばかり。きっと誰もが新たな驚きに出会えるはずです。イベント開催中のこの機会に、METoA Ginzaで思いっきり風と遊んでみませんか。
2017.12.05
CLUB MITSUBISHI ELECTRICでは今後も引き続き、
METoA Ginzaの最新情報をご紹介していく予定です。
ぜひお楽しみに!