和食シリーズ企画第四弾 日本人の食卓―100年の歩みを辿る和食シリーズ企画第四弾 日本人の食卓―100年の歩みを辿る

#07 ― 油で揚げない100年後のカツ篇

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから数年が経ちます。
「このままでは衰退する可能性がある食文化」とされた和食は、あれから歩みを前へと進めることができたのでしょうか。
2021年に創立100周年を迎えた三菱電機は、日本の暮らしとともに歩み続けてきました。
これからも家電メーカーとして日本の食文化に寄り添っていくために、
この100年間の日本人の食卓、そして家電の歩みを振り返り、次なる100年を考えていきます。

前回のぽん多本家での取材では、仔牛肉などに小麦粉、溶き卵、パン粉をつけてバターの上澄みで香ばしく焼き上げる西洋料理「コートレット」が、牛肉や豚肉にパン粉をつけて天ぷらのような深い揚げ油で揚げる洋食「カツレツ」にアレンジされ、今の「とんかつ」が誕生した、というお話を伺いました。
揚げ物は、今も昔も人気のお惣菜ですが、現在は昔ながらに「揚げ鍋の深い油で揚げる」家庭は減り、「フライパンの浅い油で揚げる」方法が好まれるようになっています。また、揚げ物は「買ってくるおかず」と決めているご家庭も少なくないようです。使った後の揚げ油の処理に手間がかかる、油がはねてキッチンが汚れるなどが、その理由とか。
そこで今回は、ノンフライ調理ができる三菱IHクッキングヒーターのオーブンを利用した“揚げないカツ”をご紹介いたします。

⼈気のノンフライ
調理も⼿軽においしく

三菱IHクッキングヒーターの「びっクリアオーブン」は、熱⾵を循環させて加熱するので、油を使わずに揚げ物ができるからとってもヘルシー。また、庫内の有効⾼さが90mmで、⾼さのある⾷材も丸ごと調理ができます。お料理が楽しくなる、頼れるオーブンです。

「びっクリアオーブン」は、一部機種には搭載されておりません。

多彩な加熱技でおいしさアップ、
三菱のびっくリングIH。


以下のレシピは、三菱IHクッキングヒーターを使用した作り方をご紹介しています。

カレーサンドのノンフライカツ

“揚げないカツ”は、食材に小麦粉、小麦粉を混ぜた卵液、オイルパン粉を順につけ、グリルメニューのノンオイルフライモードで調理します。溶き卵に小麦粉を加えることで粘りが出て、油をまぶしたオイルパン粉をしっかりと付着させることができます。
今回は、薄切りの豚肉にカレーとチーズを挟んだサンドカツをご紹介しました。ソースなどをかけずに食べられるサンドカツは、食べごたえがあり、お弁当にも向きます。合わせ目を密着させないと、油で揚げている途中で中身が流れ出すことがありますが、ノンフライ調理なら、そんな心配はいりません。カレーとチーズのほか、みそとねぎ、市販の中華風合わせ調味料とキャベツなど、アレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【材料6枚分】

豚ロース肉(しょうが焼き用) 6枚
キーマカレー 大さじ6
スライスチーズ 3枚
卵液  
1個
小麦粉 大さじ1
大さじ1/2
オイルパン粉  
パン粉(ドライ) 1・1/2カップ(60g)
サラダ油 大さじ3
塩・こしょう・小麦粉  

【作り方】

  1. 01
    下ごしらえをする豚肉はスジを切り、両面に軽く塩とこしょうをふる。
    チーズは縦横に切って4等分する。
    グリルの網を裏返してアルミホイルをかぶせ、
    天板にのせてグリルにセットする。

    ※裏返した網にアルミホイルをかぶせて再び裏返し、ホイルの端を網に巻き付けると、ホイルを天板に敷き込むよりも手早くセットできる。

  2. 02
    カレーをサンドする豚肉1枚を広げ、片側にチーズ1切れとカレー大さじ1、チーズ1切れを順にのせ、残りの肉をかぶせる。合わせ目をカレーで汚さないように注意しながら軽く押して平らにし、合わせ目を押して密着させる。残りも同様にする。
  3. 03
    衣をつける卵を溶きほぐし、水で溶いた小麦粉を加えてよく混ぜ、卵液を用意する。
    パン粉にサラダ油を加え、均一になるまで混ぜてオイルパン粉を用意する。
    [02]に小麦粉を薄くまぶしつけ、卵液をまんべんなくつける。
    オイルパン粉をまぶし、手のひらでギュッと押しつける。
  4. 04
    ノンオイルフライモードで焼くグリルに並べ【ノンオイルフライモード】で10分焼く。裏返し、10分焼く。
    もう一度裏返し、5分焼く。

油で揚げないヘルシーなノンフライカツ。
調理家電の進歩が生んだ、100年前の人たちも驚きの現代料理と言えるかもしれません。
次回のテーマは、「家電三種の神器」。
本企画もいよいよ昭和に突入し、戦後日本の家庭を大きく変えた当時のあこがれの家電製品にスポットを当てます。

2019.03.08

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