三菱ジャー炊飯器
活動レポート
稲の成長記録レポート
宮城県登米地区の専用水田で栽培をしている稲。
田植えから、収穫、そして、オリジナルブレンド米として完成するまでをレポートします。
刈った稲を稲架(「はさ」、もしくは「ほにおり」) にかけ、天日干しすること約1カ月。
途中2度の台風にも負けず、稲穂は太陽の光を浴びてさらにじっくりと熟し続けました。自然の太陽光を使った天日干しは、「予後登熟」と言って、天日自然乾燥をすることで稲穂の栄養分が米粒に行きわたりプリッとした甘みあるお米に仕上がるのです。天日にこだわり手間暇かけたお米は、機械で急速乾燥したお米とはおいしさが違います。
籾を取り出す脱穀作業
今年は理想的な気候が続き、ここ5年間で最高の出来栄え。稲穂から籾を取り出す脱穀作業にも力が入ります。
籾すりして玄米へ
脱穀した籾は、籾すりと選別作業を行うライスセンターに運びます。
籾から籾殻を取りながら未熟米を除いて、粒が揃ったお米(整粒米)だけを選りすぐります。
回転する2つのローラーの間に、籾を通すことで、籾殻を取り除きます。
フルイにかけ、整粒米と未熟米に分けます。籾殻が取り除けていないものはもう一度、ローラーに戻します。
整粒米の玄米です。一粒一粒生き生きとして見えます。
未熟米は米菓子や味噌、ビールなど食品の原料に使われます。
また、原料にもできないものは飼料用等の米糖になります。
未熟米は米菓子や味噌、ビールなど食品の原料に使われます。
また、原料にもできないものは飼料用等の米糖になります。
整粒米の玄米です。一粒一粒生き生きとして見えます。
精米して白米へ
ぬか層に包まれた玄米から、ぬかを除去する精米作業。実際に炊飯テストを繰り返し、お米の品種に合わせて最適な仕上がりになるように精米レベルを調整するのです。
異物を取り除き、色彩選別機により、米の不良品も除きます。
お米の持ち味を生かす黄金比率のブレンディング
オリジナル水田の栽培品種は、<ひとめぼれ><ササニシキ><東北194号>。各品種はそれぞれ宮城を代表するおいしい品種ですが、3品種のブレンディングでさらなるおいしさを追求しました。お米の多様な個性を調和させ、食味を高めるブレンディング作業。<米職人>である五ツ星お米マイスター佐藤貴之氏によるブレンド配合&食味官能テストを実施。今年収穫した3品種の出来映えに合わせた、この上ないブレンド米を創作しました。
お米の個性を見極め、ブレンド比率候補を決めていきます。
食味官能テスト用に炊き上げた、数種類のブレンド米。
何度も食味をチェックしてNo.1の黄金比率を割り出す、佐藤貴之マイスター。
2014年度産、三菱電機オリジナルブレンド米完成!!
<ひとめぼれ>の粘り、<ササニシキ>のしゃっきり感、<東北194号>の香りが絶妙に調和。3品種のいいとこ取りをした、とびきり贅沢なスペシャルブレンド米が完成しました。
マメ知識
籾すりで出た籾殻の行方は?
籾すり時に取り除かれる籾殻、もちろんムダにしません。籾殻はいぶし焼きして炭化させると、保水性・通気性に優れた「燻炭」になります。これを用土にまぜ、土壌改良剤として活用します。また、最近では籾殻を燃料として活用する研究も進んでいるようです。
ライスセンターの横にできた、籾殻の山。
遠目からは砂丘のように見えますね