本物の炭と大火力・新断熱構造で
昔ながらのかまどごはんを再現
本物の炭※で炊くごはんを提案し、ひたすらにそのおいしさを磨きあげてきた三菱IHジャー炊飯器「本炭釜」。10年目を迎えた今季モデルでは、内釜の形状と本体デザインを一新。全国のかまどがある場所を訪ね、研究を重ねることで、かまど炊きごはんの再現に挑みました。「KAMADO」の名にふさわしい本物の味わいとそのしくみをレポートします。
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- 木炭や竹炭とは異なる炭素材料(純度99.9%)を使用。
編集部:かまど炊きごはんと炊飯器で炊いたごはんはどこが違うんですか?
説明員:もっとも差が出るのは食感です。かまどで炊いたごはんは、お米に含まれる水分が多いのに食感はかため。一方、通常の炊飯器で水を多めに炊くとやわらかいごはんができてしまいます。含水量を高めてかたく炊き上げるにはどうしたらいいか。その課題に挑戦したのが、「本炭釜 KAMADO」です。
編集部:開発に当たっては、実際にかまど炊きの現場を調査したとか。でも直火のかまどと電気の炊飯器では火力が違いますよね。どうやってそのギャップを埋めたんですか?
説明員:まず応用したのは、かまど断熱のしくみです。新しい「本炭釜 KAMADO」は丸みを帯びた形になっていますよね。これは本体外周に厚い断熱層を設けたため。内釜を包み込んで熱をしっかり閉じ込めることで、かまどのような大火力を実現しているんです。また内釜も羽釜形状にし、上部に空間を持たせることでふきこぼれることなく連続沸騰を可能にしています。
編集部:形は変わっても、内釜の素材は炭のままですよね。
説明員:はい、そこは外せません。炭はIHととても相性がよく、他の素材とは比べものにならないほど磁力線が深く浸透するのが特長。最大10mmの厚さを持つ炭釜全体が一気に発熱体となるので、お米のひと粒ひと粒に熱が行き渡るんです。かまどごはんのような大火力の再現は、炭釜だからこそ成し得たといえます。
編集スタッフの体感メモ
粒感があるのにみずみずしい
かまどごはんの食感にナットク!
「本炭釜 KAMADO」で炊いたごはんを試食してみました。炊きたての熱々を口に含んだところ、お米の粒感をしっかり感じるのにふっくらとみずみずしい食感。まさに説明で聞いたかまどごはんの特長そのままのおいしさで驚きました。また冷めたごはんはより甘みが増していて、おにぎりにぴったり。「本炭釜 KAMADO」には23種類の「銘柄芳潤炊き」や「美容玄米モード」「おこげモード」なども搭載されているので、いろいろな炊き上がりを楽しめそうです。