ホームエレベーターの広告を制作するにあたり、機能や安全面についてさらに詳しく知ろうと
岐阜県の三菱日立ホームエレベーター工場へやってきた「千本松 詠一の川柳で宣伝し隊!」。
編集部員である詠一&トモちゃんの迷コンビは、果たして取材を全うすることができるのかっ!
工場へ、到着。
- 詠一
- 実は、工場取材は初めてなんですよ、怖いおじさんとか出て来たら嫌だなぁ。
- トモ
- シーッ!聞こえますよ。アレ?あの人が案内してくれるのかしら?
- 原田
- こんにちは、今日、工場を案内させていただく、業務課の原田と申します。
- トモ
- 「千本松 詠一の川柳で宣伝し隊!」です。よろしくお願いします。
- 詠一
- こ、工場の天使だっ!エンジェルスマイルに、天から降り注ぐような凛と澄んだ声!こんな可愛いお嬢さんが工場にいるなんてっ!!
- トモ
- ちょっ、ちょっと、詠一さん、何言ってるんですか!
- 詠一
- あ、すみません、つい!学生の頃のクセがいまだに抜けなくて。
- トモ
- 学生の頃のクセ?
- 詠一
- はい、僕は目の前に転校生が現れる度に、恋していたタイプなんです。いつも片思いでしたが・・・。
- トモ
- もう、今日は工場取材ですよ!
- 原田
- 詠一さんって、ホントお噂通り、面白い人なんですね。では、まず工場をご案内する前に、エレベーターを構成する3つの要素からご説明しますね。エレベーターは、駆動機器や構造部に必要な機械部品。昇降させたり安全に機能させるための電気部品。ドアや人が乗るルームなどに使われる意匠部品からできています。そして、これらすべてをこの工場で製造してるんですよ。
- 詠一
- そうなんだぁ。
- 原田
- それでは、こちらをご覧ください。ここでは主に金属パネルで構成されているルーム部品の製造を行っています。完全受注生産なので、ムダが出ないんですよ。あと、ムダをなくすということでは、ホームエレベーターを現地まで運ぶ梱包材もリユースして、何度も使っているんです。
- トモ
- エコなんですね。
- 詠一
- あっ、それ、僕もいま言おうと思ったんですよ。
- 原田
- では、こちらの台車をご覧ください。何か気づくことはありませんか?モニターが付いてますよね。台車の前に取り付けたカメラの映像が見られるので、前方が見えづらい場合に活躍するんです。この台車のアイデアは、現場の社員から出たもので、工場では常に安全に配慮した取り組みを行なっています。
- 詠一
- さすが原田さん、聞き取りやすいなぁ。工場の天使であり、工場のウグイス嬢でもあるなぁ。
- トモ
- 何に感心してるんですか、ちゃんと取材してください!
次は、試験塔へ。
- 原田
- 次は試験塔をご案内します。ここからは技術部の山口が解説しますね。
- 詠一
- (えー、工場の天使に紹介して欲しかったなぁ・・・)
- トモ
- 7つも試験用のホームエレベーターがあるんですね。
- 山口
- はい、昇降時の振動を抑えているか、扉を強く押した時に外れないか、また、何度も上げ下げを繰り返して、駆動機のギアの磨耗をチェックしたりしているんですよ。
- トモ
- どのくらい上げ下げしているんですか?
- 山口
- 半年以上、昼夜連続で動かし続け、200万回を超えることもあります。
- トモ
- そっ、そんなに!
- 山口
- 人の命を預かるものですから、試験に「やり過ぎ」という5文字はないんですよ。
- 詠一
- 4文字ですよ。
- トモ
- やっと会話に入ってきましたね、詠一さん。
いざ、工場の心臓部へ。
- 原田
- では、ホームエレベーターの要、電気機器製造ラインからは、再び原田(工場の天使)が案内しますね。
- 詠一
- そうこなくっちゃ!
- 原田
- ここでは、ホームエレベーター内の電子機器を加工しています。組立が完了した製品は、このようにパソコン上でシミュレーションを行い、不良品の流出防止に努めています。
- 詠一
- 細かな作業が多いので、女性の方が多いんですね。
- 原田
- あ、詠一さん、よそ見はしないでっ!
工場内は精密機器がいっぱいなので、キョロキョロせずにちゃんと私の後について来てくださいね!! - 詠一
- 原田さん、よそ見なんてするもんですかっ!
- 原田
- では、最後はゆっくりお茶でも飲みながら、奥の部屋でお話しでもしましょうか。
- 詠一
- ハイッ、じっくり腰を落ち着けて、心ゆくまで!
- トモ
- 詠一さんが、急に元気になってきたわ。
- 原田
- それでは、おふたりさん、この扉の奥へ。最後は、弊社の幹部、工場五人衆から会社の取り組みなどについてご説明させて頂きます。では、私はここで失礼いたしまーす!
詠一&トモちゃん VS 工場五人衆
- 詠一
- えっ!? ガチャン!(会議室の扉が閉まり、中には詠一&トモちゃん、工場五人衆だけに)ど、どう言うこと!?
あれ、工場の天使は? - トモ
- ここからは幹部の方々の取材みたいですよ、詠一さん。
- 詠一
- えー、そんなー!緊張するなぁ。
- トモ
- 何言ってるんですか、詠一さん。トモも一緒ですから大丈夫ですよ。さ、幹部のみなさま方、ホームエレベーターに対する思いの丈をドーンと詠一さんにぶつけてください。
- 工場長
- 遠路はるばるお越しいただきありがとうございます。えー、せっかくですので、これだけはというポイントを今一度、ご理解いただければと。この工場では、開発・設計から加工・組立・梱包までをオールインワンで行っています。
- 品質保証部長
- ですので、コストが抑えられ、また密に連携を取り合うことができるので、品質と技術の向上が図れるのです。
- 詠一
- な、なるほど、品質面で他には?
- 品質保証部長
- 現地で組み立てる製品ですので、出荷前に行う検査に神経を使いますね。
- 詠一
- 技術部長さん、そ、そちらはいかがでしょう!
- トモ
- 詠一さんが、この場を回し出したわ。
- 技術部長
- 技術面でいうと、社内の資格制度で技術を磨いています。
もちろん、溶接には国家検定が必要ですが、奨励金を設けるなどして、従業員のモチベーションアップに繋げています。一度据付けると、20年はもたさなくてはいけない製品なので、その下支えとなる技術の鍛練を怠るわけにはいきませんからね。 - 詠一
- しょ、職人気質ですね!ぎょ、業務課長さんは、いかがでしょう?
- トモ
- 詠一さんの汗の量が尋常じゃないわ・・・でも、工場の天使にお熱を上げていた詠一さんより、こっちの必死な方が断然いいわ。
- 業務課長
- やはり、何をするにしても、まずは従業員が第一です。安全面では、工場のパトロールを毎日欠かさず行ってますし。健康診断もやりっぱなしではなく、その後のフォローも欠かしません。また、オフのコミュニケーションも大切にしています。地域の駅伝に参加したり、焼肉大会や忘年会も行なってるんです。
- 詠一
- なるほど!ハイ、ちょっとここで休憩入ります!ふ~。
- トモ
- お茶でもどうぞ。あともうひと踏ん張りよ!
- 詠一
- 次、製造部長さんお願いしますっ!
- 製造部長
- 三菱電機と日立製作所の技術を結集したホームエレベーターですので、海外からの発注も多く、それぞれに合ったカスタマイズも行なっています。
- 工場長
- あと、老後のことを考えて、家を建てるときは、ホームエレベーターのスペースを空けておいて欲しいですね。後付けもできますので。クルマを一台買うことを考えたら、ずっと安いですよ。超高齢化社会は、横移動の快適を求める時代から、家の中の縦移動の快適を求める時代になってきていると思います。
- 詠一
- ちょっ、ちょっと待ってください、いま大事な一言が!
「超高齢化社会は横移動から、縦移動」ね。
ハイ、続けてどうぞ! - 工場長
- ホームエレベーターは高い買い物じゃないんだよ、ということをぜひご理解いただければと。
- 詠一
- ハイ!OK!ありがとうございますっ!バタッ・・・。(机に倒れる詠一)
- トモ
- 詠一さん、詠一さん大丈夫!?
- 詠一
- う、うう・・・はっ!何か?
- トモ
- いま詠一さんは、工場五人衆を前に、汗だくになりながら必死でこの場を仕切っていたのよ。
- 詠一
- え、全く記憶にないんですが・・・お、おそらくそれは、工場五人衆の熱意に感化され、僕の中にいるもう一人の自分が顔を出したのかも・・・。
・・・ん?外は霧雨ですね、山並みが水墨画に見える、濡れて帰ろう。(スタスタスタ・・・)
- トモ
- 詠一さん、詠一さーん!皆さんに、さよならのご挨拶は?詠一さーん!!
- 工場長
- え~っと・・・あれ?取材はもう終わったのかな?
三菱日立ホームエレベーターは、
昇降機トップメーカー2社の技術とノウハウを集結。
三菱電機と日立製作所、両社の高度な技術力とサービス体制を引き継ぎながら、ライフスタイルをリードする独自の製品づくりを進めています。
ビル用エレベーターで培った先端技術を凝縮。
ビル用エレベーターにも採用されている先端テクノロジーの導入により、最先端の安全性能や環境性能を追求しています。
世界に愛されるものづくりを通じて、総合力を磨く。
世界40カ国以上に製品を輸出。生活習慣も文化も異なる環境のなかで、世界に愛されるものづくりを続けることで、製品力、コスト競争力を鍛えています。
2018.06.12
- 千本松 詠一
- 川柳でしかコピーが書けないフリーの川柳コピーライター。そのため、滅多に仕事が来ないが、本人はお構いなし。
- トモちゃん
- 優秀と噂される「CLUB MITSUBISHI ELECTRIC」のデザイナー。自分のことをトモと呼ぶ、ややクセのある女性。
- 編集長
- 仕事の人選には定評がある「CLUB MITSUBISHI ELECTRIC」の編集長。放任主義を装いながらも、社員の仕事ぶりをよく見ている。