米子市北西部の弓ケ浜一帯は砂地のため、米作りには不向きな土地柄でした。
「いただき」は、貴重な米を一粒も無駄にすることがないように油揚げに詰め、炊き上げたもの。
「いただく」という感謝の気持ちから、その名が付けられたという説もあります。
また、綿入り半てん「布子(ぬのこ)」のふっくらとした形に似ていることから「ののこめし」とも呼ばれています。
【材料(4人分)】
- 米…1・1/2合
- 油揚げ(京揚げ半切り、13×10cm)…8枚(約650g)
- にんじん…1/3本
- ごぼう…25cm
- 干し椎茸(もどしたもの)…2枚
- 煮干し…10尾
- 煮汁
- しょうゆ…大さじ4
- 酒…大さじ2
- 砂糖…大さじ2
- みりん…大さじ2
- 塩…ひとつまみ
- 水…500ml
※三菱IHクッキングヒーターを使用した作り方をご紹介しています。
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油揚げはたっぷりの熱湯でゆでて油抜きをし、水気をきって冷ます。
麺棒などで押して水気を絞り、キッチンペーパーで両面を強く押して水分と油分を吸わせる。
斜めに切り、袋状に開く。 -
米は研ぎ洗いし、ザルに上げて20分ほどおく。
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にんじん、ごぼう、干し椎茸は3mm角程度の粗みじん切りにする。
煮干しは頭と腹わたを除く。 -
米とにんじん、ごぼう、干し椎茸を混ぜ、油揚げに等分して詰め、口を爪楊枝で留める。
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フライパン(直径30cm)に煮干しを散らして米を詰めた油揚げ(④)を並べ、混ぜ合わせた煮汁を加える。
水で濡らして絞った厚手のキッチンペーパーで落とし蓋をする。 -
アルミホイルでぴったりと蓋をして【煮込み・火加減3】で10分加熱し、【煮込み・火加減2】にして15分加熱する。
火を止め、裏返してアルミホイルで蓋をし、10分ほど蒸らす。