週2回以上食べると健康に良いといわれるお魚料理。
さばかない、おろさない、
旬のお魚の簡単便利なレシピをご紹介します。
今回は11月に旬をむかえる「鮭」をつかった料理など8つのお魚料理のメニューです。
メニュー分の食材
- 魚・魚介類
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- 生鮭(切り身)4切れ(約400g)
- アジ(フライ用開き)2~4尾分(約180g)
- アジ(3枚おろし)2~4尾分(約180g)
- メバチマグロ(刺身用/柵)約360g
- ブリ(切り身)4切れ(約400g)
- 卵・乳製品
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- 卵2個
- バター 10g
- 野菜・キノコ・果実
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- 白菜200g
- エリンギ1本(50g)
- 水菜50g
- 大根200g
- ジャガイモ250g
- 舞茸1パック(100g)
- 椎茸2個(50g)
- カブ2個(約150g)
- カブの葉1株(約50g)
- 長ネギ2本
- ゴボウ100g(約40cm)
- ニンジン1/3本(約70g)
- 絹サヤ6枚
- 銀杏(水煮)8個
- タマネギ2/3個
- エゴマの葉4枚
- レモン(薄い輪切り)4枚
- シメジ1/2パック(50g)
- ショウガ(みじん切り)大さじ1
- ニンニク2片
- パセリ(みじん切り)適量
- 糸三つ葉適宜
- 乾物・その他
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- 片栗粉適量
- パン粉適量
- 小麦粉適量
- マヨネーズ大さじ2
- 白すりごま大さじ1と1/2
- 塩麹小さじ1
- 和からし小さじ1/2
- ゴマ油大さじ1と1/2
- コチュジャン大さじ2
- 白ワイン大さじ4
- 粗挽き黒コショウ少し
- みそ大さじ1
- カレー粉小さじ1/3
- トマトジュース(無塩)1カップ
- 米2合(300g)
今が旬の鮭は、秋に繁殖のために生まれた川を遡上します。この鮭は「白鮭」という種類で、一般的に「鮭」というと白鮭を指します。白鮭はオレンジ色の身と淡泊な味わいが特徴の魚で、白身の魚に分けられます。鮭の身が鮮やかなオレンジ色なのは、本来の鮭の色ではなく、エサに影響されています。鮭が好んで食べる甲殻類プランクトンには天然の赤色色素「アスタキサンチン」が含まれ、この成分が鮭に蓄積されるため、鮭の身や卵(イクラ)もオレンジ色になります。また、アスタキサンチンは熱に強いので、加熱して食べても鮮やかな色合いが残るのが特徴です。
白鮭は他の鮭・サーモン類と比べて低脂肪で高たんぱく、というヘルシーな面を持ちます。ぜひ、いろいろなレシピをお試しください。
- 鮭と白菜のうま煮(八宝菜風)
- 鮭と秋から冬にかけて甘味が増していく白菜を中心に、彩りの良い八宝菜風のうま煮に仕上げました。ショウガを加えてさっぱりしたあんかけが具材をひとつにまとめ、ごはんが欲しくなる一品です。
- 鮭フライ ごまタルタルソース
- オーブンを使うことで、いつものフライよりあっさりとした仕上がりになり、鮭の風味が楽しめます。和風タルタルソースはゴマを使うことで香ばしさを楽しめ、隠し味の塩麹がソースに奥行きを持たせます。
「アジ」と表示されている場合、一般的には「マアジ」を指します。マアジは北海道から九州の沿岸域を小さな群れで行動する回遊魚です。アジ、実は古くから日本人にはなじみのある魚で、平安時代の文献にもその名前が出てきます。鮮魚としてだけではなく、開きや一夜干し、かまぼこなどの加工品としても幅広く使われています。
年間通して比較的手に入りやすい魚で、新鮮なものは全体的に張りがあり、身がキラキラと輝いているものを選んでください。ほとんどの鮮魚店では注文すれば3枚おろし等にさばいてもらえますので、ぜひ試してみてください。
- 焼きアジのコチュジャン甘酢漬け
- コチュジャンを使って甘辛くした韓国風の味付けがアジに合います。甘辛いタレだけではなく、甘酢を効かせることで、後味がさっぱりとします。つい、ごはんをおかわりしたくなる一品です。
- アジとジャガイモのフライパン重ね蒸し
- アジとスライスしたジャガイモを重ねてレモンと白ワインで蒸し焼きに。フライパンの中でアジの旨みをジャガイモが吸い込んでくれます。レモンの香りが良いアクセントになります。薄めにスライスしたフランスパンにのせてもおいしくいただけます。
メバチマグロは、名前の通り大きな目とずんぐりとした姿が特徴の、日本で人気のある魚種です。トロ部分よりも赤身部分が多く、お手頃な価格で入手しやすいため、消費量が多い魚です。
マグロの仲間は成長が早く、メバチマグロも1年で3mmから50cmとなります。その後も成長を続けて3年で体長1m、体重25kgほどになり成熟をして卵を産むようになります。
メバチマグロは主に生で食べられ、スーパーでも柵や刺身で販売されています。色合いが鮮やかなもの、スジの少ないもの、身に張りがあるものを選ぶと加熱調理してもおいしく食べられます。
- メバチマグロとキノコのみそバター炒め
- お刺身用の柵を使った、手軽にできるレシピです。キノコの食感と香り、バターのコクをまとったメバチマグロは秋を感じさせる一皿となっています。
- メバチマグロとカブの香味ソース
- メバチマグロとカブにたっぷりの香味野菜を加えたソースでいただきます。香味ソースに加えた旬の刻んだカブの葉がしゃきっとした食感と色どりを添えます。
たっぷりと脂を蓄えた天然のブリは、晩秋から冬の味覚として親しまれ「寒ブリ」とも呼ばれています。ブリは出世魚として有名で、縁起の良い魚として正月料理や結婚などのお祝いにも出されます。石川県や富山県ではブリの身だけではなく胃袋やエラ、皮などを使った郷土料理があり、九州では雑煮に入れるなど、古くから生活や食文化に深く根付いていることがうかがえます。
現在は九州・四国地方での養殖が盛んで、ブリの漁獲・収穫量の約6割を占めています。脂質含有量は天然のものとほとんど変わりなく、安定した品質のブリを、一年を通して楽しめます。
- ブリと長ネギのトマトジュース煮
- トマトジュースを使うことで、濃縮したトマトの味とフレッシュな酸味が楽しめます。
カレー粉がブリ独特の臭いを消し、旨みを引き出しています。ブリの身をほぐしてパスタソースにしても楽しめます。
- ブリの炊き込みごはん
- 旬の根菜とブリで作る炊き込みごはんです。仕上げに、ブリの身を粗くほぐすことで、ブリの存在感を存分に楽しめる一品です。ゴボウの香りは脂ののったブリとの相性が良いです。
- レシピ:小西 君枝(こにしきみえ)
- 料理家 / フードコンサルタント
女子栄養大学卒業。
企業での商品企画開発を経て料理家として独立。フードアドバイザー、企業や飲食店などの商品開発、イベント調理、料理教室なども行う。素材を生かし、シンプルな調味料とハーブやスパイス、素材の組合せでワクワクするような料理を得意とする。
2023.11.01