和食シリーズ企画第3弾
第9回のテーマは海苔
炊きたて、弁当、すしなどのごはんとの相性がよく、
薬味にふりかけなどさまざまな役割をこなす海苔。
味はもちろん、懐も深い食材です。
海苔には、薄い板状に干しただけの「乾(ほし)海苔」と、乾海苔を焼いた「焼き海苔」があります。
昔、海苔といえば「乾(ほし)海苔」が当たり前。ツルツルしている表面を内側にして2枚を重ね、焦がさないように炙ってから食べたものでした。色が黒いため黒海苔とも呼ばれ、磯の香りが強いのが特徴です。関西では今でも、巻きずしを作るときに乾海苔を焼かずにそのまま使うこともあります。
現在、スーパーなどで売られている海苔は「焼き海苔」が主流です。乾海苔を焼いたままの全型(形)の大きさは、メーカーが違っても縦21cm×横19cmが基準。半切(はんさい)は巻きずし、三切(みつぎり)はおにぎり、四切(よつぎり)は手巻きずし、八切(やつぎり)はおつまみやご飯のおともに…と使い方に合わせて切り分けます。
2017.07.06