和食シリーズ企画第3弾
第16回のテーマは鰻。
庶民にとってもなじみ深い「丼」や「重」の先駆け。
心躍る日本の伝統食です。
生の鰻は、脂溶性のビタミンA含有量がトップクラスの食材です。調理して脂が落ちた白焼きや蒲焼きでも、50g(約1/3尾)を食べれば1日の推奨量前後を摂取することができます。目や皮膚、粘膜の健康を保ち、抗酸化作用もあるビタミンなので、夏バテ予防を期待して土用の丑の日に食べるだけでなく、1年を通して健康に役立てたい魚です。
スーパーでは長焼きタイプの蒲焼きをよく見かけますが、蒸さずに焼いただけのものが多いので、皮が硬い傾向があります。くずれにくいので炒め物や煮物、チャーハンなどには適していますが、関東風のやわらかい蒲焼きがお好みなら、酒をふって蒸すように温めたり、お茶で煮たりと、ひと手間かけてから甘辛いたれを塗って焼くとよいでしょう。
2018.02.06