今回の旬の食材

タケノコ

春の訪れを告げるたけのこは、竹の地下茎から出てくる若芽のこと。地表にたけのこの先端が少し現れたところを掘り出します。
国内で最も多く出回っている品種は、中国原産の「孟宗竹」です。「朝掘ったら、その日のうちに！」といわれるぐらい、たけのこは鮮度が大事です。掘りたてのたけのこは生でも食べられますが、時間が経つほどにアクやえぐみが強くなるので、スーパーなどで購入したら、新鮮なうちにゆでてアク抜きしてから調理します。
3月から4月頃に出回る旬のたけのこは、皮につやがあり、節と節の間が短く、ずんぐりしたものが良品です。皮つきのたけのこは、通年出回っている水煮たけのこと比べて、香り、食感、風味は格別です。
1本まるごと使い切れるのもたけのこの特長です。先端のやわらかい部分は和え物や汁物に、真ん中は煮物に、根本の硬い部分はせん切りにして炒め物などに使います。