
2011年度に「ピーク電力30%削減、生産は30%増産」を達成。工場全体で年間95万kWh弱もの使用電力削減を実現したことで受賞に至りました。
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給湯機の開発現場を徹底解明!
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今回は群馬県太田市にある群馬製作所。家庭でのエネルギー消費の約3割を占める給湯に欠かせないヒーター式電気温水器や、空気の熱と電気のエネルギーでお湯を沸かすエコキュートといった給湯システム機器を生産しています。
私たちの快適な生活を支える給湯機の開発現場を徹底解明!
(左から)
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群馬県南東部にある太田市は、利根川と渡良瀬川が流れる豊かな自然にはぐくまれ、江戸時代には宿場町として栄えた歴史ある都市です。
夏には高さ7メートルにもおよぶ「ねぷた」が練り歩く「尾島ねぷたまつり」が開催され、熱気と興奮に包まれます。
「尾島ねぷたまつり」の武者絵巻
江戸時代の町を再現したテーマパークの「三日月村」、工房やプラネタリウムを備えた公園の「ぐんまこどもの国」などのレジャー施設も人気があります!
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群馬製作所は1959年に家庭電器工場として創業し、2019年4月1日で創立60周年をむかえました。
1964年には業界にさきがけて深夜電力利用電気温水器を開発・発売し、2005年には電気給湯機の専門製作所として生まれ変わりました。2016年には電気給湯機の累計生産台数が500万台を達成するなど、東京ドーム3つ分の広大な敷地内で快適と省エネを追求した製品を生み出しています。
CO2や廃棄物の削減、エネルギーの有効活用などに取り組むエコファクトリーの推進とともに、小型・軽量、高性能で省資源、省エネルギーに配慮したエコプロダクツを推進するなど、環境負荷の低減に取り組んでいます。
社員が生物多様性を身近に感じられるよう、県木や市の花など地域の樹木を栽培している「ふるさとガーデン」も設置されています。詳しくはこちら。
群馬製作所の担当者
苗木の種類と成長段階がわかる花壇
栽培しているクルメツツジ
省エネを追求した製品を生み出すだけでなく
環境やエコに向けた取り組みをおこなうなんて、素晴らしいですね!
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外気から熱を集め、その熱を水に伝えてお湯にする給湯機です。従来のヒーター式電気温水器に比べて消費電力が約1/3、電気代も約1/4※1※2と省エネ性能にもすぐれています。
三菱 エコキュート
三菱 エコキュートの仕組み
入浴後、お風呂の栓を抜くだけで配管掃除を自動でスタートします。洗浄効果にも優れたマイクロバブルの泡が、配管内に付着した汚れを吸着して落とします。
洗剤を使わなくても汚れが落ちるため、製作所内の生産ラインでも活用されています。
※バブルおそうじ機能付き機種のみ
通常の泡の1/1000の細かさのマイクロバブルを発生させ、全身を微細な泡で包み込みます。それにより入浴後は肌水分量アップの効果があり、うるおい効果が期待できます。※2
詳しくはこちら太陽光発電システムと連携運転することで、天気予報と過去の太陽光発電実績を元に、翌日が晴れの予報であれば翌日の日中に太陽光発電電力を活用し、お湯をわき上げ、予報が雨ならその日の夜のうちに深夜電力を使用してわき上げるといった判断を自動で行います。※3
詳しくはこちら
まだ温かい残り湯の熱を捨てることなく、熱だけをタンクに戻すことで夜間のわき上げに必要なエネルギーを節約する機能です。最後に入浴した人が「ぬるく」ボタンを3秒長押しすると、熱の回収を開始します。
おふろの残り湯の熱を、ふろ熱交換器を介して、貯湯タンク内の低温の水と熱交換し、貯湯タンク内の水を温めます。
※ホットりたーん搭載機種のみ
ホットりたーんの仕組み
耐震性能も安心の「耐震クラスS対応」。※1※2脚部に幅広の「タフレッグ」を採用。※3
また、「非常用取水栓」※4※5※6からお湯(水)を簡単に取り出す事ができ、もしもの際の生活用水としてご利用いただけます。
タフレッグ
非常用取水栓
様々な便利機能や技術の採用だけでなく、非常時にも活用できるよう設計されているなんて驚きです!
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三菱給湯機50年の歴史の紹介、各種機能を実感・体感頂けるショールームです。実際に湯船につかり「ホットあわー」を体感できる浴槽も用意しています。
「ユクリエ」の名前は、お湯が毎日の暮らしにもたらすゆっくりとした安らぎ、そしてそうした暮らしを支える電気給湯機の未来を私たちがクリエイトしていくという強い思いに由来しています。
実感型ショールーム「ユクリエ」
三菱給湯機50年の歴史
給湯機に隠された工夫を目で見ることが出来る上に
実際に浴槽につかって体験できるなんて至れりつくせりですね!
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ロボットによる自動溶接やネジを締める手順や個数をディスプレイに表示するなど、効率化とミスを防ぐシステムが導入されています。貯湯ユニット上部の見えない部分は鏡を使用し検査を行い、組み立て終わった製品の中から無作為にピックアップして、実際にお湯を沸かす抜き取り検査など、高品質な製品の開発・製造を行っています。
貯湯タンク製造工程
鏡を使用した検査工程
実際にお湯を沸かす抜き取り検査工程
また、環境についての取り組みにも力を入れており、電力の使用状況を計測・視覚化することで無駄に使われている電力がないかを2つのエネルギーマネジメントシステムでチェックしています。
一つは建屋別に使用電力がわかる、ビル管理システム「Facima」。もう一つは設備単位でデータがとれる「SAI」。これらの技術の導入で省エネ改善を効率的に進め、無駄を徹底的に取り除いています。
建屋6棟の屋上には合計3,203枚の太陽光パネルが設置されており、発電による使用電力削減効果は年間740万kWhとなり、これは一般家庭の約2万4千世帯分に相当します
※。
※1世帯あたりの電力使用量を300kW/月と換算した場合
Facima
SAI
ロボットによる自動化やミスを防ぐ仕組みの充実に加え、徹底的に無駄を取り除き環境にも貢献しているなんて!
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三菱電機の給湯技術は、日本国内にとどまらず、海外でも普及しています。空気(Air)から熱を取り出し、水へ(To Water)つたえる機器(ATW)として、給湯や暖房などの用途で広くご使用いただいています。地球環境に配慮した自然冷媒であるCO2を活用して効率よくお湯を沸かし、かつ静音性にも優れた製品です。
日本だけでなく世界でも展開しているんですね!
これからも皆さまの快適な暮らしのために、電気給湯機のさらなる改良を進め、高品質で安心・安全な製品の開発・製造を続けていきます。
環境にも十分に配慮され、高い技術力で開発、
生産を続ける群馬製作所から生まれていたんですね。
たゆまぬ努力によって、さらに暮らしやすい社会がやってきそうです!
神奈川県 鎌倉製作所
兵庫県 電力システム製作所
岐阜県 中津川製作所編
群馬県 群馬製作所編
香川県 受配電システム製作所編
兵庫県 神戸製作所編
兵庫県 三田製作所編
和歌山県 冷熱システム製作所編
福島県 コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場編
福岡県 パワーデバイス製作所編
長崎県 長崎製作所編
広島県 福山製作所編
愛知県 名古屋製作所編
静岡県 静岡製作所編