国内トップシェア
当製作所で生産される遮断器の国内シェアは50%以上!三菱電機は「真空バルブ」の分野を常にリードしてきました。
※当社2019年2月現在調べ
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受配電システムの開発現場を徹底解明!
今回は香川県丸亀市にある受配電システム製作所。電気が私たちの元に届くには「作る」「送る」「配る」の3つの過程があり、中でも「配る」の部分で社会に貢献しています。
私たちの安全で便利な生活を支える受配電システム開発の現場を徹底解明!
(左から)
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受配電システム製作所のある丸亀市は、四国と本州を結ぶ瀬戸大橋のすぐたもとに位置する城下町です。市の中心に位置する丸亀城の石垣はその形状から扇の勾配と呼ばれ、高さは日本一を誇り※、市の象徴として多くの方々に親しまれています。
※丸亀城公式HPより
他にもうちわの製造が有名で、生産量は全国の9割を占めるんです!
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受配電システム製作所は、1979年4月に設立されて以来、技術革新を繰り返しながら、2019年に40周年を迎えました。受配電設備とその制御・監視設備を製造する一貫生産工場をもち、長年にわたり培われた高い技術で、社会を支える電力インフラの安定供給に貢献しています。
また、省エネモデル工場としてスマート中低圧直流配電システム事業「D-SMiree(ディー・スマイリー)」を展開。再生可能エネルギーや蓄電池など、直流で発電・蓄電された電力を、交流に変換せず供給・最適利用するこ
とで消費電力の削減に貢献しています。
設立以来続く、飽くなき挑戦によって国内で高いシェアを誇っているんですね!
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電気が私たちの元に届くまでには、発電所で作られ変電所を介して送られた電気を工場やビル、鉄道変電所、発変電プラントなどで各設備に安全・確実に配るという「作る」「送る」「配る」の3つの過程があります。
その中でもこの受配電システムは「配る」分野で社会を支えるシステムを担っています。
生活に欠かせない電気が安全・確実に使える裏には受配電システムの活躍があるんですね!
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3.6〜84kVの受配電設備で使用される配電盤で、遮断器、計測・制御・保護機器などの配電機器を搭載しています。総合技術力によって受配電設備の近代化、ネットワーク化を実現し、業界をリードしています。
3.6〜84kVの幅広い電圧階層で事故電流を遮断するのが遮断器です。電圧・用途により真空、ガス、気中式があり、多くの種類を生産しています。2014年3月には遮断器の累計生産台数が100万台を突破。また、2018年10月には宇宙空間並みの高真空を保った容器内に電極を構成する、「真空バルブ」の累計生産本数が450万本に到達しました。
受配電設備の運用の効率化と省エネルギーを図る受配電監視制御システム。通常の運転時の監視制御や故障時・停電時の自動処理、さらには保全の省力化なども含む監視制御をトータルに行い、設備運用の合理化を図っています。
工場や発電所などで使われる多数のモータの運転/停止制御を行うモータコントロールセンタは、国内では三菱電機が業界に先駆け開発、1954年に生産を開始し、国内トップシェア※を誇っています。
海外市場向け機種では未熟練者にも分かりやすいユニバーサルデザインが評価され、2016年度グッドデザイン賞を受賞しました。
※ 2014年 2月現在 当社調べ
次世代を見据えた、電気を配るために必要な様々な製品が作られているんですね!
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2018年8月に本格稼働をスタートした新工場。敷地内に分散していた真空バルブ生産工場と遮断器組立工場を集約し、部品の製造から組立、出荷まで一貫した製造ラインを構築することで、生産性が大きく向上しました。
設備や作業などの生産現場の実績情報をリアルタイムで収集し、資材、生産管理情報と統合することで、生産情報を一元化。30以上のe-F@ctoryコンセプト施策を導入し、改善サイクルの高速化を実現しています。
事務フロア内に自然光を取り入れる光庭(こうてい)、直接風を感じさせない放射式空調を設置し快適性を向上。屋外エリアにはウッドデッキ、緑化ルーバーを採用することで反射熱を低減し、室内への遮熱を図っています。
また、受配電システム製作所では、2016年2月から、季節ごとに計4回の生きもの調査を実施。この結果を踏まえ、生きものとの共生を目指した環境づくりに力を注いでいます。
2018年には、生物多様性に配慮したビオトープを製作。野鳥などの休息地とすることを目的としたもので、生きものとの共生への理解を深める役割を担っています。
リアルタイムで情報を収集できるIoTの導入にとどまらず、しっかりと環境についても配慮されている、最先端の工場なんですね!
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太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーや蓄電池から、直流による配電を実証、検証する施設です。LED照明やテレビ、携帯電話充電器、換気扇などの身近な電気製品から、大型空調設備やエレベーターまで、幅広い分野の実証実験が行われています。
発電所で作られ、送られる電気は電圧変更が容易な交流で送電されますが、ほとんどの電気製品は直流という異なる種類の電気で動いています。そのため、途中で交流から直流に変換する必要があり、その際に変換ロスが発生し熱として放出されてしまいます。身近なところではパソコンなどの電気製品を利用している際に、アダプタが熱くなる現象が変換ロスに当たります。
直流による変換ロスの少ないエコな次世代配電システムがD-SMireeです。データセンター、ビル、工場、駅等のさらなる省エネを実現する、DC1500V以下のスマート中低圧直流配電システム事業の総称であり、この中低圧直流配電システム実証棟を主要拠点に製品開発を進めています。
今まで当たり前だった交流配電システムから変換ロスの少ない、次世代の配電システムも研究しているんですね!
今後もIoTの導入や自然との共生にとどまらず、直流で発電される再生可能エネルギーなどにも注目し、省エネに加え、創エネ、蓄エネにも対応した新しい配電システムを提供していきます。
地球環境の未来も見据えた配電システムで、さらに安全で快適な社会がやってきそうですね!
神奈川県 鎌倉製作所
兵庫県 電力システム製作所
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