平成23年度「省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞・節電賞」(製品・ビジネス部門)を家庭用エアコンで唯一「霧ヶ峰」が受賞しました。
平成23年度「省エネ大賞」/主催:財団法人省エネルギーセンター(製品・ビジネスモデル部門)「資源エネルギー庁長官賞・節電賞」受賞 家庭用エアコン「霧ヶ峰」MSZ-ZW362S、MSZ-ZXV362S
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ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」の開発現場を徹底解明!
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プロジェクトME第二回目の目的地は静岡市駿河区にある「静岡製作所」。今回は家庭用ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」の生産・開発現場に潜入し、「ムーブアイ」に代表される、省エネと快適性を両立させる最新技術を徹底解明!
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現在の静岡市は、2003年に旧静岡市と旧清水市の合併により新たに誕生しました。
富士山を望む日本平、三保の松原などの景勝地を有することで広く知られる静岡市。全国でも有数のお茶の産地であることはよく知られていますが、その他にも、桜えび、わさび、おでん、黒はんぺん、安倍川もちなど、温暖で豊かな自然と静岡特有の地域文化に育まれた、特に食に関する多種多様な名産品が数多くあります。
製作所から見える富士山、本当に素晴らしかったな〜。
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静岡製作所は、1954年に「冷蔵庫」「エアコン」の開発・製造を目的にスタートして以来、日本人のライフスタイルの変化に対応した新製品を次々に生み出してきました。
現在では国内市場向けルームエアコンの全数と、ハウジングエアコン、店舗・事務所向けエアコン、家庭用大型冷蔵庫の開発・製造を行なっているほか、タイ、イギリス、中国に置かれた6つの生産拠点のマザー工場として、グローバル市場向け製品の開発・設計を行なっています。
例年地元の方々との交流の場として、製作所の一角を開放して行なわれる「第24回 三菱電機ふれあい感謝祭 みつびし 愛 サンサンフェスタ」が2012年5月26、27日の2日間にわたり開催されました。
このサンサンフェスタでは、一般公開はこの機会だけとなるルームエアコン「霧ヶ峰」の工場見学を毎年実施※しているほか、今年は人気キャラクターのステージショーにミニSL、社員レストランの開放や物販コーナーなど、「見て」「遊んで」「食べて」「お買い物」できる多彩なイベントに加え、東北地方にエールを送る活動としてチャリティーバザーや募金活動も行われ、多くの地元の方々にご来場頂きました。
※ 2011年は工場見学は未開催
静岡製作所の敷地面積はなんと東京ドーム約4個分!広大な敷地の中で、およそ1,500人もの人々が働いています!
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静岡製作所では、年間120万台※のペースでのエアコンが製造されており、組立から荷造りに至るまで、徹底した自動化、省力化を図り、常に最高品質のものを提供しています。
※ 最大生産能力
必要な部品を室内機1台分にまとめてラインを移動する「キッティングハンガー」と呼ばれる運搬装置を使い、ミスなく効率的に組み立てています。
静岡製作所で製造されるすべての霧ヶ峰は、1台1台、動作確認はもちろん、運転時の異常な音がないかも検査します。完成して初めて検査するのではなく、組み立てラインと連動した性能検査を行うことで、瞬時に不適合品の発生と流出を防いでいます。
最終の検査ラインでは、肉眼で見てもわからないほどの微細な異物をもチェックし、「霧ヶ峰」ブランドの信頼を守るために、並々ならぬ努力を費やしています。
度重なる検査を行い、合格した製品のみが梱包・出荷ラインに到達することができます。
診断器まで使って検査しているのには驚きました!こうした入念な検査に合格した霧ヶ峰だけが、家庭に届けられているんですね。
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今や快適な生活を送るのに欠かせないエアコンですが、家庭で使われる家電製品の中では、常に消費電力量が高い製品です。エアコンの設定温度を1℃上下するだけで、およそ10%も消費電力が変化※します。
※ 資源エネルギー庁平成21年度民生部門エネルギー消費実態調査(有効回答10,040件)および機器の使用に関する補足調査(1,448件)より日本エネルギー経済研究所が試算
そこで三菱電機は、使い方次第でエアコンの消費電力が大きく変化することに着目。定温度変更によるエネルギーのムダをなくし、細かい操作をしなくても、常に快適だと感じさせることが更なる省エネに繋がると考え、霧ヶ峰に搭載されているセンサー"ムーブアイ"を進化させるために、"体感ラボ"という実験施設を設立しました。
体感ラボでは、外気温を-25℃~50℃まで自由に可変、さらに降雪も可能なシステムを導入。日本各地の外気環境を再現することで、さまざまな部屋におけるエアコンのあらゆるデータを測定することが可能です。
体感ラボで収集されたデータは、三菱電機独自の「ムーブアイ」に代表される先進技術の開発に役立てられています。
「ムーブアイ」は室温だけでなく体感温度も見極めて空調を行うため、この体感ラボでは、人によって異なる「快適」というのがどういうものかを調べるために、「サーマルマネキン」の健康一(けん こういち)さんと暖静香(だん しずか)さんによる計測・解析を行なっています。
2人の体内に取り付けられた22ヶ所のセンサーが体感温度を計測。それを解析することで、人にとっての"快適さ"とはどのような状態なのかを、日々研究しています。
健康一さん、暖静香さん、いつもお疲れ様です!
霧ヶ峰の進化には、この体感ラボでの計測・解析データが欠かせないんですね!
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製作所内に併設されているショールーム「ギャラリエ」では霧ヶ峰の歴史のほか、家庭用エアコンの中で省エネ大賞受賞※の「ハイブリッド霧ヶ峰」に搭載されているさまざまな最新技術を体験することができます。
※ MSZ-ZW362S/MSZ-ZXV362S形。当社環境試験室(12畳、外気温30℃)において、同一体感温度(28℃)が得られるように運転した場合。安定時1時間における、おすすめ節電OFF(206Wh)とおすすめ節電ON(27Wh)の消費電力量比較。
エコムーブアイ7が室内を752のエリアに分割し、室温を分析。室内にいる人の「体感温度」を見極め、自動的に「冷房運転」と、風だけを送る「爽風運転」に切り替える「ハイブリッド運転」によって従来よりも大幅な節電※を実現しました。
※ MSZ-ZW402S形。当社環境試験室(14畳、外気温:冷房30℃/暖房7℃)において、同一体感温度(冷房28℃/暖房23℃)が得られるように運転した場合。安定時1時間における、おすすめ節電OFF(冷房220Wh/暖房370Wh)とおすすめ節電ON(冷房27Wh/暖房334Wh)の消費電力量比較。
リモコンは見やすさと操作性を追求しただけでなく、「おしらせナビ」が知らなかった冷暖房のムダや、さらに快適な使い方を教えてくれます。
ハイブリッド運転時は、なんと扇風機よりも少ない消費電力を実現!
※ 公的基準の測定方法とは異なる当社独自の測定結果。当社扇風機R30J-RM(2011年度製品)強モード運転時消費電力30Wと、MSZ-ZW402S爽風運転時最大消費電力27Wとの比較。
三菱電機静岡製作所は、「体感温度をコントロールすることが快適さにつながる」という原点にこだわり続け、霧ヶ峰を進化させてきました。
目には見えない人が感じる「快適さ」を創るために、省エネを追求しながら、名前の由来となった「霧ヶ峰高原」のような爽やかで快適な空間を家庭で再現できるように、静岡製作所はこれからも挑戦し続けます。
静岡製作所の皆さんは霧ヶ峰を進化させるために「目には見えない空気」を相手に日々研究を続けているんですね。
今回もとても勉強になりました!
平成23年度「省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞・節電賞」(製品・ビジネス部門)を家庭用エアコンで唯一「霧ヶ峰」が受賞しました。
平成23年度「省エネ大賞」/主催:財団法人省エネルギーセンター(製品・ビジネスモデル部門)「資源エネルギー庁長官賞・節電賞」受賞 家庭用エアコン「霧ヶ峰」MSZ-ZW362S、MSZ-ZXV362S
環境意識による成果が評価され、静岡製作所も、平成23年度「省エネ大賞・省エネルギーセンター会長賞」(省エネ事例部門)を受賞しました。
平成23年度「省エネ大賞」/主催:財団法人省エネルギーセンター(省エネ事例部門)「省エネルギーセンター会長賞」受賞 三菱電機株式会社 静岡製作所
霧ヶ峰は国内品全てが日本製。静岡製作所から日本全国に届けられています。
※ 付属品の一部に海外生産品を使用しています。
ホコリなどの親水性の汚れを防ぐフッ素樹脂と、油などの疎水性の汚れを寄せ付けない親水性薄膜を、ナノレベルで配合。一年を通してエアコン内部が汚れにくく、お手入れも簡単です。
※ 民生用電気機器において
神奈川県 鎌倉製作所
兵庫県 電力システム製作所
岐阜県 中津川製作所編
群馬県 群馬製作所編
香川県 受配電システム製作所編
兵庫県 神戸製作所編
兵庫県 三田製作所編
和歌山県 冷熱システム製作所編
福島県 コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場編
福岡県 パワーデバイス製作所編
兵庫県 電力システム製作所編
※粒子線治療システム事業は2018年6月1日をもって日立製作所に事業統合いたしました。
長崎県 長崎製作所編
広島県 福山製作所編
愛知県 名古屋製作所編
静岡県 静岡製作所編