CNC数値制御装置 C80シリーズ
コンセプト
生産性[Productivity]
三菱電機が独自に開発したCNC専用CPU搭載により、基本性能が大幅に向上。
さらに、新規開発の高速システムバス(当社従来比約40倍)により大容量データ通信が飛躍的に高速化。
そして、高速・高精度加工を可能にするCNC、ドライブユニットの制御機能の強化。
C80シリーズは、お客様のタクトタイムの短縮を実現し、生産性の向上を支援します。
PLC処理能力(PCMIX値)
高いPLC処理能力によりIoT時代に即した大規模なラダープログラムの高速処理を実現。
NC-ドライブ間通信能力
NC-ドライブ間の光通信速度の高速化により、システムの高応答化を実現し、より高精度な加工が可能。
MSTB処理能力
CNCとPLC間の補助指令の処理性能が、従来比1.5倍に高速化。処理時間の削減によるタクトタイム短縮が可能。
拡張性[Expandability]
開発・生産・保守の全般にわたる「トータルコストの削減」を図ることを最大のコンセプトに、高度な技術と情報を活用し、工場の最適化を図ることで、ものづくりの将来を支えるのがFA統合ソリューション「e-F@ctory」です。
CNC C80シリーズは、この「e-F@ctory」の基盤を形成するFA統合プラットフォーム「iQ Platform」に対応しています。
e-F@ctory、iQ Platformについて詳しくはこちら
柔軟なシステム構築が可能
C80シリーズは、シーケンサCPUが独立しているので、お客様の生産規模/用途に合わせたシーケンサCPUが選択でき、過不足のない最適なハードウェア構成が可能です。
操作性[Usability]
M800/M80シリーズの標準画面と同等の画面をGOT上に表示させるCNCモニタ2(8.4型/10.4型/12.1型対応)を新規開発。タッチ操作による使いやすさを追求しました。
VGAサイズもラインナップに
CNCモニタ2が、これまでのSVGAサイズに加え、VGAサイズにも対応し、使えるGOT2000シリーズのラインナップが増えました。
保守性[Maintenance]
C80シリーズは、保守機能も大幅に強化。
アラーム/警告履歴は、当社従来比3倍のデータ取得が可能。
さらに、実行された加工プログラムのプログラム番号やシーケンス番号が新たに取得可能となり、問題発生時の早期解決を実現し、ダウンタイムの短縮を支援します。
絶縁劣化検出機能
ドライブユニットが計測したモータ絶縁抵抗値の表示に対応しました。
GOT上にトレンドグラフを表示でき、予防保全に活用することが可能です。
機能安全[Safety]
C80シリーズではCNC、ドライブユニット、I/O、検出器、通信までシステム全体の安全規格対応を大幅に強化し、「スマート安全監視機能」として各種の安全機能を備えています。
スマート安全監視機能
- 安全関連I/O監視
- 非常停止監視
- SLS(安全制限速度監視)
- SLP(安全制限位置監視)
- SOS(安全停止監視)
- SSM(安全速度モニタ)
- SBC/SBT(安全ブレーキ制御/テスト)
- SCA(安全カム)
- SS1/SS2(安全停止)
- STO(安全トルク停止)
機能安全システムをシンプルに構築できます