インバータ FREQROL 設備保全
コンベアの異常検知
電流検出機能
- モータ軸などの劣化(高負荷)やベルトの破断(軽負荷)による異常をモータ出力電流で検知します。
- 出力電流が判定値を超えた場合、信号を出力し装置の異常を知らせます。
- パラメータの設定により、信号出力時にエラーで停止することも可能です。
▪ 異常を検出し、警報を出力
Pr. | 名称 | 内容 |
---|---|---|
150 | 出力電流検出レベル | 正常負荷特性の基準値を設定します。 |
152 | ゼロ電流検出レベル | 負荷特性異常検出範囲の上限周波数を設定します。 |
190~196 | 出力端子機能選択*1 | 設定値12 : Pr.150の設定値を上回った場合、Y12信号を出力 |
設定値13 : Pr.152の設定値を下回った場合、Y12信号を出力 |
*1信号出力時にエラー停止させる場合には、Pr.167を設定します。
〈対象機種〉
ファン・ポンプの異常検知
負荷特性異常検出
- あらかじめ正常時の速度-トルクの関係を記憶します。(自動測定可能)
- 稼働時のモータトルクを検出し判定値を外れると警報を出力します。
- 異常の検知をトリガとして、クリーニング機能を動作させることも可能です。
▪ 異常を検出し、警報を出力
Pr. | 名称 | 内容 |
---|---|---|
1481~1485 | 負荷特性負荷基準1~5 | 正常負荷特性の基準値を設定します。 |
1486 | 負荷特性最大周波数 | 負荷特性異常検出範囲の上限周波数を設定します。 |
1487 | 負荷特性最小周波数 | 負荷特性異常検出範囲の下限周波数を設定します。 |
1488 | 上限警報検出幅 | 上限負荷異常警報を出力するときの検出幅を設定します。 |
1489 | 下限警報検出幅 | 下限負荷異常警報を出力するときの検出幅を設定します。 |
1490 | 上限故障検出幅 | 上限負荷異常によりを出力遮断するときの検出幅を設定します。 |
1491 | 下限故障検出幅 | 下限負荷異常によりを出力遮断するときの検出幅を設定します。 |
〈対象機種〉
クリーニング機能
モータが正逆転と停止を繰り返すことで、ファンやポンプのインペラに付着した汚れや異物を取り除くことができます。
負荷特性異常検出機能と連動し、過負荷を検出した場合に、自動的に動作させることも可能です。
逆転しても問題ない用途で使用してください。
〈対象機種〉
インバータ寿命診断
寿命診断機能
主回路コンデンサ、制御回路コンデンサ、突入電流抑制回路の劣化度合いをモニタできます。
自己診断により、部品寿命の警報を出力できるため、故障前に部品やインバータの交換が可能です。
項目 | 寿命診断方法 | 判定レベル | 交換方法 |
---|---|---|---|
主回路 コンデンサ |
パラメータを設定し、モータが接続された状態で停止中に電源をOFFすると、 モータに直流電圧を印加し、コンデンサ容量を測定します。 |
コンデンサ容量 出荷時の85%以下 (寿命10年) |
当社アフターサービス部門で交換 (お問い合わせください) |
制御回路 コンデンサ |
通電時間と温度から計算し、100%からカウントダウンします。 | コンデンサ寿命 残寿命1年以下 (寿命10年) |
|
突入電流 抑制回路 |
接点のON回数をカウントし、100%からカウントダウンします。 | ON回数 90万回以上 (寿命100万回) |
|
冷却ファン | 冷却ファンの回転数を常時監視し、速度低下を検出。 | ファン回転数 50%以下 (寿命10年) |
お客様で部品交換 |
〈対象機種〉
「FR Configurator2」 でさらに便利
インバータの立上げからメンテナンスまでパソコンで簡単に行えるソフトウェア「FR Configurator2 」と組み合わせることで、さらに便利な機能がお使いいただけます。
機能限定の無償版は、下記よりダウンロードいただけます。
▪寿命診断
インバータから読み出した寿命情報を専用画面で表示します。
交換時期を越えているインバータ部品は、警報マークが表示されます。
GOTとの組合せでさらに
盤を閉じたままインバータを寿命診断
GOTの前面USBインタフェースとパソコンを接続することで、FR Configurator2に
てGOTを経由し、複数台のインバータの寿命診断が行えます。