負荷開閉器・断路器 高調波引込み現象防止機能付開閉器(ハーモニックスセーバ)
特長
高圧進相コンデンサ投入時に発生する場合がある高調波引込み現象を防止します。
項 目 | 形名:TES-GH1 |
---|---|
電圧引外しの有無 | 有 |
操作方式 | 電動操作式 |
ストライカ引外し機構の有無 | 有(機械的) |
使用条件 | 屋内垂直取付 |
定格電圧(kV) | 7.2 |
短絡容量(kA) | 12.5 |
定格耐電圧(kV) | 60 |
定格電流(開閉器部)(A) | 200 |
定格開閉容量 コンデンサ電流(A) | 30(SR 付) |
定格過負荷遮断電流(A) | A1200(A:1回) |
定格投入遮断電流(実効値:kA) | A12.5(A:1回) |
定格制御電圧(V) | AC100/110 またはDC100/110 |
質量(kg) | 24 |
適用ヒューズリンク | CL-LB |
適用定格電流(A) | G5〜G50(7.2kV) |
進相コンデンサの開閉回数(回) | 5,000(SR30A以下) |
適用高圧進相コンデンサ設備 | 20〜300kvar (6%、13%リアクトル付) |
高調波引込み現象防止機能付負荷開閉器ハーモニックスセーバ
「ハーモニックスセーバ」で投入時の高調波引込み現象を防止し、
直列リアクトルで進相コンデンサの高調波対策を行う“名コンビ!!”
高調波引込み現象を防止する原理とその効果
抵抗投入方式を採用、投入する抵抗値を最適化することで
高調波引込み現象の防止を可能にしました。
高調波引込み現象を防止する原理
閉路時の接点の動き
ハーモニックスセーバの効果
正常時
進相コンデンサ定格電流の数倍の過渡電流が最初の数サイクル流れ、その後は定常運転に移行します。
高調波引込み時
高調波ひずみ率が高いと、「高調波引込み現象」と呼ばれる過大な高調波電流が継続して流れる現象が発生し、直列リアクトルの異常過熱や、保護ヒューズの不要溶断などのトラブルが発生するケースがあります。
高調波引込み現象対策時
進相コンデンサ投入時の過渡電流を抵抗投入により抑制し、その後、抵抗を短絡しても電流波形に変化がなく、高調波電流と共振することなく定常状態の電流が流れ、高調波引込み現象の防止を可能にしました。
適用回路例
ハーモニックスセーバは電動操作式で、開閉回数は自動力率調整装置との組合せ使用を想定し、SR30A以下で5,000回の開閉回数となっています。
5,000回は、ハーモニックスセーバの更新推奨時期15年間で、1日約1回の開閉を想定したものです。
ハーモニックスセーバの
適用回路例
三菱電機三相自動力率調整装置(VAR-□A)と
組み合わせた場合の回路例
- 1.図中のC□XはVAR-6Aの場合、C1X~C6Xを示します。
- 2.図中のC□XはVAR-12Aの場合、C1X~C12Xを示します。
- 3.図中のC□はVAR-6Aの場合、C1~C6を示します。
- 4.図中のC□はVAR-12Aの場合、C1~C12を示します。
- 5.ヒューズ動作表示スイッチが動作すると投入動作しません。
- 6.タイマはポンピング防止を解除するものです。
開放してから1秒後に入指令による投入動作が可能になります。 - 7.本接続図は、ハーモニックスセーバが開放状態を示します。
- 8.本接続図は略図ですので、必要に応じて保護回路などを準備願います。
- 9.補助スイッチの端子記号です。
ハーモニックスセーバが開放状態で「COM-NO」間が導通します。
この回路図は一例です。すべての動作を保証するものではありません。
ご使用にあたっては、必ずお客様にて動作確認を実施いただくようお願いします。