Factory Automation

製品情報

MELSOFT MaiLab

MELSOFT MaiLabの活用例

設備の自動化が進んでいても現場作業員の勘や経験に頼った工程は少なくありません。これらをデジタル化していくことで、技術の継承や人材不足への対応、コストの削減、生産性と品質の向上などが実現できます。

CASE 1

見えない工具寿命を診る

データから工具寿命を診断しコスト削減

寿命いっぱいに最後まで使う。最適なメンテナンスで設備の稼働率を向上させる。

課題

工具の見えない寿命

金属加工に必要な金型や工作機械の工具は、非常に高価であるにもかかわらず、その寿命や交換時期を正確に把握することは、とても困難です。通常、金型の交換は「ショット数」が規定回数を越えたことで行われます。
しかし、金型の寿命は、さまざまな要素に左右されます。最適なショット数が何回なのか、というのは難しい問題です。

AIが分析する

バラバラな要素から繋がりを見つけ出す

MELSOFT MaiLabは、そんな人の目で見つけることは難しい、異常の兆候をAIが診断します。
モータの振動や電流値、圧力、周囲温度など装置にかかわる複数のパラメータから金型の状態を数値化します。

AIが解決する

最適な交換時期を見つけ出す

異常の兆候が発生していないかを監視し、故障前の交換やメンテナンス時期を警告します。
単純なショット数による交換時期ではなく、本来もつ性能を最大限に引き出し、保守・運用にかかわるコストを最適化します。

現場が変わる
コストが下がる

計画的なメンテナンス、保守コスト削減

工具や金型を寿命まで使用できるようになるだけでなく、異常発生前に交換時期を把握することで、最適なメンテナンスを計画的に行えるようになりました。
事前の部品発注や、最小限の停止時間、装置のローテーションなど、工場全体の保守・運用コストを引き下げ、企業の競争力をより高めることが可能になりました。

CASE 2

暑い日も寒い日も常に同じ品質を。

ベテラン職人のノウハウを継承する

ベテラン職人の勘と経験をデジタル化。設備の自動化を人材不足にも対応。

60秒で分かるMELSOFT MaiLab(技術継承ソリューション紹介)

課題

人の勘と経験に頼っている

食品業界では、最適な加工のコントロールが、その日の気温や湿度によって大きく変わります。
商品を一定の品質に保つためにベテラン職人が常に生産ラインにかかりっきりで、その日その日の仕上がりを、目と手触り、香りなどをもとに、その品質を見守っています。
しかし、昨今の人手不足の時代。ベテラン職人の手わざだけに頼っていたのでは、将来に不安が残ります。

AIが勘と
経験を学ぶ

勘と経験をデジタルに

気温、湿度、時間、その他の日々のさまざまな条件と、機械にとりつけたセンサによる細かな稼働状況や動作のデータを集積します。
さまざまな外乱となる条件を元にベテラン職人が日々下している判断を学習するにつれ、一見なにも関連がなさそうな膨大なデータの中から、特定の結びつきを発見していきます。いま、MELSOFT MaiLabがベテラン職人の手わざを少しずつ身に付け始めました。

AIが解決する

ベテラン職人のノウハウを継承

MELSOFT MaiLabが、そんなベテラン職人の、長年の勘と経験を、AIによって再現します。
ベテラン職人と同じ判断ができるようになると、経験の浅い作業者でも運用していくことが可能になります。

・気温や湿度に応じた発酵時間と温度管理
・適切な材料投入のタイミング指示
・出荷状況にあわせた在庫管理

現場が変わる

MELSOFT MaiLabが教育係にも

作業者は、はじめはその数値の理由が分からないままAIの指示に従って作業を進めていくかもしれません。しかし、次第に経験を積むことで、これまでベテラン職人が勘で行っていた毎日のデータの組み合わせを習得し、いつしかベテラン職人と同じ、いやそれ以上の味を引き出せるような日が来ることでしょう。