進相コンデンサ設備
特定用途コンデンサ 特長
- コンデンサ用途拡大への
期待
特定用途コンデンサ - その他特定用途のコンデンサとして、
外部・内部要因により発生する異常電圧の保護として
用いられるサ-ジ吸収コンデンサと、
地絡保護のための零相電流を得る接地用コンデンサがあります。
ラインアップ
サージ吸収用コンデンサ KS-2形
雷害等による異常電圧の保護装置として広く使用
線路に発生する異常電圧は、回路開閉、断線、短路、接地等の内部的原因と、直撃及び誘導による雷の外部的原因によるものがあります。これらの異常電圧は線路を伝播して発電所に設置されている変圧器、遮断器、計器用変圧器及び変流器等の絶縁部分に異常な高電圧を加え、さらに変圧器の低圧巻線を経て発電機または回転機に侵入して被害を与えることになります。
一般に回転機及び変圧器等は狭い構内に挿入され、その構造上絶縁強度を高めることは困難となります。従って、系統の安全を確保する保護装置が必要となります。サージ吸収用コンデンサはこれらの異常電圧の保護装置として他のいかなる方法よりも有効な手段であります。当社で製作しておりますサージ吸収用コンデンサの効用及び特性について説明します。
図1に示すのが負荷が回転機の場合の等価回路です。
サージ吸収用コンデンサ設置後のサージ電圧の波高値(Kmax)の簡略式を次に示します。
コンデンサの効果を知るために、図1の回路において、送電側サージインピーダンスZ=200Ω、被保護器のサージインピーダンスをR=2,000Ωとして計算した結果を図2に示します。この図2からコンデンサの効果は、侵入してくる波形が急峻であればある程大きく、またコンデンサ容量が大であればある程その効果が顕著であることが判ります。
接地用コンデンサ KSG-2形
地絡継電器用の検出零相電流を得る為のコンデンサ
構内に降圧用絶縁変圧器を設け、その二次側に零相変流器作動の地絡継電器を設置し設備の保護が行なわれています。この場合の二次側の地絡保護を行うには、図3に示すようにZCTよりも電源側に接地用コンデンサを接続して、検出用零相電流を得る必要があります。
このときに必要なコンデンサの静電容量は、地絡漏洩抵抗が2~3kΩ以下では次の略式で求めることができます。
定格及び仕様
耐電圧 端子一括外箱間及び端子相互間