特集論文

“GOT1000シリーズ”の新機能・新製品
2013年4月公開【全4回】
名古屋製作所 兼子貴弘
姫路製作所 川崎嗣雄
要旨
これまで“GOT1000シリーズ”では、市場ニーズに応えるため、三菱電機製機器との連携や事務所・遠隔地パソコンとの連携等、様々なソリューションを提供してきた。近年、生産効率化や製造コスト削減のため、生産装置の操作に携わる人件費の削減が求められており、現場から離れた事務所で現場装置の監視や保守を行いたいという要望が高まっている。この市場要望に応えるために、現場で発生するトラブルを早期に原因究明し、ダウンタイムの短縮のために提供してきた“トラブルシュートソリューション”と、現場の状況を遠隔地で現場装置の監視・保守を行うために提供してきた“現場監視・連携ソリューション”を組み合わせ、事務所に居ながら生産装置のトラブル解析を迅速に行えるように連携機能を強化した。
また、これまで低価格を追求してきたGOT1000シリーズ中型表示器“GT11モデル”で、高機能機“GT16モデル”に搭載している機能を使用したいという要望も高まっている。そこで、GOT1000シリーズの中型表示器“GT14モデル”を開発した。GT14モデルは機能追加と性能向上を図り、従来モデルと比較し、大幅にコストパフォーマンスを向上させた製品である。
主な特長は色鮮やかなTFT(Thin Film Transistor)液晶採用による視認性向上、USB(Universal Serial Bus)やSD(Secure Digital)カードスロット、Ethernet(注1)等の豊富な外部インタフェースの搭載、上位モデルでのみ対応していたデータ収集(ロギング)やアラーム監視、Ethernetを用いたファイル転送機能等の高度な機能の追加である。さらに、LED(Light Emitting Diode)バックライト採用や電源回路の効率改善によって、省エネルギー化も実現した製品となっている。
(注1)Ethernetは、米国Xerox.co.ltdの登録商標です。
- 要旨 “GOT1000シリーズ”の新機能・新製品
- 第1回 GOT機能強化
- 第2回 GOT1000シリーズ新機能
- 第3回 中型表示器GT14モデルの開発(上)
- 第4回 中型表示器GT14モデルの開発(下)