兵庫県 電力システム製作所編

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電力システム製作所の概要

電力システム製作所は1921年(大正10年)神戸製作所として操業開始。三菱電機発祥の地であり、創業92年の歴史ある工場です。エネルギーインフラ構築のための先進技術を世界へ向けて提供し続け、またそこから生まれた応用技術で、現在から未来へ向けて医療・セキュリティー事業など新たな分野への事業拡大を進めています。

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エネルギー関連技術で新たな分野へ

電力システム製作所の事業分野は大きく二つに分けられます。

一つは、発電機や発電プラント監視制御システムなど、発電所の中核となる設備を供給するエネルギー事業です。火力発電等のタービン発電機の分野で国内トップシェア※1を保持しており、水力用水車発電機(揚水発電用では発電電動機)でも世界最大級のものを製造しています。

さらに、エネルギーに関連する技術を高度に発達させた加速器や超電導の分野でも、豊富な経験と先端技術を有し、特にがん治療の切り札として、ますます普及が期待される粒子線治療装置は国内トップシェア※2を誇り、先端医療の分野においても社会に大きく貢献しています。

• ※1 電気日日新聞社発行「重電機器シェア2013」による
• ※2 国内11 施設中8施設に納入実績(2013年9月現在)

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先進医療装置として注目されている「粒子線治療装置」とその技術にクローズアップ！

※2018年6月1日より、粒子線治療システム事業は日立製作所に事業統合いたしました。

創業以来モーター技術を磨き、発電機、発電システムの事業を発展させて電力インフラと最先端技術を追求して誕生したのが、粒子線治療の技術。三菱電機は放射線治療と加速器の両分野で約40年にわたる実績とノウハウがあり、この二つの技術を組み合わせて粒子線治療装置を開発しました。

1994年、世界初の医療研究専用の重粒子加速器システムを納入すると、現在までに多くの医療施設・研究施設に粒子線治療装置を納入し、がん治療の高度化や医療技術の発展に貢献しています。

粒子線照射による治療装置は、加速器を使って水素や炭素のイオンを最大で秒速20万km(光速の約7割)まで加速させ、照射室まで導いて患部に照射します。イオンは加速させることによって、高い運動エネルギーを持つ粒子線ビームになり、体の奥深くの病巣を照射する事が可能です。

現在はまだまだ粒子線治療装置自体が大型で非常に高いコストがかかるのが現実ですが、三菱電機ではこれからも医療関連機関の皆様と共に、この研究開発を続けて、小型化、高性能化を目指し、将来は町の病院でもこの粒子線治療を受けられるようにする事を目指しています。

まとめ

創業以来90年以上にわたり三菱電機発祥の地である神戸から世界に向けて先進技術を発信し続けてきた電力システム製作所は、古くからあるという歴史と伝統の上にとどまるだけでなく、長年培った高度な技術の応用から、更に先端の領域を拡大するアグレッシブな姿勢で、人々の豊かなくらしを支え続けることを通じ、社会に貢献していきます。