自動化システム、周辺装置 製品特長
効率的な運用
放電加工機では、実加工時間以外に「電極やワークの製作」「加工プログラムの作成」、「電極やワークの計測、取付け」「電極やワークの取外し」と言った、前後の工程の時間が必要です。放電加工機を効率的に利用頂くには、これらの前後の工程を含めて滞り無く、正確に動かし、長時間の連続自動運転を可能にすることがポイントです。
当社ではさまざまなハードウエア・ソフトウエアのアイテムを用意し、自動化・システム化をサポートします。
形彫放電加工の自動化システム
- 形彫放電加工機では、電極は切削加工機やワイヤ放電加工機等で製作されます。段取り替えを効率化するため、ツーリングシステム(電極ホルダー/パレットホルダーなど)を利用します。
- 加工プログラムの作成は、加工機画面上で実施できますが、プログラム作成ソフトウェアを使用すれば、PC上でプログラミングが可能です。加工機の実加工時間を向上させることが出来、効率的になります。
- 電極・ワークは加工前の段取りで芯ずれ測定をします。電極の作成時、取付け時の僅かなずれを補正するためです。以下の様に外段取り・内段取りの2つの測定方法があります。
外段取り | 測定は、測定機(三次元測定機やプリセッタ)で実施。測定結果はプログラム作成ソフトウェアから加工機へ転送。利点は加工機の実加工時間を向上出来ること。 |
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内段取り | 測定は、加工機上で実施。利点は、加工直前に測定するため温度変化等の影響が少なく高精度な補正が可能なこと。欠点は、測定時間の分、加工機の実加工時間が減ること。 |
- 多数の電極がある場合は、ATC装置(電極自動交換装置)を用いた自動化システムが適しています。
- 多数の電極・ワークがある場合は、ロボット搬送装置を装着した自動化システムが適しています。
- 1台のロボット搬送装置で複数の加工機を制御する自動化システムもあり、外付けのスケジュール運転システムにより管理し生産性を向上します。
ワイヤ放電加工の自動化システム
- 電極に関しては標準装備のat装置(ワイヤ自動供給装置)を活用できます。
- ワークの測定に関しては、加工機とは別に測定機(三次元測定機やプリセッタ)を用意し測定外段取り化を行なうと効率的になります。
- ワークの搬送には、ロボット搬送装置とスケジュール運転システムを組み合わせ、自動化する事が出来ます。
- 加工後のワークに関しては、切り出したワークが自重で落ちてしまうのを防ぐため、中子処理(切落し処理)が必要です。このことを考慮して、有人の中子処理は短時間に集中実施する様に工夫したNCデータをCAD/CAMで作成すると効率的です。