保護継電器マルチリレー(MP11A)
特長
保護、計測、制御機能を一体化したマルチリレーです。オプションのアナログトランスデューサ、B/NET 伝送、CC-Link 伝送ユニットと組み合わせることで、様々な監視方法にも対応できます。
高機能
- AC/DC共用電源です。
(AC電源をご使用の場合はACバックアップ電源(B-T1)または無停電電源装置から供給をお願いします。) - 過電流保護協調は、5本の特性カーブを標準装備。
- 事故時の故障電流(電圧)、動作時間※などの履歴表示が可能です。
- テスト用模擬出力によりシステム試験の省力化が図れます。
- トランスデューサ機能、B/NET、CC-Link伝送機能などの各種オプション機能を準備しています。
- 残留回路の3CT方式にも対応しています。
- 始動入力から保護継電器動作までの経過時間
高信頼性
- フェールセーフ機能および各種自己診断機能が充実しています。
- 携帯電話などの電磁波にも影響されにくい構造です。
(携帯電話、PHSについては密着、5Wクラスのトランシーバーでは距離10cmで誤作動のないことを確認しています。) - 万一のCPU異常時でも、強制用スイッチで遮断器のOFF操作ができます。
- 遮断器の動作監視ができ、遮断器の動作異常が確認できます。
高経済性
- 従来のメータと個別リレーに比べて、高い経済性を発揮します。
- 複合化により、盤内配線を50%低減できます。(当社比)
(扉配線26本→14本:フィーダ標準仕様の場合) - 豊富なシーケンス機能により盤内配線を標準化でき、設計、組立て工数を低減できます。
- パネルカットが標準化でき、設計時間、盤加工費を抑えることが可能です。
(お客様との承認作業がスムーズになります) - 部材削減により、管理コスト、調達コストを大幅にカットできます。
- 工具不要の簡単取付けのため、組立て工数の低減が望めます。
- 設定が簡単な複合形のため、急な仕様変更にも容易に対応できます。
- 電流および電圧入力部の負担は0.1VA以下と非常に低負担です。
コンパクト
- 外形寸法は、250×63×160と非常にコンパクト。
特に奥行きは63mm(盤面より53mm)と超薄形になっているので、盤の多段積み化、縮小化が図れます。 - 質量1.25kgと軽量なので、盤面の板厚を薄くすることが可能となり、コスト低減が望めます。
視認性向上
- 通常運転時の背景を青色、文字を白色とすることで、液晶画面の見やすさを向上させました。
- 保護機能動作時には、FAULTランプと同じ色(赤またはオレンジ)で液晶画面を点滅するようにし、列盤や段積みの状態でも、トリップや警報出力時に一目で分かるようにしました。
- 高輝度バックライト液晶の採用により、上下視野角を拡大しました。下方向視野角は従来比約2倍、上方向の視野角は従来比約4倍に拡大しました。