無停電電源装置(5kVA以下)機種選定表

接続機器の確認
接続機器・電源環境を確認し、最適な給電方式を選定します。
出力容量の決定
UPSの選定
接続機器の消費電力(VA、W)を換算し、出力容量(VA、W)ともに消費電力(VA、W)の総和より大きいUPSを選定します。
計算方法

機器力率例

算出例

UPSの一次側にダウントランスを使用する場合は、UPS定格容量の1.5倍以上を目安に選定してください。
負荷の突入・過電流に対する注意事項
- 接続機器の突入電流の最大値が、UPSインバータ許容電流値を超過しない容量を選定します。
<突入電流が問題になる機器の例>- 1.トランス:励磁突入電流 ……… 不明の場合は定格の20倍で選定します。
- 2.モータ:始動電流 ……………… 不明の場合は定格の12倍で選定します。
- 3.インバータ、サーボ …………… 突入電流値により選定します。
- 負荷運転時の最大電流が、UPSの過負荷保護耐量を超過しないよう容量を選定します。
- 電動機負荷、半波整流方式の負荷など使用が制約される負荷があります。
バックアップ時間の決定
電源障害時に必要となるバックアップ時間を確認し、条件を満たしたUPSを選定します。
- 接続機器の負荷容量が、UPSの定格容量より小さい場合、バックアップ時間は長くなります。
必要なバックアップ時間が不足する場合は、容量の大きなUPSを選定するか、増設バッテリユニット対応機種を選定ください。 - バッテリはご使用と共に劣化し、バックアップ時間が短くなります。バッテリ劣化を見越した余裕のある容量を選定ください。
設置環境の影響について
UPS内部への水分や塵埃の侵入は、製品の誤動作や故障の原因となります。汚染が見込まれる環境下でご使用される場合、UPSを汚染原因から隔離するなどの対策が必要です。耐環境仕様品※1、3 および基板コーティング品(特殊品)※2、3 もご用意ございます。最寄りの支社・代理店にご照会ください。
誤動作・故障に至る設置環境例
屋外に近い環境

導電性異物(カーボン繊維など)の浮遊環境

腐食性ガスや塩分のある環境

1:FW-S10Tシリーズが耐環境仕様品になります。基板コーティングおよび防塵フィルタを使用し、汚損度3の環境に適用しています。
2:FW-V シリーズ(200Vタイプ)のみとなります。
3:耐ガス環境対策、塩害対策および結露、導電性異物による誤動作・故障防止を保証するものではありません。