特集論文

グラフィックオペレーションターミナル
“GOT2000シリーズ” の
トラブルシュートソリューション
2016年4月公開【全3回】
名古屋製作所 出口洋平 林和裕
要旨
生産及び消費のグローバル化に伴い、世界各地に生産拠点を設けている企業は多い。このような企業では工場立ち上げの際、又は運転中のトラブル発生の際、毎回設備担当者が現地まで出張している場合が多く、年々設備担当者、企業の負担は増大している。また、セキュリティの観点から工場内現場へのパソコン持込みが厳しく制限されている場合が多い。そのため、パソコンレスで現場作業者でも簡単に問題解決が可能なソリューションが求められている。
これらの課題に対応し、 “Easy&Flexible” をコンセプトとしたグラフィックオペレーションターミナル “GOT2000シリーズ” を2013年9月から販売している。生産装置に組み込まれているGOT(Graphic Operation Terminal)は、単にシーケンサ、各種センサなどの装置の操作や状態確認だけでなく、装置に異常が発生した時、問題となっている場所の特定や原因と対処方法の確認を現場で迅速に実施するための多くのソリューションを提供している。
本稿では、パソコンレスをキーワードに、GOTを用いたトラブルシュートソリューションとして、様々なセンサと簡単に接続可能な “iQSS連携機能” 、保守・メンテナンス画面の一元管理が可能な “システムランチャー機能” 、三菱電機駆動機器との接続が容易となる “駆動連携機能” について述べる。

“GOT2000シリーズ” のトラブルシュートソリューション
GOT2000シリーズは “Easy&Flexible” をコンセプトとしている。現場で簡単にパソコンレスで装置の立ち上げ作業や保守時のトラブル解決するための手段を実現した。これらのソリューションは、現場での作業効率向上に寄与している。
- 要旨 グラフィックオペレーションターミナル “GOT2000シリーズ” のトラブルシュートソリューション
- 第1回 製品概要
- 第2回 製品特長(上)
- 第3回 製品特長(下)