週2回以上食べると健康に良いといわれるお魚料理。
さばかない、おろさない、
旬のお魚の簡単便利なレシピをご紹介します。
今回は1月に旬をむかえる「タラ」をつかった料理など8つのお魚料理のメニューです。
メニュー分の食材
- 魚・魚介類
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- 生タラ(切り身)5切れ(約500g)
- カレイ(切り身)4切れ(約500g)
- アサリ150g
- イワシ(頭と内臓を取り除いたもの)4~6尾(約250g)
- イワシ(3枚おろし)6~8枚(約160g)
- 真鯛(切り身)2切れ(約200g)
- 真鯛の刺身120g
- 明太子40g
- 卵・乳製品
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- バター20g
- 生クリーム1/4カップ
- 大豆製品
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- 木綿豆腐120g
- 野菜・キノコ・果実
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- ブロッコリー50g
- ホウレン草1袋(約200g)
- 芽キャベツ3個
- 長ネギ1本
- 大根100g
- タマネギ1個(約150g)
- タマネギ(すりおろし)大さじ2
- 紫タマネギ1/5個(約40g)
- ジャガイモ150g
- プチトマト6個
- パプリカ1/2個(正味約80g)
- ニンジン1/4本(正味約50g)
- ショウガ(薄切り)2枚
- ショウガ(みじん切り)大さじ1/2
- ショウガ(すりおろし)小さじ1/2
- ニンニク(みじん切り)大さじ1/2
- ニンニク(すりおろし)小さじ1/2
- ニンニク1片
- パセリ2枝
- 香菜1株(約10g)
- 青ジソ(せん切り)適量
- 糸三つ葉1/2束
- 乾物・その他
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- 小麦粉適量
- パン粉15g
- レモン果汁大さじ1/2
- ゆず果汁小さじ1
- ゆずの皮(すりおろし)適量
- バスマティライス(長粒米)300g(2合分)
- クミン(シード)小さじ1
- カレー粉大さじ1と1/2
- 白すりごま大さじ1と1/2
- コリアンダー(パウダー)小さじ2
- ターメリック(パウダー)小さじ1
- トマトペースト大さじ2
- ケチャップ適量
- オイスターソース大さじ1
- マヨネーズ大さじ1/2
- 豆板醤小さじ1
- ゴマ油大さじ1/2
- 梅干し2個(正味20g)
- だし汁大さじ3
- 白ワイン大さじ2と1/2
- ハチミツ小さじ1
- 粒マスタード小さじ2
- 粗挽き黒コショウ少し
- 片栗粉小さじ1
- カシューナッツ(無塩)40g
- 焼きのり(全形)1/2枚
- 柚子胡椒小さじ1/2
「タラ」と言えば一般的には「マダラ」のことです。マダラは大きな口と下あごにある1本のヒゲ、ぽってりとしたおなかが特徴です。また、背中から体の側面にはまだら模様があることから、この名前がついたともいわれています。マダラは非常に大食漢で、大きな口でなんでも丸のみにしてしまいます。そのため胃袋の中身が体重の10%を超えることもあるそうです。なんでも食べてしまうためか成長も早く、ふ化した時は約4ミリですが、1年で約15センチ、3~4年で約50~70センチに成長し、最大で1メートルを超えるものもあるそうです。
12月~2月が旬で、特に厳冬期が美味しいといわれます。この時期は産卵期で、産卵のために丸々と太ったマダラは「寒鱈」といい、冬の味覚としても親しまれています。マダラは白身で淡泊な味わいで、和食の塩焼きや鍋料理などで食べることが多いと思いますが、バター焼き、フリットなど洋風料理にもよく合います。
- タラのムニエル 明太バターソース
- 生ダラはクセがない白身で、ムニエルにはぴったり。バターと明太子のコクを加えたソースをかけていただきます。明太子のしっかりとした辛みがアクセントになります。ソースにレモンが加わることで後味がすっきりとします。
- タラのサグカレー(ホウレン草カレー)
- 粉末タイプのカレー粉やクミンなどの数種類のスパイスを混ぜ合わせることで、手軽に本格的なカレーができます。また、スパイスがタラの匂いをマスキングして食べやすくなっています。日本米ではなく、長粒米を使うことでよりスパイスの香りと味を楽しめます。
カレイは1年を通じて食卓で楽しめる魚です。種類によって旬が違い、今の時期においしいのは「マガレイ」や「マコガレイ」などです。カレイの特徴は、両目が右側にあり、体は平たく黒褐色または褐色、海底で生活するのに適した形になっています。カレイはふ化してすぐは通常の魚と同じように背びれを上にして泳ぎ、目は左右対称についています。ふ化後約30日から徐々に目が右側に移動し、約90日には見慣れた「カレイ」の姿になります。カレイは、淡泊な中にも旨みがあり、煮つけや焼き魚、ムニエルなど様々な調理法で美味しくいただけます。
- カレイのアクアパッツァ
- アクアパッツァのスープはアサリの旨みとトマトの酸味のすっきりした味わいとなっています。淡泊なカレイと相性が良いです。最後までアクアパッツァとして美味しくいただけますが、スープはだしがたっぷり出ていて、パスタソースやリゾットにも使えます。
- カレイの中華蒸し
- レンジで手軽に作れて、味は本格的な一品です。淡泊なカレイに合うしっかりとした味付けです。最後に熱したゴマ油をかけることで、香菜や長ネギがシャキッとした歯触りになります。また、ゴマ油と一緒に合わせ調味料の香りも広がり、食欲を刺激します。
マイワシは日本の沿岸に多く生息する、腹側が銀色、背側が青色の青魚です。大きな群れで春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する季節的な回遊をします。
マイワシは背骨が硬くて身が軟らかく、小骨が多い魚です。また、うろこがはがれやすく身が傷みやすいため、名前の「鰯」はここからきているという説もあります。旨みが強いので新鮮なものは刺身でいただけますし、煮つけや焼き物、干物、練り製品の原料などにも利用されています。以前は漁獲量が多く、「大衆魚」として手に入りやすい時代もありましたが、現在は漁獲量が減っており「高級魚」といわれることもあります。
- 焼きイワシの和風マリネ
- 定番ですが、イワシと梅干の組み合わせは相性抜群です。イワシは塩をふって身から余分な水気を出してから焼くことで味が凝縮します。旨みの強いイワシにタマネギやショウガのすりおろしが入っているさっぱりとしたマリネ液が合います。仕上げの青ジソが青魚の匂いをやわらげてくれます。
- フライドイワシボール
- ミンチ状にしたイワシを豆腐と合わせることでふわっとした口当たりになります。刻んだパセリが隠し味で、爽やかな風味がイワシの独特な臭みを消してくれます。お好みでハニーマスタードソースやケチャップを付けていただきます。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもおススメです。
「○○タイ」と名前がつく魚は多くいますが、一般的に「タイ」といえば「マダイ」を指します。マダイは北海道から九州にかけての日本海側、太平洋、瀬戸内海と日本近海に広く分布しています。天然のマダイは春の産卵に向けて、栄養をたくさん蓄えている今の時期が最も美味しいといわれます。
現在は養殖技術の向上で養殖物が天然物よりも多く市場に出回っているため、年間を通して安定供給ができることから、食卓にも提供しやすくなってきています。また生産量だけでなく品質も向上しており、天然マダイに引けを取らない美味しさとなっています。
- 真鯛のカシューナッツ炒め
- 中華料理の「鶏のカシューナッツ炒め」を真鯛でアレンジしました。真鯛のしっとりした身とカシューナッツの歯ごたえがおいしい一皿です。片栗粉を絡めることで、真鯛に味が絡みしっかりとした味付けになります。食材それぞれの食感が楽しめます。
- 真鯛のお刺身サラダ 柚子胡椒のりソース
- お刺身を使うことで手軽にできる海鮮サラダです。「柚子胡椒のりソース」に使われているゆず果汁でさっぱりとした味わいで、シャキッとした野菜と一緒に楽しめます。柚子胡椒の風味と辛味でお料理を引き締めお箸が進む一品です。
- レシピ:小西 君枝(こにしきみえ)
- 料理家 / フードコンサルタント
女子栄養大学卒業。
企業での商品企画開発を経て料理家として独立。フードアドバイザー、企業や飲食店などの商品開発、イベント調理、料理教室なども行う。素材を生かし、シンプルな調味料とハーブやスパイス、素材の組合せでワクワクするような料理を得意とする。
2024.01.10