旬を楽しむ週に2回は作りたいやさしいお魚料理 2024年7月

週2回以上食べると健康に良いといわれるお魚料理。
さばかない、おろさない、
旬のお魚の簡単便利なレシピをご紹介します。
今回は7月に旬をむかえる「ウナギ」をつかった料理など8つのお魚料理のメニューです。

メニュー分の食材

魚・魚介類
  • ウナギ(蒲焼き)250g
  • サーモン(切り身)4~5切れ(約450g)
  • マグロ(刺身用)120g
  • マグロ(刺身/柵)150g
  • カレイ(切り身)4切れ(約500g)
卵・乳製品
  • サワークリーム40g
大豆製品
  • みそ小さじ2
  • 豆乳(無調整)大さじ1と1/2
野菜・キノコ・果実
  • インゲン30g
  • オクラ4本
  • パプリカ(赤)1個
  • シシトウ8個
  • カボチャ100g
  • ゴーヤ1/2本(約120g)
  • ズッキーニ1/2本
  • ナス2本
  • トマト1個(約150g)
  • 青唐辛子2本
  • 枝豆(ゆで・むき実)35g
  • タマネギ1/3個
  • タマネギ(すりおろし)大さじ1
  • ショウガ10g
  • ショウガ(すりおろし)小さじ1/2
  • ショウガ汁小さじ1
  • ニンニク(薄切り)1片分
  • ニンニク(すりおろし)小さじ2/3
  • 大和芋100g
  • パセリ1枝(正味6g)
  • 豆モヤシ1袋(200g)
  • ローズマリー(生)1本
  • チャービル(生)適宜
乾物・その他
  • バルサミコ酢大さじ1
  • カレー粉小さじ1/2
  • クミン(シード)小さじ1/2
  • 焼き海苔1/2枚
  • 春巻きの皮4枚
  • レモン汁小さじ1
  • 片栗粉15g
  • カツオ削り節(花がつお)2g
  • 300g(2合分)
  • 雑穀ミックス30g
  • ゴマ油大さじ1と2/3
  • コチュジャン小さじ2/3
  • すり白ゴマ小さじ1
  • 白ワイン大さじ2と2/3
  • だし汁1カップ
  • ポン酢しょうゆ大さじ3
  • 粒マスタード小さじ1
  • 五香紛少し
  • 粗挽き黒コショウ少し
  • 小麦粉適量
  • 練り辛子適量
  • ピンクペッパー(ホール)適量
  • 白菜キムチ適量
  • 韓国海苔適量
  • パン粉適量

今月の旬の魚 ウナギ

ウナギはウナギ目ウナギ科ウナギ属の魚で、世界に現在19種類ほどが知られています。日本で獲れる天然ウナギは主に「ニホンウナギ」で、5~15年ほど川や河口域で成長し、海へ移動して産卵する「降河回遊魚(こうかかいゆうぎょ)」です。現在は産卵場所は分かっていますが、依然として生態に不明な点が多く、絶滅危惧種に指定されている魚でもあります。
食卓に上るウナギのほとんどは「養鰻(ようまん)」といわれる、ウナギの稚魚であるシラスウナギを獲って養殖場で成長させる方法をとられています。そのためウナギの生産量はシラスウナギの漁獲量に左右されます。近年、シラスウナギの漁獲量は減少しているため、今後ウナギが食卓に上る機会が減る可能性が高いといわれています。安定供給をするためにも完全養殖の実用化が待たれています。

旬レシピ
ウナギと夏野菜のスパイス炒め
ウナギの蒲焼とオクラ、パプリカ、インゲンなどの夏野菜を一緒に炒める目先の変わった一品です。ウナギと相性の良い酢に加え、今回はアクセントとして複数のスパイスを使って風味良くしました。土用の丑の日にもおススメです。
旬レシピ
ウナギととろろの焼き春巻き
暑い夏でも気軽に作れて、油で揚げないのでさっぱりとした春巻きです。ウナとろ丼でも知られているように、ウナギととろろの相性はばっちりです。春巻きの皮で包むことで食材それぞれの食感を同時に楽しめます。酢じょうゆとの相性も良く、練り辛子がピリッとしたアクセントになります。

サーモン

サーモンは海外からの輸入品が多く安定した流通量があることから、通年で店頭に並んでいます。主にノルウェーやチリで養殖されたものが、日本に輸入されています。養殖は主に海面養殖という、海でサーモンを育てる方法がとられています。稚魚の間は10~16ヶ月ほど淡水で成育させ、その後、海に移動して2年ほど飼育されてから出荷されます。日本でも「ご当地サーモン」として養殖サーモンが出回っていますが、日本では海面養殖ではなく、陸上養殖が中心となっています。

サーモンナゲット サワークリームオニオンディップ
サーモンを滑らかになるまで潰しているので、つみれよりもやわらかく、ふわっとした食感となっています。サワークリームの酸味とタマネギのうま味がサーモンナゲットを引き立てます。ほんのりピンクの色合いも目に楽しいナゲットです。
サーモンとゴーヤのみそ炒め
ほろ苦いゴーヤとサーモンを甘辛いみそで炒めた、ごはんが欲しくなる一皿です。サーモンは一口大に切ることで、食べやすくし、小麦粉をまぶすことで炒めるときの身崩れを防いでいます。最後にカツオ節を加えることによって風味とうま味を加えています。

キハダマグロ

キハダマグロはマグロの一種で、生では夏が旬の魚です。背側が黒色、腹側が白色、側面が黄色みを帯びた体色をしており、ここから「キハダ(黄肌)」と呼ばれるようになったといわれています。キハダはマグロ類の中では脂肪が少なく、味もあっさりとしているため、どんな料理にもよく合います。またマグロ類の中でも漁獲量が多く、缶詰やマグロ節、みりん干しなどの加工品としても利用されている身近な魚です。

韓国風づけマグロのビビンバ
お肉ではなくマグロを使ったビビンバです。お魚なのであっさりとしたビビンバですが、マグロをコチュジャンのきいた韓国風タレにつけこんでいるので、しっかりとした食べごたえのある一品となります。ごはんは雑穀ミックスを加えて、白米だけでは味わえないプチプチとした食感が楽しめるようにしています。
マグロとナスのフレッシュトマト煮
食感がしっかりしていて食べ応えがあるマグロをラップにハーブと一緒に包んで、ふわりとした風味をつけます。マグロは大きめにカットしたものを煮て、しっとりと仕上げました。爽やかな酸味とうま味のトマトと香りの良いローズマリーを使ったトマトソースが良く合います。

カレイ

カレイは1年を通して食卓で楽しめる魚です。種類によって旬が違い、春から夏にかけては「メイタガレイ」や「クロガシラガレイ」などが旬です。定番の煮つけや揚げ物の他、お刺身でも美味しくいただけます。
カレイはそのままの形、またはぶつ切りにして調理することが多いですが、サイズが大きいものやお刺身にする場合は切り身にします。その場合、魚体が平らで身幅が広いため、3枚おろしではなく「5枚おろし」にします。
「5枚」は背骨に沿って切り込みを入れ、表2枚、裏2枚、背骨が付いた部分と分けて、「5枚」となります。

カレイの青唐ポン酢煮
いつものしょうゆの代わりに、ポン酢を使ったさっぱりとした煮つけです。青唐辛子は赤唐辛子よりも爽やかな辛味で、ポン酢にぴったり合います。さっぱりした後味で、カレイの脂も気にせずに美味しくいただける一品です。
カレイのポワレ 枝豆マスタードソース
ポワレとは、油やバターなどの油脂で香ばしく焼き上げる調理法のことで、皮目がパリッとした焼きあがりになります。枝豆ソースは、枝豆をペースト状にせず、刻むことで食感を残しています。ベースに豆乳を使うことによって軽やかな味わいのソースになり、カレイの身を引き立てます。

レシピ:小西 君枝(こにしきみえ)
料理家 / フードコンサルタント
女子栄養大学卒業。
企業での商品企画開発を経て料理家として独立。フードアドバイザー、企業や飲食店などの商品開発、イベント調理、料理教室なども行う。素材を生かし、シンプルな調味料とハーブやスパイス、素材の組合せでワクワクするような料理を得意とする。

2024.07.01