三菱電機FAについてサステナビリティへの
取り組み
三菱電機FAシステム事業におけるサステナビリティへの取り組みを「製品を通じたお客様への貢献」と「製造時における取り組み」の観点からご紹介します。
基本方針
三菱電機はシーケンサやレーザ加工機などのFA分野で世界トップクラスのメーカーとして各国の「ものづくり」を支えています。
ものづくりに求められているテーマの一つが「サステナビリティ」への対応です。
生産現場への省エネ機器・ソリューションの提供、オートメーション技術の活用を通じ、脱炭素や労働力不足などの課題を解決し、持続可能なものづくりを目指すお客様を支援します。
リスク・機会を認識・評価している主な社会課題 | 重点的に取り組むSDGs |
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■持続的な資源利用・開発 |
リスク・機会を認識・評価している 主な社会課題 |
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■持続的な資源利用・開発 |
重点的に取り組むSDGs |
サステナビリティ追求の
アプローチ
1. エネルギー使用量削減を通じた「脱炭素社会の実現」への貢献
社会全体が脱炭素を目指す中、エネルギー使用量の特に大きい工場の対応に社会の目が向けられています。高い省エネルギー性能を有する機器・装置、ソリューションの導入が、工場のエネルギー使用量削減に効果的です。
2. ものづくりの効率化を通じた、労働力不足対策への貢献
少子高齢化が進む中でもものづくりを持続可能にするためには、自動化の追求が欠かせません。オートメーション技術の活用によりものづくりの効率化を進めることで、労働力不足の時代に備えることが可能です。
三菱電機のFA製品や
ソリューションが
提供できること
脱炭素社会の実現
高効率の機器や見える化ツールの提供を通じて脱炭素社会の実現に貢献
脱炭素社会を目指す取り組みは、企業単独で進めるものからサプライチェーン全体で進めるものに拡大しています。自社の意思とは関係なく顧客からの要請でCO2排出量削減に取り組まざるを得ないケースもあり、他人事では済まされなくなっているのが現状です。
製造業が脱炭素社会実現に貢献するためには、生産性向上により生産量あたりのCO2排出量を削減することや、見える化によりエネルギー使用量やCO2排出量を随時チェックし改善活動をまわすことなどが有効です。こうした取り組みを、サプライチェーン全体が協力して進めなくてはなりません。
三菱電機は高効率の機器や見える化ツールの提供で、脱炭素社会実現に効果的な生産性向上を推進するとともに、デジタル技術を駆使した改善活動を支援します。
脱炭素社会の実現に
貢献する製品
回生エネルギーや省エネ型の機器を活用するとともに、生産性の向上で装置の稼働時間短縮を進めてエネルギー使用量を削減することで、CO2排出量削減に貢献します。
既存設備・装置のエネルギー使用量可視化や省エネ分析・診断のサービスを通じて、CO2排出量削減に挑むお客様の改善活動を支援します。
脱炭素社会の実現に関連する
ソリューションはこちら
労働力不足への対策
自動化による生産性向上を通じて、ものづくりの効率化を支援
労働人口が減る中でもものづくりを持続可能にするためには、少ない人でも可能なものづくり、すなわち「自動化」が欠かせません。また自動化は、個々の作業者の習熟度に依存することなく均一なクオリティを担保するうえでも有効です。
三菱電機はオートメーション技術の活用によって生産現場の省人化や無人化を進めるとともに、品質の安定化を推進します。
労働力不足対策に貢献する製品
ロボットやセンサなどのオートメーション技術を通じて、労働力不足の課題解決に貢献いたします。
労働力不足対策に関連する
ソリューションはこちら
ものづくりの効率化とエネルギー使用量削減に貢献するe-F@ctoryソリューションの提供
「エネルギー使用量削減」「ものづくりの効率化」への貢献として、三菱電機FAシステム事業では、コアコンポーネントである制御機器と、見える化ツールなどのデジタル技術、さらには現場知見を活かしたサービスの相乗効果によって、設計から保守までの製造ライフサイクル全体を最適化します。その中核を担うFA-IT統合ソリューションが、e-F@ctoryです。
製造者として
-三菱電機FAシステム事業の取り組み
三菱電機グループの
事業活動での
環境負荷低減策
三菱電機グループでは2050年までの長期環境経営ビジョンである「環境ビジョン2050」を実現するため、1993年から3年ごとに短期目標として具体的な活動目標を定めた環境計画を策定しています。
現行の環境計画2025では、環境ビジョン2050で掲げた行動指針のもとで事業活動における環境負荷低減に関しても指標と目標を設定し、活動を推進しています。
事業活動における環境負荷低減(環境計画2025の目標と2023年度実績)
活動項目 | 評価指標 | 環境計画2025の目標 | 2023年度実績 |
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自社排出CO2削減 | 温室効果ガス排出量 Scope1, 2※1 |
2013年度比 53%以上削減※2 |
36%削減 |
温室効果ガス排出量 Scope3※3 |
2018年度比 17.5%以上削減 |
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簡易LC-CO2排出量算定 | 三菱電機の2024、2025年度 新規モデル(最終製品)を対象に算定 |
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プラスチック排出物の 有効利用率向上 |
プラスチック排出物の有効利用率(国内) | 92%以上 | 95% |
水の有効利用 | 高リスク拠点の水使用量の売上高原単位 | 2019年度比6%以上削減 | 34%削減 |
出典:「環境計画2025」より
※1 Scope1 : 事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)/ Scope2 : 他社から 供給された電気、熱・蒸気の使用に 伴う間接排出
※2 カーボンオフセットを含む
※3 Scope3 : Scope1、Scope2以外 の間接排出(事業者の活動に関連する 他社の排出)
FAシステム事業本部での
取り組み
建設物、設備の省エネ徹底
空調機更新や照明のLED化、蒸気暖房電化、太陽光パネルの使用を通じたCO2排出量の削減のほか、以下のような施策も推進していきます。
生産ユーティリティの
省エネ:
空調・給排気・エア・水などの生産設備の連動制御化、および、クリーンルーム・恒温室などの制御最適化。
エネルギー管理:
既存計測データの生産現場での活用を検討するほか、電力などのエネルギー計測網の拡充。
生産設備・ライン:
エア・蒸気の電化によるエアレス・蒸気レス、および、排熱利用の推進。
再生可能エネルギー・カーボンオフセットエネルギーの導入拡大
再生可能エネルギーの導入に関しては、2022年4月より製造拠点電力のCO2フリー電力導入拡大を進めています。また、一部工場において、使用する都市ガスをカーボンニュートラルLNG※の利用に切り替えています。
※天然ガスの採掘から燃焼までの工程で発生する温室効果ガスを、新興国等における環境保全プロジェクトにより創出されたCO2クレジットで相殺すること(カーボン・オフセット)により、地球規模では、「この天然ガスを使用してもCO2が発生しない」とみなされるLNGのこと。
プラスチック排出物の有効利用
2035年時点で使用済プラスチックの有効利用率を100%とすることを目指し、必要な技術を有するリサイクル処理業者の調査・情報共有を進めます。
水の有効利用
国内では一部の工場において、浄水処理した廃水をトイレの水に活用する中水利用を進めました。
自社製品・ソリューションを活用した自社工場での
環境負荷低減
三菱電機FAでは、自社の製品・ソリューションを製造現場に導入することで、製造における環境負荷の低減を行っています。
名古屋製作所(愛知県名古屋市)
での導入事例
福山製作所(広島県福山市)
での導入事例
中津川製作所(岐阜県中津川市)
での導入事例