シーケンサ MELSEC-Lシリーズ 特長 アナログ/温度調節



安定性の高い温度制御を実現
[標準制御/加熱冷却制御]
押出成形機など、温度制御に高い安定性が要求される装置で、過加熱・過冷却を防ぐことができます。
対象となる装置にあわせて、以下のいずれかの制御方法が選択できます。
- 標準制御(加熱または冷却)
- 加熱冷却制御(加熱と冷却)
- 混在制御(標準制御と加熱冷却制御の組み合わせ)
■例 標準制御(加熱の場合)
温度センサからの入力をPID演算し、ヒータの温度を調節します。

■例 加熱冷却制御(加熱および冷却の場合)
目標温度が外気温より低いときや、制御対象が湿度変化しやすいときに、加熱と冷却を行います。

省エネ効果でランニングコストを削減
[ピーク電流抑制機能]
ピーク電流抑制機能を使用すると、各チャンネルの上限出力リミッタ値が自動で変更され、トランジスタ出力のタイミングを分割*1されます。これにより、ピーク電流が抑制されます。
ピーク電流抑制による省エネ効果(設備の電源容量の削減、契約電力の節約)で、ランニングコストを削減することができます。
- *1.タイミングの分割は、2分割から4分割まで可能。
時間比例出力を複数点使用する場合に、位相をずらして出力することで、負荷のピーク電流を抑制します。

均一な温度制御を実現
[同時昇温機能]
複数ループの到達時間を揃えることで、均一な温度制御を行う機能です。
制御対象の部分焼けや、部分的な熱膨張のない均質な温度制御が可能です。
アイドリングしないため省エネ効果があり、ランニングコストを削減できます。
■例 射出成形機(シリンダ)での温度調節

■例 半導体製造(ウェハ加熱)工程での温度調節

■ 同時昇温機能を使用しない場合

■ 同時昇温機能を使用する場合

複数のループが目標値(SV)に到達する時間をそろえることができます。
同時に昇温するチャンネルのグループを設定することにより、最大2グループで別々に同時昇温を行います。
昇温到達時間のばらつきが好ましくない制御対象を使用する場合に有効です。