保護継電器ディジタル形保護継電器(MELPRO-Aシリーズ)
MELPRO-Aシリーズとは
ディジタルタイプの高圧受配電用保護継電器であり、
高精度で安定した特性を保ちます。
当社従来機種との互換性があり、
設計変更が容易でリニューアルにも最適です。
設計
多様な保護協調に対応
・OCRの瞬時要素に、3段特性を新たに搭載。
瞬時整定値未満(20~80%の4段階)の電流で動作でき、配電用変電所との保護協調の検討が容易となります。
・DGRのVo最小整定値を2%へと拡大し、より高感度な地絡検出に対応できます。
ZVTからの接続台数拡大
零相電圧検出器(MPD-3形ZVT)から直接接続できるDGRおよびOVGRの上限台数が、20台まで拡大。1台のZVTで多数の保護継電器に零相電圧を供給できます。
※MDG-A3形もしくはMVG-A3形で構成する場合に限ります。
最新規格に準拠
近年、保護継電器の規格はディジタル演算形の特性を考慮した内容に改正されています。
MELPRO-Aシリーズは最新のJIS・JEC規格に準拠しております。
従来機種からの更新が容易
盤穴明寸法は旧型「Aシリーズ」および「Eシリーズ」と同一であり、更新工事におけるパネル加工は不要です。整定などの機能面でも互換性があります。
操作
操作性・視認性の高いデザイン
・スイッチのツマミ構造の改良により、操作性が向上するとともに、ポジションの視認性が向上しています。
・正面パネルの文字は、大きく読みやすいUD(ユニバーサルデザイン)フォントを採用しています。
整定変更時の数値LED表示
整定を変更すると、数値LEDに変更後の値を約3秒間、優先的に表示する機能を搭載。単体試験などの作業時にも、整定値の確認が容易となります。
保守
保護継電器の異常を知らせる各種機能
・入力、電源、CPUの回路を常にチェックする「常時監視機能」を搭載。万が一、保護継電器に故障が発生した場合でも、いち早く状況を把握できます。
・定格周波数設定と入力周波数が異なる場合に、警告を表示する「周波数誤り検出機能」を搭載(※)。設定誤りを未然に防止できます。
※OCR、UVR、OVRの3機種が対象です。
事故記録機能を全機種に搭載
継電器動作時の入力値を記録・表示する機能を、全機種に搭載。各種事故の状況把握が可能となります。
引出構造で保守点検がスムーズに
ユニット引出形(RD形)の機種は、ケースに配線を接続したままの状態でユニット内部を引出すことができるため、点検時の省力化が図られます。 (当社のみラインアップ)