Factory Automation

省エネ支援機器

リニューアルのすすめ

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EcoServerⅡ、E-Energyをご使用されているお客様へ

EcoServerⅡ、E-Energyを含む省エネ支援機器の期待寿命は10年ですが、使用環境によっては比較的早期に劣化することも考えられるため、10年以内の更新を推奨しております。
また、保守対応期間については、下記の通りとなっております。

生産中止機器(形名) 生産中止時期 保守対応期間
EcoServerⅡ(MES-255BR-A) 2013年3月 2019年3月まで
E-Energy(MES-DM500) 2021年7月 2027年7月まで
E-Energy(MES-DM1000) 2021年7月 2027年7月まで
E-Energy(MES-DM500E5) 2015年9月 2021年9月まで

なお、保守対応期間内であっても故障部位により修理できない場合がありますので、早期の更新をお勧めします。

更新しない場合のリスク

設定値および過去データの消失

故障部位によっては、設定値や過去データが消失する可能性があります。設定値が復元できない場合は、再度一から設定を行う必要があります。

サポート端末の制約

今後発売される計測端末についてはサポート対象外(EcoServerⅡとの接続不可)となりますので、計測端末の更新や増設時に選定できる製品が限られます。

動作環境の変更による影響

パソコンやタブレットの環境(OSやWebブラウザ)の変更により、データの閲覧ができなくなる可能性があります。また、Webブラウザ画面でグラフなどを表示するために、Oracle社が提供しているJava 8 をお客様のパソコンにインストールしてご使用いただいておりましたが、Java 8の無償サポートが2019年1月をもって終了となりました。
これにより、Java 8をインストールしたパソコンでインターネット上のWebサイトにアクセスする際、セキュリティリスクが生じる可能性があります。

EcoServerⅡ、E-Energyの後継機種である「EcoServerⅢ」では、プラグイン(Java 8)のインストールが不要となり、Webブラウザのみでの表示が可能となりました。

EcoServerⅢ(EcoServerⅡ、E-Energy後継機種)について

2012年2月より、EcoServerⅡ、E-Energyの後継機種である「EcoServerⅢ」を発売しております。
EcoServerⅡの接続可能なB/NET伝送端末機器は全てサポートしており、今後発売されるB/NET伝送端末機器もサポートいたします。また、E-Energyで計測可能な項目は、デマンド監視機能付品で全てサポートしております。(但し、スケジュール制御機能はありません。)

■三菱省エネデータ収集サーバ EcoServerⅢ ラインアップ
品名 省エネデータ収集サーバ 省エネデータ収集サーバ
(デマンド監視機能付品)
形名 MES3-255B MES3-255C MES3-255B-DM MES3-255C-DM
通信 B/NET品 CC-Link品 B/NET品 CC-Link品
外観
EcoServerⅡからEcoServerⅢへの設定値および過去データの移行は、専用ツールにて容易に行えます。

専用ツールは、三菱FAサイトより無償ダウンロード可能です。

E-Energy からEcoServerⅢへの設定値および過去データの移行はできません。

EcoServerⅢへのリニューアルメリット

1. Webブラウザのみでの画面表示 ※Java不要

プラグイン(Java実行環境)のインストールが不要となり、Webブラウザのみでの表示が可能となりました。
これにより、Javaのインストールや、Java自動アップデートによる表示不良の心配や設定変更の手間が解消されます。

2. 操作性・視認性の向上

モバイル端末での画面表示

パソコンだけでなく、スマートフォン・タブレット端末などのモバイル端末での表示もできるようになりました。

さらに、Webブラウザのウィンドウ幅や端末の画面サイズに応じて、グラフサイズ、配置を自動調整して、閲覧する端末に合わせて画面閲覧ができるようになりました。

マウスオーバーによるツールチップ表示

グラフの各データにマウスカーソルを合わせるとツールチップに詳細データが表示され、各グラフの計測項目の内訳などを簡単に確認できるようになりました。

凡例クリックによるグラフの表示/非表示

グラフの上部にある凡例をクリックすることで、該当するデータ(グラフ)の表示/非表示を瞬時に行えます。グラフ表示のグループを登録した後でも、不要なグラフを非表示にすることで、グラフが見やすくできるようになりました。

3. 画面表示機能の拡充による、分析精度の向上

デマンドモニタのレイアウトを一新

デマンドモニタ画面では、デマンド警報発生状態や現在時限におけるデマンド負荷、当日のトレンドグラフなど1画面に表示し、より簡単にデマンド管理できるようになります。
また、計測点比較グラフでは、電力デマンドのトレンドと設備毎の電力使用量の積み上げグラフにより、ピーク時の設備毎の負荷状況が把握可能になりました。
これにより、負荷状況を確認しながら、稼働設備の見直しや輪番運転を行うことでピークシフト・ピークカットが行えます。

本機能においては、省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品)のみの機能となります。

<デマンドモニタ表示画面例>

計測点比較グラフ:積み上げ表示に対応・デマンドトレンドの表示に対応

計測点を複数選択して、同じ日付のグラフを重ねて表示し、積み上げ表示することによって、部門別や空調・電灯など用途別のエネルギー使用量のバランス把握及び比較をすることができ、確認・管理が容易に行えます。

<計測点比較グラフ(積み上げ)表示画面例>

<計測点比較グラフ表示画面例>

日次比較:グラフ1画面に最大10点の計測点表示に対応

1画面につき最大10点の計測ポイントを表示することで、部門別・用途別にエネルギー使用量の確認・管理が容易に行えます。
また、2つの日付を比較したグラフを表示することができるため、省エネ活動の対策前後の比較確認も容易に行えます。

<日次比較グラフ表示画面例>

4. 異常発生時の警報出力機能追加

警報発生や状態変化を気付かせる仕組みとして、最大32点(EcoServerⅢ本体からは最大16点)まで接点(警報)出力が可能になりました。
ブザーやパトライトなどの外部回路をご用意いただくことで、システムログを確認することなく内容に応じた警報・状態の確認ができます。
また、現場側へデジタル出力が可能なB/NET伝送端末機器を設置することで、離れたところでも接点出力を行うことができます。

接点出力にはタイムラグが発生しますので、リアルタイム性を要求する警報の接点出力には、使用しないでください。

5. エネルギー監視とデマンド監視・制御を1台で実現

省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品)には、 従来のEcoServerⅡの機能に加えて、デマンド監視・制御機能が新たに追加されております。
これにより、従来の省エネ活動はE-Energy(デマンド監視・制御用途)とEcoServer(エネルギー監視用途)の2台を活用する必要がありましたが、省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品)では、1台で管理できるようになります。

従来の構成

省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品)でデマンド監視をした場合

6. シーケンサ、GOT、ネットワーク表示灯とのLAN(Ethernet)接続

ネットワーク表示灯は、デマンド監視機能付品のみ対応しております。

三菱省エネデータ収集サーバ EcoServerⅢに更新する場合

  • MELSEC-Q/A/QnA 以外に MELSEC-L/F/iQ-R/iQ-Fとの接続が可能
  • 接続方式においては、LAN(Ethernet)接続
  • 三菱GOTとのデータ授受が可能
  • 従来のRS-485接続は、市販変換器(接続可能品:ラインアイ製 SI-65)を接続することで使用可能

省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品) EcoServerⅢに更新する場合

省エネデータ収集サーバ(デマンド監視機能付品)では、以下の機能も追加となりました。

  • LAN(Ethernet)経由で、ネットワーク監視表示灯への警報表示が可能

7. 省エネ支援アプリケーション(EcoAdviser)を活用したデータ分析

EcoAdviserは、「かんたん、便利、コンパクト」な省エネ活動支援ツールとして、エネルギーデータの使用状況の分析・見せる化をサポートします。
EcoServerⅢの上位アプリケーションとして以下イメージでご使用いただけます。

詳細は、EcoAdviserのカタログをご参照ください。


システムイメージ

ダッシュボード画面例

帳票出力例

関連情報

三菱省エネデータ収集サーバ EcoServerⅢの特長や仕様については、以下のページもご参照ください。

製品特長を見る

製品仕様を見る

省エネ支援アプリケーション EcoAdviserの特長や仕様については、以下のページもご参照ください。

製品特長を見る

製品仕様を見る

省エネ支援機器の生産終了品一覧と生産終了に伴うお知らせは、以下のページよりご確認ください。