無停電電源装置(5kVA以下)関連機器
UPSとFA機器を連携可能とする、UPS用オプションボード FW-AEB
製品概要
UPSにネットワークボードを装着することで、パソコン、サーバに加え三菱シーケンサを始めとしたFA機器からネットワークを通じてUPSを監視・制御できるようになります。
対応機種 |
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FW-Sシリーズ FW-S10(C)-0.7K/1.0K/1.5Kは対応しておりません。 |
FW-Aシリーズ |
使用可能なプロトコル |
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HTTP、SMTP |
SNMPver1/SNMPver2C |
MODBUS TCP |
SLMP |
製品特長
1. FA機器との連携
MODBUS TCPプロトコルおよびSLMPプロトコルに対応し、シーケンサとの通信が可能になりました。シーケンサ1台で複数台のUPSを監視できるようになり、既存のMODBUS、SLMP通信網への設置も容易になります。
2. Webブラウザによる監視・設定・制御
監視
従来の計測情報や異常情報に加え、バッテリ劣化状態や、瞬低履歴情報が確認できるようになったことで、電源の状態をより詳細に見える化し、異常発生時の早期トラブル解決に貢献します。
FW-Sシリーズ(23年3月以降生産分)のみ対応
瞬低発生時刻、継続時間、瞬低レベルを表示します。
瞬低を監視することで、周辺設備の稼働状況との関連性についての分析に瞬低履歴情報を活用可能!
設定・制御
ネットワーク設定、UPS設定、電子メールなどの各種設定やUPSの起動停止、UPSテスト実施などの制御が可能です。
3. SNMPによるUPS監視・制御
広く採用されている通信プロトコルであるSNMPを使用して、UPSの監視・制御が可能です。
4. 停電・異常発生時のシャットダウン機能
停電発生時およびUPS異常発生時にシャットダウンソフトウェア「FreqShutd」(バージョン3.00以降)にてパソコンやサーバのシャットダウンが可能です。
システム構成例1
(FA機器との連携)
システム構成例2
(パソコンシステム)
拡張マルチボード FW-AMB
FW-SFW-VFW-A
2個の拡張シリアル通信ポートにより、UPSの監視・制御を行うことができます。
FW-Sシリーズは、FW-S10-2.0K/3.0K/5.0K、FW-S10L-0.7K/1.0K/3.0K、FW-S10R-1.5Kのみ対応しています。
1. 複数のサーバを一括監視・制御(マルチサーバ機能)
本ボードによりRS-232Cポートを2ポート増設します。UPS本体のRS-232C 1ポートと合わせ最大3台のサーバやパソコンを接続できます。マルチサーバ構成によるシャットダウンなどUPS管理に最適です。
1:自動シャットダウン、モニタ管理、イベント管理など総合的な管理をする場合は管理ソフトウェア「FREQSHIP」(有償)が必要です。
2:自動シャットダウンのみの場合には自動シャットダウンソフトウェア「FREQSHIP-mini」(無償)が必要です。
2. 複数のUPSを連動動作(マスタ・スレーブ機能)
複数のUPSを1台のUPSのように連動させることで、電源容量の増強を可能にします。
使用例として、各UPSに本ボードを増設し、マスタ局UPSとスレーブ局UPSのFW-AMB間を通信ケーブルで接続します。マスタ局に接続されているUPSの起動、停止に連動してスレーブ局のUPSも起動、停止します。サーバ側の管理ソフトウェア「FREQSHIP」(有償)で停電時のUPSシャットダウン設定をしている場合には、停電が発生するとマスタ側のUPSシャットダウンに連動してスレーブ側のUPSもシャットダウンします。
本機能を使った場合でも、複数のUPSから同一の負荷(サーバ)に対し、電力を供給することはできません。
(例)1.0kVAのUPS2台を使用して2.0kVAのサーバをバックアップすることはできません。
リレー入出力ボード FW-ARB
FW-SFW-VFW-A
UPSの状態を外部信号として出力し、またUPSの出力制御を外部信号として入力できるボードです。シーケンサ等からの信号を取り込み、UPSの監視や表示ランプ点灯の回路を構築することで、UPSの状態を確認することが可能になります。
FW-Sシリーズは、FW-S10-2.0K/3.0K/5.0K、FW-S10L-0.7K/1.0K/3.0K、FW-S10R-1.5Kのみ対応しています。
1. 外部信号出力
UPSの状態を外部信号として出力することで、UPSの状態監視が可能になります。
- ①UPS警報
UPS異常時や警報発生で動作します。 - ②バックアップ運転
バッテリからの電源供給時に動作します。 - ③バッテリ電圧低下(放電終止予告)
バックアップ運転動作中にバッテリの電圧が低下した時に動作します。 - ④入力電源異常
入力電圧異常、停電、入力周波数異常で動作します。 - ⑤バイパス動作※
UPSがバイパス運転になった時に動作します。 - ⑥起動準備完了
電源投入後の起動完了にて動作します。
2. 外部信号入力
外部信号を入力することで、UPSの出力制御が可能になります。※
- ⑦OUT1(ON/OFF)
UPSの出力OUTPUT1の状態を決定する信号です。(ON:閉、OFF:開) - ⑧OUT2(ON/OFF)
UPSの出力OUTPUT2の状態を決定する信号です。(ON:閉、OFF:開) - ⑨OUT制御
⑦⑧信号の状態に基づいて制御する信号です。(有効:閉、無効:開) - ⑩UPS ON
UPSの出力を開始します。(パルス入力) - ⑪バイパス切替※
UPS運転とバイパス運転の切替を行います。(バイパス運転:閉、通常運転:開)
FW-Sシリーズでは⑦、⑧は対応しておりません。
3. シリアル通信
PSの状態・警報をシリアル通信にて確認できます。「FREQSHIP」と組合せることでハイレベルな電源管理が可能です。
「FREQSHIP」に同梱されているケーブルはピンアサインが異なるため使用できません。
- ⑫シリアル通信信号
本信号はFW-S、FW-V用です。④入力電源異常、⑩UPS ONと兼用することはできません。UPS本体のディップスイッチにて切り替えて使用します。