FA業界コラム
三菱のサーボが業界最後発からトップクラスにのぼりつめた 理由堤清介氏
2023年2月公開【全3回】
要旨
サーボは装置の付加価値を向上させるうえで重要なシステムです。そのサーボで三菱電機は業界トップクラスのシェアを誇りますが、当初、サーボ業界では最後発のメーカーでした。後追いの立場から始まった三菱電機のサーボが、なぜ今では多くのユーザの支持を集めるようになったのか。そこには業界に先駆けた数々の新技術の開発に加えて、「顧客と一緒に製品を作る」という徹底したソリューション志向がありました。参入初期からサーボの開発に携わり、三菱電機で「サーボの全てを知る男」とも称される主席技監の堤清介がその軌跡をご紹介します。
堤清介(つつみ せいすけ)
三菱電機株式会社 機器事業部 主席技監
1979年三菱電機入社。三相モータ設計やデジタルサーボアンプ開発など一貫してサーボ開発に携わる。1997年サーボシステム技術第一課長、2008年機器フィールドエンジニアリング部次長、2012年機器事業部技師長、2015年三菱電機FA産業機器株式会社取締役技師長、2017年同社常務経て2019年から現職。