MELQIC IU2シリーズでは、各種のデータ収集に対応できるさまざまな製品をラインアップしています。
コストパフォーマンスに優れた画面レスタイプをラインアップ。
また、増設ボードを使って外部ディスプレイや当社表示器(GOT)を接続することができます。
IU2-3M10L
IU2-5M10L
システム構築の際の省コスト化に対応
IU2-3M10,IU2-5M10形MELQIC本体の機能はそのままに、画面レスにすることにより優れたコストパフォーマンスを実現。
外部モニタで表示が可能
グラフィック出力ボードを用い、作業指示や測定結果等を外部モニタで表示することができます。
タッチパネルを使った操作・表示が可能
本体RS-232Cポートまたはシリアル通信ボードを用い、当社表示器(GOT)を接続することができます。
※IU2-3M10形、IU2-5M10(-E)形、IU2-4M10HA(-E)形MELQIC本体も、増設ボードを使用して外部ディスプレイや当社表示器(GOT)を接続することができます。
MELQICでは、データ収集に必要な測定機能,AD・DA入出力機能,キャリブレーション機能,通信ネットワーク機能,表示・操作パネル機能などを搭載しています。
MELQICの表示画面を、IU Developerで作成可能
タッチスイッチ,ランプ,数値表示などを任意の位置に配置し、データ収集の内容に応じたオリジナルの操作パネルが作成できます。
ファンクションキーはプログラムで汎用入力スイッチとして利用可能(4M10,5M10形)
タッチスイッチとファンクションキーでの組合せで操作することができます。
変数グラフを使い、1スキャン毎に高速表示が可能
判定規格値と実測値を画面上にグラフ表示することで処理内容を目視で確認できます。
グラフ表示用部品(折れ線、棒、散布、XYグラフ)も充実
検査データや集録データ等様々なデータの表示に使用できます。
ビットマップ画像の表示
256色のビットマップファイルを画面上に表示することができます。
●データ収集だけでなく、保存・解析・表示が可能※ ●多チャンネルのデータ収集 ●高速・大容量のデータ収集 |
●データ収集間隔をプログラムで設定 ●タイムスタンプを入れながらデータ保存※ ※プログラムにより行えます。 |
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IU2-2EAD-110H形アナログ入力用増設ボード(2ch:12ビット/10MHz)を使用することで、0.1μs(10MHz)の超高速データ収集(DAQ)が行えます。
特長
最速0.1μs(10MHz)の超高速データ収集(DAQ)で真の特性が把握できます。
超高速データ収集機能(DAQ FB)の仕様
使用ボード | IU2-2EAD-110H |
---|---|
チャンネル数 | 2ch |
最高サンプリング速度 | 0.1μs(10MHz) |
分解能 | 12bit |
絶縁 | チャンネル間非絶縁 |
アナログ入力用増設ボードとアナログボード用のロギングFBを用いて、多チャンネルの高速ロギングが行えます。
特長
◎最速1ms間隔での高速データ収集 ◎最大90chのロギングまで拡張 ◎PCカード、HDDへの大容量データ保存 ◎プログラムにより解析・判定処理も実現 |
◎通信ミドルウェア(IU Links)を活用しPCとの通信も可能 ◎収集データを指定点数(1,000~2,147,483,647点)毎にファイル保存可能 |
ロギングFBの例
高速データ収集機能(アナログボード用ロギングFB)の仕様
使用ボード | IU2-16EAD-20M | IU2-18EAD-100H (本体内蔵アナログ入力ボード) |
---|---|---|
チャンネル数 | 最大80ch(16ch×5枚) | 最大90ch(18ch×5枚) |
最高サンプリング速度 (BIN形式での保存のとき) |
10ms(1~16ch使用時) | 1ms(ch数が1~18の時) |
50ms(65~80ch使用時) | 5ms(ch数が73~90の時) | |
ロギング間隔 | 10ms~1min | 1ms~1min |
ロギング点数 | 1~2,147,483,647点 | 1~2,147,483,647点 |
分解能 | 16bit | ch0,1:12bit ch2~17:16bit |
保存先 | PCカード又はUSB-HDD(USBボード使用) | |
保存形式 | BIN形式(ヘッダ情報の付加が可能),CSV形式[BIN],CSV形式[V] | |
絶縁 | チャンネル間非絶縁(ボード間は絶縁) |
IU2-3M10L,IU2-3M10形MELQIC本体では、多数の数値データ・ON/OFF情報・アナログデータを混在指定して、長時間のデータ収集が簡単に行えます。
また、収集データの自動FTP送信機能で上位PCと連携することで、永続的な長時間データ収集を可能としました。
特長
◎1ms/最大16ch※の長時間データ収集が可能 ◎アナログ入力と各種デバイスの同時収集(最大80個) ◎3種類のファイル保存形式に対応 ◎単一ファイルまたは、分割ファイルとして、CFカードまたは、USB接続の外付けストレージに保存可能 ◎分割保存したファイルを自動FTP送信で上位PCに転送可能。元ファイル削除機能により永続的な長時間データ収集に対応 ※:保存ファイル形式や使用するボードの種類により、速度やch数は変化します。 |
IU2-3M10L,IU2-3M10ロギングFBの仕様
項目 | 内容 | ||
---|---|---|---|
使用CHの組合わせ | 最小値 | 計算式 | |
ロギング間隔 | IU2-16EAD-20Mを含む場合 | 10ms | {1000/(1600/合計CH数)} |
IU2-16ETC-20Mを含む場合 | 15ms | {1000/(1600/合計CH数)}+ (5[ms]×IU2-16ETC-20MのCH数× 平均化回数) |
|
上記以外 | 1ms | {1000/(16000/合計CH数)} | |
計算例 | IU2-18EAD-100H:5CH IU2-2EAD-110H:2CH IU2-16EAD-30M:6CH デバイス:3個 |
最小ロギング間隔=1[ms] 合計16CH |
|
IU2-18EAD-100H:36CH IU2-2EAD-110H:4CH IU2-16EAD-30M:32CH デバイス:8個 |
最小ロギング間隔=5[ms] 合計80CH |
||
ロギング対象 | 最大80CH(ボード出力,デバイス) | ||
分解能 | 増設ボード仕様参照 | ||
保存先 | CFカード,USB-HDD(USBボード使用時) | ||
保存形式 | BIN形式,CSV[BIN],CSV[V/mA] | ||
長時間収集機能 | ファイル分割機能,FTP送信機能,ファイル削除機能 | ||
対応増設ボード | IU2-18EAD-100H,IU2-2EAD-110H,IU2-16EAD-20M, IU2-16EAD-30M,IU2-16ETC-20M |
||
対応デバイス | X,Y,M,DB,D(SHORT,LONG,FLOAT,DOUBLE),DC,DS,DF,DD |
収集データや解析・判定結果をMELQIC本体に装備したCFカードやPCカードに格納することができます。
また、ネットワークを介して上位パソコンに保存したり、USB接続した外付けストレージに保存することができます。
IU2-3M10形MELQIC本体 | IU2-4M10HA/IU2-5M10形MELQIC本体 |
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表示画像データをビットマップファイル形式で保存可能
本体液晶画面、または外部接続ディスプレイに表示されている画像データを、本体に装着されているPCカード(CFカード)またはUSBハードディスクにビットマップファイル(bmp)形式で保存することができます。
MELQIC本体に装着したアナログボードなどはキャリブレーション機能によって入出力特性の校正や確認ができます。
※画面レスタイプ(IU2-3M10L,IU2-5M10L形本体)をご使用のばあいは、
IU Developerから行うことができます。
並列処理プログラムがフローチャートで簡単にプログラム可能![]() |
複数のメインフローを同時に実行することも可能![]() |
汎用入出力ボードのIN0~3(割り込み入力端子)からのONエッジ検出により割り込みプログラムの動作が可能
タイマ割り込みや時間待ちは、1ms単位で設定可能
タイマ割り込みでの処理内容はFB(ファンクションブロック)を用いて記述、時間待ちはフローチャートやFBで記述
表示言語が切り替えられます
プログラムのフローを簡単に選択可能
IU Developerで作成したプログラムのフローを最大30個表示し、RUN/STOP操作や動作状態モニタが行えます。
※画面レスタイプ(IU2-3M10L,IU2-5M10L形本体)をご使用のばあいは、
IU Developerから行うことができます。
CFカードからユーザプログラムがロードできます
ユーザプログラムのコード化ファイルをCFカードに入れ(1プログラムまたは複数プログラム)て立ち上げることでユーザプログラムを書き換えることができます。
コード化ファイルはIU Developerにて作成できます。
作成したプログラムに対してパスワード設定が可能。
プログラムの盗難防止や、不用意な変更に対して保護することができます。
また、ユーザ作画画面、システム画面についても16段階のパスワード設定ができ、誤操作を防止することができます。
IU Developerから、MELQICのRUN/STOPがリモートで操作できます。
FB(ファンクションブロック)内のロジックをストラクチャードテキスト言語(ST言語)をベースとしたテキスト言語により記述することで、数値演算や文字列処理、ファイル操作などが簡単にプログラム可能です。
既存のFBの組み合わせで任意の処理を実現するFBをユーザが独自に定義することができます。
使用頻度の高い処理をあらかじめ定義しておくことで、プログラム作成の効率化、流用性が高まります。
作成したレポート画面(1880×1240ドット)のイメージをUSBプリンタ※で印刷できます。
測定結果やロギングデータをプリントアウトして報告書作成などに活用できます。
※:USBボード:IU2-4EUSB-20、USBプリンタ:EPSON社製LP-S300使用時
MELQIC IU2シリーズは様々な機器につながり、多様な生産現場でのデータ収集に対応します。
※各機器のアイコンをクリックすると詳細がご覧になれます。
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オシロスコープ、マルチメータ、トルク計、絶縁耐圧試験器など、GPIBポートを持った測定器・計測器とGPIB通信ボードを用いて通信することができます。
IU DeveloperのGPIB通信専用のFB(ファンクションブロック)を用いて手軽にプログラミングができます。
[製品例]
・マルチメータ:R6552(アドバンテスト社製)
・オシロスコープ:DL7100(横河電機社製)
・電圧発生器:7651(横河電機社製)など
RS-232Cポートを持った画像処理装置との接続ができ、画像検査※と一般検査のデータや結果をまとめて処理することができます。
画像処理装置からMELQICへ判定結果や位置データなどを読み出します。
※画像処理装置で検査内容を設定し、画像処理を実施します。
処理の内容は位置検出、絶対位置計測、2値化による面積計測などです。
[製品例]
・画像処理装置
:IV-S20(シャープ社製)
:AX40(パナソニック電工社製)
:F381(オムロン社製)など
生産ラインを制御するシーケンサと容易に接続でき、制御と測定との連携がはかれます。CC-Link通信にはCC-Linkボード、計算機リンクにはRS-232Cボード、RS-485ボードをご用意しています。
IU Developer上での簡単設定で、弊社表示器GOT※シリーズと本体内蔵RS-232Cポート、またはシリアル通信ボードを介して接続できます。
※GOTシリーズはGT Designer2で、作画いただけます。
防水・防油などの耐環境性で、様々な生産現場に対応できます。
大画面に指示内容や測定結果を表示することができます。
セル方式の生産現場などで活躍します。外部モニタへはグラフィック出力ボードを用います。
●XGA(1024×768)対応
●RGB出力
●IU Developerにて外部モニタ用に作画
MESインタフェースボードを用いてデータベースサーバと接続し、リアルタイムに収集した各種データやロギングデータを用いた生産現場の「見える化」で生産品質とトレーサビリティが向上します。
MELQIC本体内蔵のLANポートやUSBポートと上位パソコンとの接続は通信ミドルウェアIU Linksが支援します。
(1)測定データの有効活用や、装置の監視などに使用することができます。
(2)測定内容や測定指示を上位パソコンから装置に送信できます。
IU2-3M10L,IU2-3M10形MELQICは、Qシリーズ※,LシリーズシーケンサとEthernet接続し、MCプロトコル(MELSECコミュニケーションプロトコル)によるデータの読み出し/書込みが行えます。(MELQICは計算機側)
※モーション,二重化CPUは除く。
Ethernet内蔵ユニバーサルモデルCPU以外のCPUのばあいは、別途Ethernetユニットが必要です。
USBボードを用いて、マウスやキーボードを使ったユーザインタフェースの向上やプリンタへの印字、外付けストレージ接続による大容量データの保存が可能になります。
※: MELQIC IU2シリーズ動作確認ハードディスク一覧 ( 姫テ-シ-0076-C /容量: 0.3MB )
RS-232C通信FBを用いて、生産機種名などバーコードリーダからの読み取り、ラインドロップ品の測定結果を印字し、データと共にラインドロップ品を修理部門へ…など、生産現場に合った構成で対応できます。
[製品例]
・バーコードリーダ:HC36II R(DENSO WAVE社製)
・シリアルプリンタ:MP-192A-2(ナダ電子社製)など
CFカードにPCカードアダプタを付けて使用することができます。IU2-3M10L,IU2-3M10形MELQIC本体はCFカードスロットを装備しています。FAT16、FAT32形式のフォーマットに対応。
データの読み出しや、測定データの保存などに利用できます。
[動作確認機種]
:RCF-U8G(BUFFALO社製)
:RCF-R2G(BUFFALO社製)
:RCF-X1GY(BUFFALO社製)
:RCF-C256M(BUFFALO社製)
:LMC-CF512(ロジテック社製)
:LMC-CF128(ロジテック社製)
:SDCFB-256-801(サンディスク社製)
:SDCFB-128-801(サンディスク社製)
:CF115-8G(アイ・オー・データ機器社製)
MELQICでは、Ethernetインタフェース(10BASE-T/100BASE-TX)を標準装備しています。
MELQICをネットワーク接続することでデータの収集などが行えます。
ネットワーク上でのデータ通信は下記の通信ミドルウェアIU Linksによって実現されるものであり、お客様のアプリケーションとして用途に応じた処理が構築可能です。
IU LinksはVisual C++®、Visual Basic®、Excel®のVBAなどの開発言語をサポートしており通信プロトコルを意識することなくアプリケーションの開発を行うことができます。
※IU Linksの詳細は、こちらを参照ください。
Q,LシーケンサとEthernet接続 |
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IU2-3M10L,IU2-3M10形MELQICは、Qシリーズ※,LシリーズシーケンサとEthernet接続し、MCプロトコル(MELSECコミュニケーションプロトコル)によるデータの読み出し/書込みが行えます。 ※モーション,二重化CPUは除く。 Ethernet内蔵ユニバーサルモデルCPU以外のCPUのばあいは、別途Ethernetユニットが必要です。 |
FTP(File Transfer Protocol)を用いたサーバPC⇔MELQIC間のファイルを送受信できる機能です。
MELQICがFTPクライアント側になる場合と、FTPサーバ側になる場合の両方に対応できます。
・クライアント側になる場合はMELQICにPCカード※を挿入し、専用FBにてその中のデータをサーバ側に
送受信することができます。(サーバとなるパソコンには別途FTPサーバアプリケーションが必要)
・サーバ側になる場合はMELQICにPCカード/CFカード※を挿入し、IU DeveloperでFTP機能使用のログイン用ユーザ名登録を
行うことによりその中のデータをクライアント側パソコンで送受信することができます。(クライアントとなるパソコンには
別途クライアントアプリケーションが必要)
※PCカード/CFカードは別途ご購入ください。
MESインターフェースボードとはデータベースサーバ(MES)と直接接続するためのボードです。
MELQICで検査、測定、収集したデータをMESへ接続することにより、他のFA機器とデータの共有化を促進し、トレーサビリティの向上と生産現場の「見える化」、フィードバック制御による工場全体の最適化(e-F@ctory化)がはかれます。
同梱のソフトIU MES Interfaceにより、難しいと思われがちなMESへの接続もDB接続サービス設定ツールにて簡単に接続でき、他にも情報連携機能設定ツールによるイベント発信機能やMESからの指示変更、バッファリング機能、など多くのプログラムレスなエンジニアリング環境を提供しています。
MES(製造実行システム)など情報システムのデータベースと簡単接続
設定用のソフトウェア(IU MES Interface)で必要なデータを指定するだけで、プログラムレスで通信が可能となります。
幅広い種類のデータベースを選択できます。
情報のイベント発信機能
ボード側でデータを監視し、条件が成立した場合に製造実行システムへデータ(SQL文)を送信することができます。
従来のようにゲートウェイパソコンにてデータを常時取得・監視する場合と比べ、ネットワークの負荷を低減することができます。
上位システムから動作指示やレシピの変更が可能
MES(製造実行システム)からのメッセージを受け登録した処理(SQL文)を実行できます。MES(製造実行システム)からの動作指示を受けて、データベースから必要情報をダウンロードするシステムの実現が可能です。
データを確実に取得/送信するためのバッファリング機能
データ送信トリガの頻度が高い場合でも、トリガを見逃しません。(トリガバッファリング機能)データ送信条件の成立が一時的に集中した場合に、データと条件成立時刻をボードの内部メモリにバッファリングできます。
負荷低下後、バッファリングデータを使用してデータの演算・送信を実行します。
通信異常時にも、データベースへの送信データを守ります。(DBバッファリング機能)
データベースとの接続時に通信異常が発生した場合に、送信できないSQL文をCFカード※にバッファリングできます。
復帰後、バッファリングされたSQL文を自動的にデータベースに再送します。(手動操作も可能)
※CFカードは、ボードのスロットに取付けます。(CFカードは別途ご購入ください。)
プログラムレスなエンジニアリング環境
プログラムレス設定ソフトウェアにより、従来のゲートウェイパソコンでの煩雑なプログラムが不要となります。