Factory Automation

インバータ FREQROL-F シリーズ -FREQROL-F800- ファン・ポンプに最適な機能

最適なインバータ容量を選定

多重定格

使用するファン・ポンプの負荷に合わせて2種類(LD(軽負荷)、SLD(超軽負荷))の定格が選択できます。使用するモータに合わせた最適な容量のインバータが選定できます。
200Vクラス90K以上、400Vクラス75K以上の場合は、1ランク上のモータを運転できます。

負荷 定格 過負荷電流定格
超軽負荷 SLD定格 110% 60s、120% 3s(反限時特性) 周囲温度40℃
軽負荷 LD定格 120% 60s、150% 3s(反限時特性) 周囲温度50℃

PID制御がさらに充実

システムコスト低減

PIDマルチループ(2ループ)

PID演算器を2個内蔵しています。インバータでモータの動作をPID制御しながら、外部機器の制御に使用できます。
外部のPIDコントローラを使用することなく外部機器の制御が可能なため、システムコストを低減できます。

PID目標値のダイレクト設定

操作パネルからダイレクトにPID目標値が設定できます。手元で容易に設定が変更できます。

視認性の向上(オプション)

オプションの液晶操作パネル(FR-LU08)で%単位表示を視認しやすい単位に変換できます。
風量、温度などのなじみのある単位表示によりメンテナンス・調整が容易です。

PID動作による急加減速運転を回避

PIDプリチャージ機能

PID動作の前に測定値(圧力等)が設定レベルに到達するまで一定速でモータ運転し、パイプへの注水を制御します。パイプが空の状態からのPID動作による急加減速運転を回避し、ウォーターハンマー等を防止できます。

複数ポンプで水量を制御

マルチポンプ機能

インバータ1台で、並列接続されたポンプ(最大4台)をPID制御することで、水量などの調整ができます。
並列接続されたポンプのうち1台をインバータ駆動し、それ以外のポンプについては商用駆動させます。商用駆動するポンプの数は、水量に応じて自動で調整します。

ポンプの水量を管理

PID入力圧力管理

ポンプが空気を吸ってしまったり、ポンプ内の空洞現象を防ぐために、ポンプ注入口の圧力を管理して、水が不足しないように制御する事ができます。

運転状態を監視

機械の異常を検出

負荷特性測定機能

故障などのない状態で速度-トルクの関係を記憶しておき、現在の負荷状態と記憶した負荷特性を比較し、正常範囲から外れた場合にエラー・警告を出力できます。
フィルタ目詰まりやベルト切れなど装置の異常検出、メンテナンスが容易になります。

ファン・ポンプの洗浄

クリーニング機能

モータが正逆転と停止を繰り返すことで、ポンプのインペラやファンについた異物を取り除けます。(逆流しても問題ない用途で使用してください。)
負荷特性測定から外れた(過負荷)場合に、自動的に動作させることも可能です。

スムーズな再始動

瞬停再始動機能/つれ回り引込み機能

瞬停時にモータフリーラン状態となってもモータ速度にあわせて再始動できます。先進のつれ回り引き込みにより、低速からの始動でもスムーズに立ち上がります。

つれ回り状態でも運転継続

回生回避機能

同一ダクト内の他のファンにより回されるつれ回り状態でも、回生過電圧アラームにならないように周波数を自動的に上昇させて連続運転できます。

インバータでシーケンス制御

インバータでシーケンス制御

  • プログラムからパラメータや設定周波数の変更ができます。制御プログラムは、インバータセットアップソフトウェア(FR Configurator2)を使って、シーケンスラダーでプログラミングできます。
  • 入力信号に対するインバータの動作や、インバータの運転状態に応じた信号出力、モニタ出力といったインバータの制御を機械の仕様に合わせて自由にカスタマイズできます。
  • インバータ単体で各機械の制御ができ、制御を分散することができます。
  • リアルタイムクロック機能とあわせて使用することで、時間に応じた運転ができます。(オプションの液晶操作パネル(FR-LU08)使用時)

さまざまなシステムに対応

さまざまなネットワークに対応

三菱インバータプロトコル、MODBUS®RTUプロトコルに加えて、BACnet® MS/TPに標準で対応します。また、通信オプションにより、
CC-Link、CC-Link IE フィールドネットワーク、LonWorks®、FLリモート、PROFIBUS-DP V0、Device-Net™などにも対応します。

汎用Ethernet通信による下記の機能(プロトコル)をサポート(FR-F800-Eのみ)

  • CC-Link IE フィールドネットワーク Basic
  • MELSOFT/FA機器接続
  • SLMP*1
  • MODBUS/TCP
  • *1ネットワークの階層、境界を意識させないシームレスなアプリケーション間通信を行うための共通プロトコル
  • *2MELSOFT/FA機器接続、SLMPなど

CC-Link IE フィールドネットワーク Basicとは?

CC-Link IE フィールドネットワーク BasicはCC-Link IEの一部であり、ネットワーク階層を意識することなく上位情報系から下位フィールド系をシームレスに連携し、「みえる化」を実現します。

  • サイクリック通信
    (通信速度:100Mbps)を実現。
  • EthernetのTCP(UDP)/IP通信*2との混在が可能となり、Ethernetネットワークでの一本化を実現。(制御用専用配線は不要)
  • 内蔵オプションを装着せずに汎用Ethernetを使用でき、簡単/安価にシステム構築が可能。

充実のサポートツール

Ethernet経由で、遠隔地からもFR Configurator2とインバータを接続できます。*3
FR Configurator2から、接続機器の自動検出およびEthernet通信に必要なパラメータ*4の簡単設定が可能です。

インバータのみで小規模なシステムを構築可能

シーケンス機能*5を併用することで、インバータ(マスタ局)からの指令により、Ethernetに接続した複数台のインバータ(スレーブ局)の制御が可能です。

  • *3IPフィルタ機能を搭載していますが、ネットワーク経由の外部機器からの不正アクセスに対して、インバータおよびシステムの安全を保つ必要がある場合は、ファイアウォールを設置するなどの対策を盛り込んでください。
  • *4IPアドレスやサブネットマスクなど
  • *5Ethernet経由でシーケンスプログラムの読書き可能

外部機器を削減

モニタ出力端子F/Cが端子FM(パルス列出力)ではなく、端子CA(アナログ電流出力DC0~20mA)として機能するCAタイプインバータを用意しました。外部に変換器を使用することなくシステムに対応できます。(CAタイプインバータは、FMタイプインバータと出荷時に設定が異なります。)

機械共振の抑制

速度スムージング制御

機械共振による振動を軽減することができます。
(V/F制御時のみ有効です)

機能を拡張

最大3種類のオプションを装着可能

内蔵オプションは3種類まで装着可能です。
ネットワークを使用しながら、入出力端子の増設など機能を拡張できます。