インバータ FREQROL-A800 Plusシリーズ FREQROL-A800 Plus for Roll to Roll

システムを簡素化
巻径演算などの専用機能を多数搭載し、インバータ単体で安定した巻取/巻出制御を実現します。
巻径演算
現在の巻取/巻出軸の巻径を実ライン速度やモータ実回転速度から計算します。
ライン速度指令入力選択・実ライン速度入力選択
巻径演算を行うために必要なライン速度指令・実ライン速度をアナログ入力端子や内蔵オプションから入力することが可能です。
巻径演算機能選択
張力制御の性能を向上するために巻径演算方式を選択できます。
- 実ライン速度演算方式
ライン速度と主速度(実回転速度)から巻径を計算します。 - 厚み演算方式
材料の厚さを積算することで巻径を計算します。
D=初期径±2×d×N×Z

初期巻径演算
材料交換などにより巻径が変化した場合、以下の2つのモードで現在の巻径を計算します。
- 始動時ダンサロールが下限位置から目標位置まで移動する動作を使用して現在の巻径を計算します。

- ライン速度と実回転速度から現在の巻径を計算します。
(低速で始動する必要があります。)

巻径/巻長記憶
現在の巻径および巻取/巻出長を記憶することができます。
電源をOFFした場合も、インバータ内部で巻径/巻長を記憶します。
ダンサフィードバック速度制御/張力センサフィードバック速度制御
ダンサロールの位置検出をフィードバックしてPID制御を行います。
巻径演算と組み合わせることで安定した制御が可能です。
速度制御比例ゲイン補正
巻径に応じて、速度制御比例ゲインを可変させることにより応答性を一定に保ちます。
張力PIゲインチューニング
PID制御の張力PIゲインを自動で調整するため、調整の時間を大きく短縮できます。誰でも簡単に装置の立上げが出来ます。

ダンサロール位置異常検出
材料破断(断線など)が発生し、センサフィードバック値(ダンサフィードバック/張力フィードバック)が、上限または下限に、ある一定時間停滞した場合、断線検出信号を出力します。

張力センサレストルク制御/張力センサフィードバックトルク制御
料にかかる張力が一定になるように、巻径演算でロールの巻径を計算し、モータの出力トルクを制御します。
メカロス補償機能
ダンサロールや巻出/巻取軸における摩擦などの機械的損失(メカロス)分をトルク指令に加えることで、材料にかかる張力を一定に保ちます。
慣性補償機能
加減速時、巻出側と巻取側で変動する張力を調整することで、材料にかかる張力を一定に保ちます。

テーパ機能
ワークの張力を調整することで、巻径が太くなった場合の巻きジワや変形などを防止できます。

張力指令クッション時間
張力指令に対するクッション時間を設定することで、急激な張力の変化を防ぎます。