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安全規格説明

安全規格とは

機械安全の国際規格はA、B、C規格の階層化構造によって体系づけられています。

  • A規格(基本安全規格):ISO 12100
  • B規格(グループ安全規格):ISO 13849-1、IEC 61508など
  • C規格:個別機械安全規格

ISO 12100リスクアセスメント

「リスクアセスメント」とは、機械に潜む危険源を明確化し、危険の度合い(リスク)を評価することです。

ISO 12100リスクの低減に向けた保護方策

国際安全規格では、リスクを受入れ可能な程度以下になるまで、リスクの低減に向けた保護方策を実施します。

EN ISO 13849-1パフォーマンスレベル

危険側故障(必要なときに安全機能が働かない故障)が起きる頻度や、診断による故障検出の確率などを総合的に評価し、aからeまでの5段階のパフォーマンスレベル(PL)で分類します。

  • パフォーマンスレベル(PL)を仲介することで、カテゴリと機能安全規格IEC 61508で規定している安全インテグリティレベル(SIL)を相互に参照できます
  • 安全カテゴリ同様に「S:障害の重大さ」、「F:危険にさらされる時間」、「P:危険回避の可能性」の観点でリスク評価を行うことで求めます

機能安全規格IEC 61508

近年マイクロプロセッサ技術の進歩とIT技術の浸透、ならびに制御の複雑化などの理由により、マイクロプロセッサやソフトウェアを用いて安全システムを構築したいという要求がでてきました。この時代の要求を受けて機能安全という考え方が生まれ、2000年に機能安全規格IEC 61508(電気式/電子式/プログラマブル電子式安全関連システムの機能安全性)が発行されました。規格の適用範囲としてシーケンサも対象となっています。

■ EN ISO 13849-1で示されるリスクグラフと安全機能に対するPLr

■ 安全カテゴリの要求事項

安全カテゴリ 要求事項の要約 安全機能の維持能力
B
  • 機械制御システム安全関連部の目的機能を実現すること
  • 欠陥発生時、安全機能を損なう場合が十分起こりえる
1
  • カテゴリBの要件を、満たすこと
  • 十分吟味された高信頼のコンポーネントを使用し、安全の確保は、安全原則に従うこと
  • カテゴリBと同様であるが、安全関連部の安全確保機能の信頼性が高い
2
  • カテゴリBの要件を、満たすこと
  • 安全の確保は、安全原則に従うこと
  • 安全機能は、適当な間隔でチェックされること
  • 安全機能の消失はチェックによって検出されるが、チェック間隔時間の間では、安全機能は損なう
3
  • カテゴリBの要件を、満たすこと
  • 安全の確保は、安全原則に従うこと
  • 設計要件:単一故障で安全機能を損なわないこと
  • 単一欠陥は、できる限り検出されること
  • 単一故障で安全機能は損なわれない
  • 全てではないが、故障の検出ができる。未検出故障の蓄積によって、安全機能を損なう場合がある
4
  • カテゴリBの要件を満たすこと
  • 安全の確保は、安全原則に従うこと
  • 設計要件:単一故障は安全機能実行時、もしくはその前に、検出されること。これが実施できないときは、故障の蓄積で安全機能を、損なわないこと
  • 故障が生じた場合、常に安全機能は損なわれない
  • 故障は、安全機能実施の前の段階で安全機能実施が必ず間に合うように、予防措置として検出される