第4回 才能あふれるエンジニアたちの競演「三菱電機杯 全国大学生電気・自動化コンテスト」観戦記 | The Art of Manufacturing | 三菱電機FA
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海外レポート

才能あふれるエンジニアたちの競演
「三菱電機杯 全国大学生電気・自動化コンテスト」観戦記

2023年10月公開

第4回 エンジニアインタビュー ― 第14回MECA参加・三菱電機自動化(中国)有限公司 FAシステムエンジニア

「参加したことは、大学生活で最高の決断だった」

MECA参加後に三菱電機自動化(中国)に就職した学生たちは、今何をしているのだろうか。彼らにとってMECAへの参加はどのような意味があったのだろうか。決勝戦前に、上海の三菱電機自動化(中国)で2023年からFAシステムエンジニアとして働く秦(Qin)さんにインタビューした。

プロフィール:秦凤超(Qin Feng Chao)
第14回のMECAに天津大学の仁愛学院から参加。2023年、大学を卒業し三菱電機自動化(中国)に就職。

──MECA をどのようにして知りましたか?

私の母校は、電気工学、特にパワーエレクトロニクスの分野に注力している学校で、この大会に大きな関心を寄せています。研究室(ラボ)では、毎年、学生にMECAへの参加を推奨しています。

──MECA に参加した理由を教えてください。

まず、MECAは、大きな影響力を持つ非常に権威ある全国的なイベントであるということです。そして、コンテストは2007年から継続して開催されていますので、運営組織や選考過程が非常に確立されていることも参加する理由のひとつでした。

──コンテストで具体的にどのような製品を製作したのですか?

私のチームは、IoT家具として、回転できる靴箱を製作しました。ポイントはユーザーがスマートフォンでPLCを操作できるようにしたことです。機械設計だけでなく、一般のユーザー向けの製品なので、製品デザインも重要な要素として取り組みました。

──コンテストで与えられたテーマに対応するために、独学が必要だったのですか?

コンテストでは、三菱電機の製品を使うことが必須です。しかし、学校では三菱電機の製品だけを学習するわけではありません。また参加した時には私はまだ大学2年生で、学校でPLCの授業がまだ開設されていませんでしたので、コンテストで使用する製品を自分で学ぶ必要がありました。この自習を通じて、私のエンジニアリングに対する視野が広がりました。

──参加者は何年生が多いですか?

大学2年生や3年生が多いと思います。1年生は専門の基礎科目を学ぶ時期で、4年生は将来の進路(就職やインターンシップ、進学など)に備える時期なので、参加が少ないです。

──学生にとって、MECA に参加して決勝に進むメリットは何でしょうか。

MECAに参加したことは、大学生活で最高の決断だったと思います。個人的には、チームメイトと一緒に大会に参加したことで、自主的に学習する能力が向上し、固い友情を築くことができました。また、他の優秀な大学の学生と競い合って、良い結果を残すことができたので、自分自身、大きな達成感を得ることもできました。

──就職先に三菱電機を選んだ理由は?

三菱電機は、インダストリアル・オートメーション・ソリューションの世界的大手メーカーです。つまり、他の企業では提供することが難しいリソースやプラットフォーム、福利厚生を得ることができると思いました。また、技術的なスキルだけでなく、人前で話すなどのソフトスキルも含め、従業員の総合的な能力開発を重視していると聞いていました。さらに、昨今よく耳にする、996や007のような勤務体系とは異なり、残業はあまりなく週休2日制を採用していたことも、入社を決めた理由です。

996は朝9時から夜9時までの勤務が6日間続くこと、007は昼夜休みなしの勤務が7日間で、中国で社会問題になっている長時間労働を指す言葉。

──三菱電機に入社したエンジニア、研修生として、将来の夢は何ですか。

半年間のOJT期間中なので、具体的な夢はまだありません。先輩方はとても優秀なので、この期間に少しでも早く力をつけて、FA(ファクトリーオートメーション)のエンジニアとして、いい仕事ができるようになりたいです。

──MECAに参加した先輩として、MECAへの参加者にメッセージをお願いします。

最初に、応募してくれた皆さんに感謝したいです。皆さんのおかげでMECAは発展し続けることができます。第2に、MECAへの参加は、皆さんの大学生活においてかけがえのない経験となるはずです。その経験は間違いなく皆さんのキャリアや進学に役立つことでしょう。最後に、皆さんが何か月にもわたって懸命に取り組んでくれたことに、改めて敬意を表したいと思います。頑張ってください!

アンケート

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