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張力制御とは? 用語集

用語集

あ/ア
アウトフィード 巻取り枠と送りロールの間のこと。
アウトフィードロール アウトフィードに設けるロールのこと。
アウトフィードロールは、クラッチ・ブレーキやサーボモータなどによって駆動する。
これにより、長尺材の加工後の張力を高精度に制御することができる。
【関連用語】 アウトフィード
アキュムレータ 連続運転するラインで、巻出し,巻取りロール交換時にラインを停止させることなく長尺材を蓄積させる機構のこと。
アクチュエータ 巻出し軸,巻取り軸などに設けられるクラッチ,ブレーキ,モータなどの駆動,制御機構のこと。
アナログ 電圧,電流,張力などのような連続量のこと。
また、張力表示を指針式のメータで表示するものをアナログ表示方式という。
【関連用語】 ディジタル
安全保持器 防爆適合機器と非防爆対応機器との間に接続して、一般環境内に設置された非防爆対応機器で発生した異常電圧などを危険環境内に入れないようにするためのもの。
アンダロール 巻取軸,巻出軸を駆動,制動しないで、巻枠の周辺に接触したロールを駆動,制動する方式であって、巻枠の下部に設置されたロールのこと。
アンプ 電圧,電流,電力などを入力し、入力値より大きな値の出力信号を発生させるもの。
【関連用語】 サーボアンプ  パワーアンプ  ブースタアンプ
い/イ
位相制御 交流電圧を制御する方法の1つで、電流を流す時間を変化させることで交流波形の一部を取り出し出力の平均電圧を制御すること。
インバータ 商用交流電圧→直流電圧→可変周波数交流電圧に変換することで汎用誘導電動機の可変速駆動させる装置のこと。
インフィード 巻出し枠と送りロールの間のこと。
【関連用語】 送りロール
インフィードロール インフィードに設けるロールのこと。
インフィードロールは、クラッチ,ブレーキ,サーボモータなどによって駆動する。
これにより、長尺材の加工処理機の上流の張力を高精度に制御することができる。
【関連用語】 インフィード
う/ウ
ウェートダンサ ダンサロールに荷重を加えて、材料に張力を与えるもの。
【関連用語】 ダンサロール
え/エ
エアクラッチ
エアブレーキ
摩擦板を空気圧で圧接させ、トルクを伝達するようにしたクラッチやブレーキのこと。
お/オ
送りロール 長尺材を走行させるための駆動ロールのこと。
送りロールは、ロールと材料間に滑りが生じない構造にする必要がある。
ニップロール,ピンチロール、またはフィードロールともいう。
オートゲイン 自動制御系において、ステップ応答特性を測定することにより自動的に制御定数(積分時間や比例ゲインなど)を決定する機能のこと。
オートスパン テンションメータやテンションコントローラのスパン調整時に、自動的に実張力と表示張力との校正を行う機能のこと。
【関連用語】 スパン調整
オートゼロ テンションメータやテンションコントローラのゼロ調整時に、自動的にゼロ調整を行う機能のこと。
【関連用語】 ゼロ調整
オートペースタ 連続運転するラインで、巻出し,巻取りロール交換時にラインを停止させることなく自動で新旧ロールの取替え,接着させること。
自動紙継ぎや自動接着ともいう。
オープンループ制御 巻径検出によって巻枠トルクを制御し、張力を一定に保つような制御のこと。
【関連用語】 クローズドループ制御
折線テーパ テーパテンション制御において、初期径から最終径まで同じテーパ率で制御せずに、中間の巻径でテーパ率を変えるような設定としたテーパ制御のこと。
【関連用語】 テーパテンション
か/カ
ガイドロール 材料走行時の横振れ防止や方向変換に用いられるロールのこと。
モータで駆動されることはなく、材料の走行によって回転するので、従動ロールともいう。
【関連用語】 従動ロール
外部テーパテンション制御 巻径検出装置を用いてテーパテンション制御させること。
【関連用語】 テーパテンション  内部テーパテンション制御
加速張力 機械の始動時に、巻材料やロールなどの慣性によって発生する張力のこと。
巻出し側は張力が増加し、巻取り側は減少する。
慣性補償制御 巻枠の慣性により、機械の始動時は巻出し側は張力が増加し、巻取り側は張力が減少する。
逆に、機械の減速時には巻出し側は張力が減少し、巻取り側は張力が増加する。
このような張力の変動を抑制するために、始動や停止時に制動トルクや巻取りトルクを増減させる制御のこと。
感度 積分回路に対する偏差入力の比例定数のこと。
感度が大きいとハンチングが生じやすく、小さいと定常偏差が大きくなる。
【関連用語】 ハンチング
き/キ
ギヤードモータ 減速機と一体化されたモータのこと。
減速機付サーボモータは減速比が大きすぎると、トルク制御用にはあまり適さない。
旧軸急停止 自動紙継ぎ巻出し機構において、巻出しが完了した側の巻枠を急停止させること。
このために短時間定格の固定電源が制御装置内に準備されているものがある。
近接スイッチ 検出体の接近時に動作する非接触形のスイッチのこと。
巻枠や送りロールの回転信号として用いることがある。
【関連用語】 送りロール
く/ク
クローズドループ制御 目標値と検出値の差に応じて、自動的に出力を制御すること。
張力検出器を併用する全自動張力制御装置がこれに該当する。
け/ケ
減速ゲイン 機械の減速中に巻枠慣性によって発生する張力変動を軽減するための制御倍率のこと。
(例)LE-40MTA形全自動張力制御装置の場合、現在出力の0~400%(定格出力以下)の出力を発生させることができる。
減速張力 機械の減速時に巻枠の慣性によって発生する張力のこと。
巻出し側は張力が減少し、巻取り側は増加する。
こ/コ
コーナー径 折線テーパにおいて、テーパ率が変化するコーナーポイントとなる巻径のこと。
【関連用語】 折線テーパ
コントローラ 制御装置のこと。
張力制御の場合、パワーアンプ,巻径検出式張力制御装置,全自動張力制御装置などをいう。
コンバーティング 長尺材に様々な加工や処理を施すこと。
このための機械をコンバーティングマシンという。
さ/サ
差動トランス スプリングダンサの変位を測定して張力を検出したり、タッチレバーの動きを測定して巻径を検出するために用いる。
1次コイル,2次コイル間に可動鉄心が設けられ、鉄心位置に応じた2次コイル電圧が得られるようになっている。
【関連用語】 スプリングダンサ  タッチレバー
サーボアンプ コントローラがサーボアンプを通してサーボモータの制御を行う。
張力制御の場合は、張力制御装置とサーボモータの間にサーボアンプを接続する。
0~5Vの入力信号に対して、サーボモータは0~定格トルクを発生させる。
【関連用語】 コントローラ  サーボモータ
サーボモータ 指令信号と検出部からのフィードバック信号を比較し、その差に基づいて自由に駆動制御を行うことのできるモータのこと。
位置制御、速度制御、トルク制御などが行える。
し/シ
自動紙継ぎ 【関連用語】 オートペースタ
自動接着 【関連用語】 オートペースタ
自動巻径検出方式 【関連用語】 比率演算式巻径検出
従動ロール モータによって駆動されないロールのこと。
【関連用語】 ガイドロール
昇降ロール アキュムレータ内の従動ロールのこと。
多数の昇降ロールの支軸を上下させて、材料の蓄積、または取出しを行う。
【関連用語】 アキュムレータ  従動ロール
新軸プリセット 自動紙継ぎ制御において、切替え直後の新軸に必要なトルクの初期値を設定しておくこと。
【関連用語】 オートペースタ
す/ス
スタートタイマ 張力制御の場合、機械の始動開始後、自動張力制御モードに移行するまでの時間を設定するタイマのこと。
この間は、所定のトルク(ストールトルク)で運転が行われる。
ストップゲイン 機械の停止操作開始後、ストップタイマが作動中に発生する制御出力の倍率のこと。
ストップタイマ 張力制御の場合、停止時に慣性補償制御(ストップゲイン、ストップバイアス補正)を行っている時間の設定用タイマのこと。
ストップバイアス 巻出し張力制御において、停止時の慣性によるたるみを防ぐために、一時的に所定のブレーキトルクを印加すること。
ストップロール 巻出し側アキュムレータの入口、または巻取り側アキュムレータの入口に設けられ、巻枠交換中に材料を保持しておくロールのこと。
ストールトルク 機械の始動中、または停止完了後に与えておく一定のトルクのこと。この間はフィードバック制御は行われない。
【関連用語】 フィードバック
スパン調整 最大入力信号が与えられた時に、定格出力信号やメータのフルスケール表示出力信号が得られるように比例定数を調整すること。
スプリングダンサ ダンサロールに設けたスプリングの伸縮によって材料に張力を与えること。
【関連用語】 ダンサロール
スライディングテンション 設定値が急減しても、実際の指令値は徐々に減少させて張力の急変を防止すること。
このような漸減勾配は調整できるようになっている。
スリップ回転速度 クラッチでは、クラッチの入力回転速度と出力回転速度の差のこと。
ブレーキでは、入力回転速度そのもののこと。
スリップ工率 スリップすることによって発生する単位時間あたりの発熱量のこと。
クラッチ・ブレーキのスリップ工率P(W)は、スリップ回転速度Nr(r/min)と伝達トルクT(Nm)の積に比例する。
 P=0.105NrT(W)
スリップリング 回転体に通電するためのブラシが接触する導電リングのこと。
ZKA形クラッチはスリップリングを内蔵している。
自動紙継ぎで、旋回アーム上にパウダクラッチやパウダブレーキを設置すると、スリップリングが必要となる。
せ/セ
制御用コンポーネント トランス,ダイオードスタック,摺動電圧調整器,調整抵抗器,保護抵抗器などの部品であり、クラッチ・ブレーキ用の直流電源を構成することができる。
制動トルク 巻出し枠に与えるブレーキのトルクのこと。
この値を巻出し半径で割ると巻出し張力が得られる。
積算厚み検出方式 材料の厚みの設定値と巻枠回転量の積によって巻径を検出すること。
積分時間 張力偏差が少ない時でも、これが継続すると制御出力を変化させて、より少ない張力偏差になるよう制御されている。その積分時定数のことをいう。
積極巻出し 初期通紙操作のために巻出し枠を駆動したり、自動紙継ぎ操作時に準備枠(新軸)を加速させ、周速を合わせる時などで巻出し枠をモータで駆動させること。
ゼロテンション検出 設定した張力以下になる状態を検知すること。
ゼロ調整 張力検出ロールの自重をかけた位置を0(ゼロ)点と調整する操作のこと。
旋回アーム 複数の巻出り枠、または巻取り枠の位置を変更し、新軸への切換え操作を行うための巻枠支持体のこと。
ターレットアームともいう。
センサ 張力制御の場合、張力検出器や近接スイッチ、パルスゼネレータなどのこと。
そ/ソ
測長機能 材料走行長の検出機能のこと。
空枠(巻出し)や満貫(巻取り)の予告信号や最終信号を得ることができる。
外付け張力計 テンションメータから受信した張力信号を表示するもの。
各種フルスケールの張力目盛を記入したものがある。
た/タ
竹の子巻き 巻取り材料の端面が不整で、巻心部分がはみ出たような状態をいう。これを防止するために、テーパテンション制御が行われる。
多軸配分制御 同時多軸巻取り、巻出し機構において、1台の制御装置の信号に基づいて、各軸の制御出力を配分すること。
タッチレバー 巻枠に接触するロールの移動角をレバーの動きで検出し、巻径に比例した信号を得るためのレバーのこと。
差動トランスやポテンショメータなどでレバーの動きを検出する。
ターレットアーム 【関連用語】 旋回アーム
ダンサロール 支軸が上下、または左右に移動できる従動ロールのこと。
ダンサロールは、ロール支軸に与えた荷重によって材料の張力が決まる。
ち/チ
直線テーパ テーパテンション制御において、初期径から最終径までの間を、一定の張力テーパ率で制御すること。(途中でテーパ率を変えずに制御すること。)
【関連用語】 テーパテンション
て/テ
ディジタル 離散的な数量に基づき値を扱う方式。
【関連用語】 アナログ
定張力制御 巻径の変化にかかわらず、一定の張力で巻出し,巻取りを行う制御のこと。
定電圧制御装置 電源電圧の変動や負荷抵抗の変化にかかわらず、可変一定の出力電圧を得るような制御装置のこと。
定電流制御装置 電源電圧の変動や負荷抵抗の変化にかかわらず、可変一定の出力電流を得るような制御装置のこと。
定トルク制御 巻径の変化にかかわらず、一定のトルクで巻出し,巻取りを行う制御のこと。
テーパテンション制御の一種。
テーパテンション 巻取り作業において、巻太りに伴って張力を漸減させること。
テーパテンション率 張力の漸減比率のこと。
(最小径張力-最大径張力)/最小径張力
テンキー 0~9の数値キーのことであり、10個のキーがあることより、テンキーという。
ディジタル式の制御装置において各種の数値設定などに用いられる。
電空変換器 入力電気信号に比例した空気圧を得るためのものであり、エアクラッチ・エアブレーキの制御に用いる。
電源装置 手動調整器内蔵形の直流電源であり、クラッチ・ブレーキの励磁用の装置のこと。
電子ギヤ システムで必要とされるギヤ比と実際の機械のギヤ比との間の誤差を、電子的に回路または演算処理をすることによって補うこと。
テンションメータ 張力検出器からの微弱信号(0~±150mV)を増幅して、0~5Vの張力信号出力を得るとともに、その値をメータで表示する。
伝達トルク クラッチの入力軸から出力軸に伝わるトルクのこと。
クラッチがスリップしている時はクラッチの制御トルクに等しくなる。
と/ト
ドライブメンバ クラッチやブレーキの入力側回転体のこと。
トランジスタチョッパ 負荷と直列接続されたトランジスタのON/OFF比率を制御して、負荷に印加される平均電圧を制御するもの。
トランジスタチョッパは、可変抵抗などで調整するのに比べて調整部の発熱が少なくなる。
ドリブンメンバ クラッチの出力側回転体のこと。
トルクテンコン トルク制御をベースにした張力制御のことで、ロールの回転トルクを調節することにより、材料の張力を制御するもの。
トルクモータ 特殊設計された交流かご形モータであり、任意の回転速度で運転できるように冷却ファンが設けられている。
また、出力トルクは印加電圧によって変更できるが、回転速度の上昇に伴って出力トルクは減少する。
ドロー制御 複数の送りロールを設け、後段の周速をわずかに速くして、一定の伸び率(ドロー率)で運転すること。
な/ナ
内部テーパテンション制御 巻径検出装置を用いずにテーパテンション制御させること。
【関連用語】 テーパテンション  外部テーパテンション制御
に/ニ
ニップロール 【関連用語】 送りロール
は/ハ
パウダクラッチ
パウダブレーキ
入力回転体と出力回転体(または静止体)との間に微粒の鉄粉を充填し、これに磁気を与えることにより、トルクを伝達するようにした電磁式クラッチ・ブレーキのこと。
%出力メータ パウダクラッチ・パウダブレーキへの出力電流を表示する際に、負荷の定格電流(または定格トルク,定格電圧)を100%とみなし、これをDC1mA計のフルスケールに対応させるようにしたもの。
パルスゼネレータ 比率演算式巻径検出装置において、送りロールの回転速度を検出するためのパルス発生器のこと。
ロータリエンコーダともいう。
パワーアンプ 入力信号電圧0~5Vに比例して、パウダクラッチやパウダブレーキに0~定格の出力電圧や出力電流を発生させるためのもの。
半自動巻径検出 【関連用語】 積算厚み検出方式
ハンチング フィードバック制御における乱調現象のこと。
ひ/ヒ
ヒステリシスクラッチ
ヒステリシスブレーキ
非着磁の永久磁石のヒステリシス特性を利用した非接触式電磁クラッチ・ブレーキのこと。
非線形補正 パウダクラッチ・パウダブレーキにおける電流対トルクの非線形を補うために、入力信号,出力電流間に補正を加えること。
微偏位張力検出器 張力荷重に基づく板バネの微小偏位(0~±200μm)を高精度の差動トランスで測定し、張力を検出するもの。
比率演算式巻径検出 送りロールの回転速度を巻枠の回転速度で割ることにより巻径を検出する方式のこと。
比例ゲイン 制御偏差に対する制御出力の直接応答分と制御偏差との比率のこと。
ピローブロック 張力検出用ロールを支えるベアリングの支持台のこと。
取付面から支持中心までの高さをセンターハイトという。
ピンチロール 【関連用語】 送りロール
ふ/フ
フィードバック 張力検出の場合、クローズドループ制御において、張力検出値を制御系に取込むこと。
【関連用語】 クローズドループ制御
フィードロール 【関連用語】 送りロール
不感帯 目標値と検出値の偏差に応じて、出力制御を行うクローズドループ制御において、偏差が少ない時は修正制御を行わないようにして、安定化を図るための偏差帯域のこと。
【関連用語】 クローズドループ制御
ブースタアンプ 張力制御の場合、張力制御装置から0~5Vの信号を受取り、電空変換器へ4~20mAの出力電流を供給するための増幅器のこと。
プリドライブ 自動紙継ぎ装置において、準備枠の周速をラインスピードに合わせておく準備運転のこと。
ブレーキトルク 【関連用語】 制動トルク
プレスロール 周面駆動(制動)形巻取り(巻出し)装置において、巻枠をアンダロールに圧接しておくためのロールのこと。
へ/ヘ
ベローフラム式エアシリンダ エアシリンダを用いてダンサロールに荷重を加える方式において、応答性改善,摩擦抵抗軽減のためのジャバラ式エアシリンダのこと。
ほ/ホ
ポテンションメータ 可変抵抗器の固定端子間に一定電圧を印加し、摺動端子の電位を測定することにより回転角を検出するようにしたもの。
ま/マ
巻軸電子ギヤ 巻軸回転検出用パルス信号(巻軸パルス)に対する電子ギヤ補正のこと。
【関連用語】 電子ギヤ
め/メ
メカロス補正 巻枠にコロガリ抵抗がある時に、これが制御張力に影響しないようにすること。
ら/ラ
れ/レ
レベルメータ 張力の表示を直線上に並べたLEDで棒グラフ状に表示するようにしたもの。
ろ/ロ
ロータリエンコーダ 【関連用語】 パルスゼネレータ
ロータリジョイント 自動紙継ぎのために旋回アーム上に設けられた水冷式パウダクラッチ・パウダブレーキに冷却水を送るための回転機構のこと。

関連リンク