張力制御とは? 応用編 1

ライン速度が極めて低い場合の利用(アクチュエータの最低回転速度が20r/min以下の時)
ライン速度が低い場合(アクチュエータの最低回転速度が20r/min以下の時)の張力制御には、パウダクラッチが有効です。
一般的に、トルク制御が可能なモータで巻出し,巻取りを行なう場合、最小回転速度が低過ぎるとトルクが不安定になることがあります。
(一般的なサーボモータの場合、安定したトルクを得るために、最小回転速度は、定格回転速度の1/100以上とすることが推奨されます。)
ライン速度が極めて低い場合には、パウダクラッチ+巻取りモータの組み合わせを推奨します。
モータの場合、巻軸の回転速度を小さくするには巻軸とモータ軸のギヤ比を大きくする必要があります。 その大きなギヤ比が原因で巻軸に大きなトルク変動を生じさせることになります。また、ギヤのメカロスの影響も大きく現れます。
パウダクラッチの場合、構造がモータとは異なり、入力軸と出力軸があり、入力軸(モータ側)をパウダクラッチの最小回転速度以上とすれば、出力軸(巻出し,巻取りロール側)の回転速度は0r/minにさせることも可能です。
