応用編 2|張力制御とは|製品特長|電磁クラッチ・ブレーキ|三菱電機 FA
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張力制御とは? 応用編 2

巻取り側パウダクラッチの定スリップ制御

巻取り側のパウダクラッチが許容スリップ工率オーバで適合機種がない場合に有効です。

各種巻取り機の張力制御用にパウダクラッチが多く使用されますが、運転時の発熱がパウダクラッチの許容連続スリップ工率以上になり、 最適な機種が選定できない場合(図1)がしばしばあります。
このような場合には、インバータおよびLE-40MTB+LE-40MDまたはLD-FX形張力制御装置を用い、クラッチの入力回転速度を低下させることによって、 スリップ工率を減少させる方法(図2)があります。
この方法はLE-40MDまたは、LD-FX形張力制御装置の速度出力信号でインバータを制御し、巻太りとともにクラッチ入力回転速度を低下させ、定スリップ制御するものです。 構成例として巻径検出による半自動張力制御例を図3に示します。また、張力検出器を用いた全自動張力制御例を図4に示します。

図1 動作説明図(入力回転速度が固定時)
図2 動作説明図(定スリップ制御時)
図3 構成例(半自動張力制御)
図4 構成例(全自動張力制御)

インバータを使用する場合は、低回転でも出力トルクが下がらない定トルクモータを推奨します。
三菱製では、

    • インバータ   : FREQROL-A700シリーズ
    • 定トルクモータ : SF-HRCAシリーズ

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