製作所
受配電システム製作所
今日も世界の
「電気が当たり前にある暮らし」を守る
概要
電力インフラの安定供給に貢献
生活に欠かすことのできない電気。
受配電システムとは、工場やビル、鉄道変電所、発変電プラントなどで、発電所から送られてきた電力を受け、コントロールし、各設備に安全・確実に送るための製品群のこと。三菱電機はこのシステム分野で圧倒的な競争力を誇っている。
受配電システム製作所は、1979年に36kV以下の開閉装置の製造拠点として誕生し、現在では84kV以下まで領域を拡大、受配電設備とその制御・監視設備を製造する一貫生産工場に成長した。長年にわたり培われた高い技術で、社会を支える電力インフラの安定供給に貢献している。
フィールドを拡げ変革へ挑戦
受配電システム製作所は、“受配電システムの世界トッププレーヤー”を目指し、世界各地域に応じた技術開発で世界中のエネルギーインフラ推進に貢献している。米国などの海外生産拠点と連携した製品供給や、中東・アジア地域の技術拠点構築など、フィールドは全世界に拡がっている。
また、スマート中低圧直流配電システム事業「D-SMiree」を展開。再生可能エネルギーや蓄電池など、直流で発電・蓄電された電力を、交流に変換せず供給・最適利用することで系統全体の消費電力を削減する。
受配電システム製作所は、今日の電力の安定供給を支え、明日への変革に挑戦し続けている。
業務内容
受配電システムエンジニアリング、84kV以下開閉装置及び遮断器、真空バルブ、監視制御盤、コントロールセンタ、受配電監視制御システム、開閉装置用電子機器、保全支援システム
所在地
受配電システム製作所
〒763-8516
香川県丸亀市蓬萊町8番地
CLOSE-UP PRODUCTS
様々な受配電設備にフレキシブルにフィット
スイッチギヤ
3.6〜84kVの受配電設備で使用される配電盤で、遮断器、計測・制御・保護機器を搭載。総合技術力によって受配電設備の近代化、ネットワーク化を実現し、業界をリードしている。ガス絶縁開閉装置（GIS）においても三菱電機はキュービクルタイプのコンパクトな製品を開発し、2000年には地球温暖化抑制のためSF6ガスを使用しない乾燥空気（ドライエア）を用いた新型スイッチギヤを発表した。72／84kV級キュービクル形ガス絶縁開閉装置（C-GIS）は国内シェア約20％※1を維持している。
- ※1
- 2019年1月 当社調べ
関連リンク：受配電設備
世界のニーズに対応できる多彩なラインアップ
遮断器
3.6〜84kVの幅広い電圧階層で事故電流を遮断するのが遮断器。電圧・用途により真空、ガス、気中式があり、多くの種類を生産している。三菱電機は1965年に国内で初めて※2真空遮断器の量産化に成功。2014年3月には遮断器の累計生産台数は100万台を突破した。また、2021年10月には宇宙空間並みの高真空を保った容器内に電極を構成する、「真空バルブ」の累計生産本数が500万本に到達。過酷な使用条件の下でも優れた性能を発揮する、長寿命・高品質の製品を送り出している。
- ※2
- 2021年1月 当社調べ
関連リンク：三菱電機FAサイト
一目瞭然の運転監視で、24時間万全を図る
受配電監視制御システム
受配電設備の運用の効率化と省エネルギーを図る受配電監視制御システム。通常運用時の監視制御や故障時・停電時の自動処理支援に加え、①力率改善制御、電力需要監視機能による運転コストの削減と省エネ②ユニバーサルデザインによる、オペレーターの能力に依存しないユーザーインターフェースの構築③当社製品との連携による受配電設備の定期点検時間短縮などを実現。設備規模・ニーズに合わせたシステムを構築し、電力供給の安定化と、受配電設備のライフサイクルコスト削減に貢献している。
関連リンク：三菱電機FAサイト
グローバル市場で活躍
三菱低圧モータコントロールセンタ
工場や発電所などで使われる多数のモーターの開閉制御を行うモータコントロールセンタは、国内では三菱電機が業界に先駆け開発、1954年に生産を開始し、国内トップシェア※3を誇っている。
また、海外市場向け製品として、IEC規格対応や高電圧・高遮断の要求、さらには盤内でのアーク事故時における設備や人の保護要求など、国内より一段と高い性能と安全性の要求に応えた「三菱低圧モータコントロールセンタD」を2016年に開発。海外の未熟練者にも分かりやすいユニバーサルデザインが評価され、2016年グッドデザイン賞を受賞した。海外生産拠点との技術提携を行い、グローバル市場の開拓を更に推進している。
- ※3
- 2019年9月 当社調べ
関連リンク：受配電設備
次世代電力システムとして期待される直流配電システム
D-SMiree
製作所内に「スマート中低圧直流配電システム実証棟」を建設し、直流配電の普及促進に向けた製品開発を行っている。
直流では交流特有の周波数・位相・無効電力に関する考慮が不要となり、各種電源（商用、太陽光発電、蓄電池など）を並列運転する際に簡素な設備構成で安定的な電源を供給することができる。また、交直共存環境においては直流系統で余剰電力が発生した場合に、自律的に交流系統へ電力を融通し、電力供給の最適化が可能な双方向型変換器を製品化し、自然エネルギーの有効活用が可能となっている。
関連リンク：受配電設備
TOPICS
歴史
1979年に丸亀の地にて36kV以下の開閉装置製造拠点として産声を上げ、2019年4月に40周年を迎えました。現在は、84kV以下の受配電システムの一貫生産拠点に成長し、社会を支える電力インフラの安定供給に貢献しています。
受配電システム製作所の社員
グローバル市場への進出
当製作所は、世界各地域の特性に応じた技術開発を通じて、世界中のエネルギーインフラ推進に貢献しています。中国・米国・インドネシアの生産拠点と連携した製品供給を行っているほか、経済発展が著しいアジア地域への積極的な拡販活動の展開に向けたエンジニアリング拠点の構築など、活躍のフィールドは全世界に拡がっています。
技術拠点の一つである
Mitsubishi Electric Asia Pte.Ltd.
［シンガポール］
次世代電力システムの主要拠点
当社では太陽光発電や蓄電池などの直流電力を交流に変換することなく、そのまま供給・最適利用することで自然エネルギーの有効活用を支援する「スマート中低圧直流配電ネットワークシステム」の事業展開を開始。当製作所の「中低圧直流配電システム実証棟」が主要拠点となり製品開発を進めています。
環境への取組
電力インフラを支える工場として、省エネに貢献する製品を提供するだけでなく、IoTを活用したエネルギーロスの見える化、自動制御システムの構築、太陽光発電システムを積極的に導入しメガソーラーを実現、当社の環境先進工場としてCO2排出量削減に取り組んでいます。また、里山保全活動や野外教室などを定期的に開催し、生物多様性保全活動を積極的に取り組むことでSEGES※1認定を受けるなど、従業員や地域の子供たちの環境マインドの育成や社会貢献活動を実施しています。※1 SEGES：社会・環境貢献緑地評価システム
ビオトープを設置し従業員の癒しの場を作る
構内に1,023KWの太陽光発電システムを設置（2023年9月現在）
IoTを活用した生産革新工場
2018年8月、国内トップシェア※1製品である真空バルブと遮断器の一貫生産工場が本格生産を開始しました。この工場は、当社の「e-F@ctory※2」を導入、IoTを活用した生産情報の一元化などにより、納期短縮と高品質･高効率な生産を目指す生産革新工場です。当社のスマート中低圧直流配電ネットワークシステム「D-SMiree※3」を当社工場で初めて採用しました。また、太陽光発電やLED照明、空調機（放射空調方式）など、最新の当社製省エネ機器を導入し、消費エネルギーを削減した、地球環境に配慮した工場でもあります。
- ※1
- 2022年7月（当社調べ）
- ※2
- e-F@ctory：FA技術とIT技術を活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減するFA統合ソリューション
- ※3
- D-SMiree：Diamond-Smart Medium voltage direct current distribution network system innovative（革新性） reliability（信頼性） economy（経済性） ecology（環境性）
工場外観
土地の名産
やはり、いわずと知れた「さぬきうどん」が有名です。週末にはさぬきうどんを目当てに、他県からの観光客が有名なうどん屋に行列を作り、もちもちとして弾力とコシのあるおいしいさぬきうどんに舌鼓を打っています。
さぬきうどん
